会話をしていると、どうしても沈黙の場面はおとずれます。
「やばい。何か話さないと‥」
「苦手だな~」
沈黙がおとずれると、何を話せばいいのかわからない、頭が真っ白になる、こういった悩みを抱えている人が多くいます。
では、沈黙がおとずれたときには、どう対処するのが良いのでしょうか?
沈黙の場面でやってはいけないこと
沈黙がおとずれたときに、やってはいけないことが2つあります。
話題を変えてしまう
話が途切れてしまったので、もうこれ以上会話が続かないと決めつけてしまい、話題を変えてしまう人がいます。これは、相手に対して、とても失礼な場合があります。
相手は今の話題について、自分なりに整理をして、話すことを真剣に考えている可能性があるからです。
そんなときに、急に話題を変えられたら、あまり気分が良いものではありません。
脈略のない質問をする
苦し紛れの質問は、相手からすれば、「その質問に答える意味はあるの?」「何のために聞いているの?」と思われることがあります。
仕事の話をしていたのに、急に、「趣味は何ですか?」と聞かれたら、驚きますよね。雰囲気を悪くしてしまう原因になります。
沈黙がおとずれたときの対処法
目の前にあるものを話題にする
目の前にあるものを会話のネタにするのは定番中の定番ですね。
周囲をよく見渡すとわかりますが、話のネタになりそうなものはたくさんあります。
外出時であれば飲食店や雑貨店などのお店が視界に入ることは多々ありますし、社内であれば飾ってある観葉植物などをネタにすることもできます。
また相手が新しい洋服やアクセサリーを身につけていれば「それどこのブランド?」「どこのお店で買ったの?」など聞いてみるのもよいでしょう。
このように、視界に入るものをネタにすることで、沈黙の時間を減らすことは十分に可能です。
質問をする
初対面の人や普段あまり接しない人に対しては、会話の中に上手に質問を取り入れるとよいでしょう。
「〇〇君はどこに住んでいるの?」「〇〇さんは趣味や好きなことはあるの?」など、質問のネタも豊富にあるため、それほど困ることはありません。
また質問によって相手をもっと深く知ることができるメリットも生まれます。共通の趣味や話題を探るチャンスでもあるので、質問は会話の中に積極的に取り入れるようにしましょう。
沈黙がおとずれたときの話し方
沈黙がおとずれたら、共感の言葉を送りましょう。
共感するとは、相手の話していることに対して「あなたの気持ちわかります」ということを伝えることです。
あなたが、共感する言葉を伝えたら、今度は相手が話す順番です。
このように、会話がリズムを取り戻すまで「共感の言葉を送り、相手の言葉をゆっくり待つこと」を繰り返してください。
相手「先日、外回りしているときに、社員証を落としたんですよ。どこで落としたか全く記憶になくて」
あなた「うわぁ、それは焦りますよね」
相手「ええ、びっくりしました」
あなた「…」
【沈黙】
苦手な沈黙がおとずれました。あなたはどうしようかと困惑します。
だからといって、「社員証ってどんなのですか?」「やっぱり、警察に届けるのですか?」などの苦し紛れの質問をすると、会話の流れを押しとどめて、雰囲気を壊してしまいます。
こういうときは、しばし沈黙のあと、共感の言葉を送ります。
あなた「そういうときって、意外と記憶にないですよね」
相手「ええ、そうなんです」
あなた「びっくりしますよね」
相手「そう。あたふたしていたら、会社から、拾ってくれた人がいると連絡があったんですよ」
あなた「うわぁ、助かりましたね」
相手「世の中、いい人がいるんですね。拾って電話までしてくれたんですよ。それで‥」
このように、あなたが、共感の言葉を繰り返すことで、相手が話をしやすくなります。
共感の言葉を送り、ゆっくり待つことで、相手の話を引き出すことができます。
※共感力を身につけるコツを紹介しています。ぜひご覧ください。
本日のまとめ
沈黙の場面でやってはいけないこと
・急に話題を変えてしまう。
相手の許可なしに、急に話題を変えることは失礼になる場合もあります。
・焦って、脈略のない質問をしてしまう。
今までの話題と筋が違う質問をすると、相手を驚かせてしまう。
沈黙がおとずれたときの対処法
・目の前にあるものを話題にする
視界に入るものをネタにすることで、沈黙の時間を減らすことができる
・質問をする
初対面の人や普段あまり接しない人に対しては、会話の中に上手に質問を取り入れるとよい
沈黙がおとずれたときの話し方
・沈黙がおとずれたら、共感の言葉を送りましょう