話上手な人が知っていること
聞き上手な人は、たいていの人が、他人よりも自分自身に強い興味、関心を持っていることを知っています。
ですから、話し上手な人は、相手が強い興味、関心を持っている相手自身のことについて話をしてもらうように会話を進めていきます。
そのための重要なポイントは、話し手を会話の「主人公」にすることです。
会話を途切れさせてしまう失敗例
Aさん)「休みの日は、家電製品を見て回るのが大好きです」
Bさん)「そういえば、駅前にヨドバシカメラができましたよね。もう行きましたか?」
Aさん)「はい。行きましたが、人が多くて、ゆっくりとできませんでした」
Bさんの対応が上手くありません。なぜだか、わかりますか?
Aさんは、「家電製品を見て回るのが好き」と言っているのに対して、Bさんは、「ヨドバシカメラ」を主人公にして話を始めたからです。
これでは、会話は長続きせずに、途切れてしまいます。
相手が持ち出した話題について、自分も話すものと思い込んでいると、こういう失敗をしてしまいます。
相手を「主人公」にする話し方
会話の相手を主人公にする話し方は、相手が持ち出してきた話題について
「あなたは~ですか?」と質問をします。
家電製品を見て歩くのが好きなAさんを「主人公」にした質問をしてみます。
(Bさん)「家電製品を見て回るのって、楽しいのでしょうね。(あなたは、)家電製品を見ているときは、どんなことを考えているのですか?」
※Aさんは、自分が主人公だと、イメージも湧きやすく、話したいことが次々に出てきます。
相手を主人公にした会話例
映画好きな人に対して
「月に何回ぐらい観にいくの?」「どこの映画館に行くの?」という話は早々に切り上げて、
「(あなたは、)待ちに待った映画が公開されたときって、どんな気持ちですか?」
ランニングが趣味な人に対して
「何キロ走った?」「どこを走った?」という話だけでなく、
「(あなたは、)思い通りに走れたときは、どんな気持ちですか?」
※このように相手を主人公にして、気分良く話をしてもらいましょう。
本日のまとめ
①人は誰しも、自分のことが好きです。相手を主人公にすることで、相手に気分よく話をしてもらいましょう。
②相手が持ち出してきた話題について「あなたは~ですか?」と質問をしましょう。