「怒り」の感情の伝え方
「怒り」のようなネガティブな感情は、相手にそのまま伝えてはいけません。
相手の心にもネガティブな感情を引き起こし、不信、反発、憎悪という感情を植え付けてしまうからです。
ポイントは、相手に「共有してもらう」「わかってもらう」というように、穏やかに伝えることです。
相手との関係を壊すのではなく、一緒に解決策を見つけ出すという気持ちで対処します。
「怒り」の感情の伝え方具体例
(悪い例)「いいかげんにして!」(相手への不満)
⇓
(良い例)「とっても、残念に思っているよ」(不満をわかってもらう表現)
(悪い例)「絶対に許さない!」(相手への怒り)
⇓
(良い例)「このままでは、取り返しがつきません」(怒りを共有してもらう表現)
悪い例のように、一方的に怒ったのであれば、怒ったという事実が相手に記憶されるだけです。
気持ちを「わかってもらう」「共有してもらう」ように、穏やかに伝えることで、相手の心に伝わるのです。
「怒り」にまかせて、言ってはいけないNGワード3選
1.「あなたは何をやってもダメね」(相手を全否定する)
2.「あなたにはどうせ無理」(最初から不可能と決めつける)
3.「どうして、〇〇さんみたいにできないの」(他人と比べる)
とっさに出てしまう言葉であっても、たった一言が人間関係の亀裂を決定的なものにすることもあります。
それでも、ギクシャクしてしまったら…
(悪い例)「怒っているのだけど!もう我慢できない!」
(悪い例)「不満だよ!顔を見ればわかるだろう!」
⇓
(良い例)「落ち着いて、どうしたらいいか話し合いましょう」
(良い例)「整理してから今後の対策を練ろうじゃないか」
悪い例のように、相手を敵視した言い方は、関係をさらに悪化させてしまいます。
良い例のように、感情を静めて話し合って、お互いに答えを見つけ出そうという気持ちを伝えることが大切です。
※ネガティブな言葉を使わずに、ポジティブな言葉を使おう。
本日のまとめ
①怒りの感情は、そのまま伝えてはいけません。相手に「共有してもらう」「わかってもらう」というように、穏やかに伝えます。
②怒りの感情を伝えるには、「残念に思っている」「取り返しがつかない」というフレーズを使います。
③関係がギクシャクしてしまっても、相手を敵視した言い方をしないようにしましょう。関係がさらに悪化してしまいます。