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人を動かす!部下をやる気にさせるベストな褒め方とは?コツをつかんで、チームのパフォーマンスUP!

褒める

職場で、部下や後輩を褒めることをしていますか?褒めることのメリット、部下がモチベーションを上げる褒め方のコツ、逆に間違った褒め方について解説しています。さらに、男性上司の中には、女性部下への接し方に悩んでいるという人が多くいます。記事の後半は女性部下の褒め方を会話例を挙げて紹介しています。

褒めることのメリット

モチベーションアップ

 人には、本能的に他人に認められたいという「承認欲求」が備わっています。人から認められることで、もっと頑張りたい、上を目指したいという自己実現の欲求が生まれます。

 一方で、頑張っているのに誰からも注目されない状態では、承認欲求が満たされず、なかなか上を目指そうという気持ちになりません。

 たとえ些細なことであっても、上司が部下を褒めることは、部下の仕事へのモチベーションアップにつながります。

仕事のパフォーマンスアップ

 部下は褒められてモチベーションが上がると、上司のために頑張りたい、会社にもっと貢献しようという気持ちが芽生えます。

 仲間のために尽くしたいという気持ちによって、仕事へのやる気がアップし、パフォーマンスが向上します。

 社員全員がそのような状態になれば、チームとしての生産性、やがて企業全体の生産性アップにもつながります。

部下を褒めるコツ5選

結果だけでなく過程を褒める

 「契約おめでとう。よく頑張った!」。このように、ビジネスの場合、結果に関心が向いがちです。

 部下のやる気を引き出すには、結果よりも、それまでの過程を褒めることが大事です。

 例えば「あきらめずに、よく1年も交渉を続けたね」というように、結果までのプロセスを褒めます。

 部下は「仕事ぶりをちゃんと見てくれている」と感じて、モチベーションが上がります。

具体的に褒める

 「良かったよ」と一言だけ褒められても、部下は「褒めたふりをしているのでは?」と思います。

 「準備がしっかりとできたプレゼンで良かった」というように、何が良かったかを具体的に伝えることで、部下は「仕事をきちんと評価してもらえる」という気持ちになり仕事に対して積極的になります。

その場で即、褒める

 部下が良いことをしたら、その場ですぐに褒めるようにします。

 時間がたってから、褒められてもうれしいものですが、褒められた対象が何であったかを忘れてしまっている場合には、嬉しさが半減してしまいます。

否定語は使わない

「納期に遅れなくてよかったね!」。このように「○○ではない」というな否定語は、脳が理解しにくいと言われています。

「納期に間に合わすことができて良かったね」と肯定語で褒めた方が、脳が理解しやすいため効果的です。

相手の名前を入れる

 「〇〇さんが作ってくれた資料のおかげで、会議が上手く進行したよ」というように名前を入れると感謝の気持ちが伝わりやすくなります。

 特に承認欲求の強い社員は、人前で名前を入れて褒めると効果的です。

 

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NGな褒め方3選

褒めるポイントを間違える

 本人の努力や行動と無関係なことを褒めると逆効果です。例えば、年齢、服装など自分で努力したことではないことを褒められてもうれしくありません。

 それどころか「誰にでも言っているのではないか?」「口先だけでおだてている」と思われます。

他人と比べる

「あの人はダメだけど、あなたは好成績だった」というような他人と比較した上での褒め言葉は、素直に喜ぶことができません。

 自分の名前も同じように、誰かを褒めるときのダシに使われているのでは?と疑心暗鬼になるからです。

気まぐれで褒める

 気に入っている社員をひいきするなど、自分の気まぐれで褒めてはいけません。

 自分勝手な基準でコミュニケーションを取ると、信頼されなくなります。不公平な態度は部下の不信感を煽り職場の雰囲気を悪くしてしまいます。

女性部下を褒める会話例

男性上司「今日は、華やかな服だね。よく似合っているね」

女性部下「ありがとうございます」

 このように、服装や容姿ばかりを褒めていると、女性部下は「この上司は、私の仕事ぶりは見てくれていない。

 表面的にしか見てくれていない」と思い、男性上司に対する信頼が薄れてしまいます。

女性部下を褒めるときに、特に大事なポイントは2つです。

①仕事の結果以上に、過程を褒めること

②具体的に褒めること

結果よりも過程を褒める

上司「○○さんが、毎日、一生懸命つけてくれているデータのおかげで、プレゼンがうまくいったよ」

上司「○○さん、いつも、きれいに掃除してくれているね。おかげでとても気分よく仕事ができるよ」

 男性の場合、どうしても結果だけに関心が向いてしまいがちですが、女性は、結果よりも過程の苦労に共感してほしい傾向を持ちます。

 実際に相手の仕事ぶりに関心を持ってよく見て、本当に良いと思ったところをタイムリーに褒めましょう。

具体的に褒める

上司「先ほどもらった資料、よくまとまっているね。特にグラフがわかりやすかった。グラフを作ってくれとは言わなかったのに良く気が付いたね。どうもありがとう」

 

「先ほどの資料、ありがとう」という言い方で終わってしまうこともあると思いますが、何がどうよかったのか、具体的に伝えます。

 自分が努力したことや工夫したことは自分でよく分かっているので、そこを的確に伝えれば、自信につながります。

本日のまとめ

①部下を褒めることのメリット

・モチベーションアップ

・仕事のパフォーマンスアップ

②部下を褒めるコツ。

・結果だけでなく過程を褒める

・具体的に褒める

・その場で即、褒める

・否定語は使わない

・相手の名前を入れる

③NGな褒め方

・褒めるポイントを間違える

・他人と比べる

・気まぐれで褒める

③女性部下の褒め方で、特に大事なポイントは

・仕事の結果以上に、過程を褒めること

・具体的に褒めること