承認欲求について
みなさん。人から、期待されたり、褒めてもらったり、認められたりすると、うれしいですよね。
自分は「何かの役に立っている」、「重要な人物である」、「特別な存在である」と思うことができたとき、充実した気持ちになり、行動も前向きになります。
これは、人なら誰もが持っている「承認欲求」が起因しています。
承認欲求とは、「他人から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という欲求です。
食欲や睡眠欲と同じぐらい強い欲求ですが、満たされることは、ほとんどありません。
話し上手とは?
話し上手とは、会話で相手の承認欲求を満たすことができる人です。たいていの人は、自分の欲求を満たしてくれる相手に好感を持ちます。
話し手は、聞き手に対してこの人ともっと話したい、また話をしてみたいという気持ちを強く持つようになります。
会話で承認欲求を満たす方法
承認欲求を満たす会話というと、難しいように思われますが、とても簡単です。
人の承認欲求を満たす、最も簡単な方法は「名前を覚えること(名前を呼ぶこと)」です。
名前を覚えることは、相手に「あなたは、私にとって重要な人ですよ」と思わせる最も良い方法です。
人は誰しも自分の名前に対して愛着がある
和歌山県海南市に「鈴木屋敷」という建物があります。「鈴木」性のルーツとされる一族の拠点という説があります。
屋敷の所有者と商工会議所が、「鈴木屋敷」が老朽化したため、寄付を募ったところ、全国の鈴木さんから、3,000万円超の寄付が集まったそうです。
人は自分の名前を間違われたり、忘れられたりしたら嫌な気分になります。私たちは、人の名前を大切に扱わなければならないのです。
ビジネスシーンでの活用方法
さて、ビジネスマンの方に質問です。初対面で名刺交換をしたときに、最初にどこを見ますか?
多くの人が、相手の会社名や肩書に目をあてます。
実は、会社名や肩書よりも大切なのは「相手の名前」です。まず、相手の名前と字面をしっかりと覚えましょう。
覚えたら、出来るだけ相手の名前を起点に会話をしましょう。
例えば
・「古賀さん」という名字は福岡県に多いですよね?
・「〇〇さん」珍しいお名前ですね…
・〇〇と書いて〇〇とお読みするのですね…
大切なことは、名前をインプットしたら、直ぐに名前で相手を呼び始めるようにしてください。人は名前を覚えてくれた側の人間に強い印象を持ちます。
本日のまとめ
①人は「他人から認められたい。自分を価値ある存在として認めたい」という承認欲求を持っています。
・承認欲求は食欲と同じくらい強い欲求でありながら、なかなか満たされることはありません。
②承認欲求を満たす、最も簡単な方法は「相手の名前を覚える(呼ぶ)」ことです。
・人は誰しも、自分の名前に愛着心を持っています。名前を覚えて、会話に取り入れることで重要感を与えることができます。