自分の話ばかりする人の心理
孤独を感じている
自分の話ばかりする人は、寂しいがゆえに、自分に関心を持ってもらいたい、注目してもらいたい気持ちから、自分の話を大げさにします。
相手から「すごいですね」「うらやましい」と言われることで、寂しい気持ちを埋めようとします。
沈黙が苦手
自分の話ばかりする人は、会話中の沈黙の気まずさから、沈黙を破ろうとして、つい自分の話ばかりしてしまう人がいます。
また、沈黙がおとずれたときに、相手から「つまらないと思われているのでは?」と不安になり、手っ取り早く自分の話をする人もいます。
ストレス発散
自分の話ばかりする人は、ストレスの原因となっている不安や不満を愚痴として話題にするため、自分の話ばかりになってしまいます。
話を聞いてくれる人なら誰でもよく、聞かされる相手の立場や気持ちを考えずに、話してしまう傾向があります。
自分の話ばかりする人の特徴
他人の話に興味を示さない
自分のことばかり話す人は、自分の話に夢中になってしまって、他人の話に興味を示しません。
話を聞いてもらえることの心地良さに執着するあまり、他の人が話しているときには「つまらない」という態度をとってしまいます。
自己中心的
自分の話ばかりする人は、相手が時間を割いてくれていることを理解できずに、自分の気が済むまで話を続けます。
他の人が話し出したら、「私も‥」「私は‥」と言って、話を奪ってしまうことがあります。
自意識過剰
自分の話ばかりする人は、「あの人、私のこと、きっと、こう思ってますよね!?」といった話を多くします。
話が愚痴っぽくなりがちで、自分に共感してもらいたっかたり、味方になってもらいたい気持ちが強いため、自分の気持ちを押し付けがちになります。
自分の話ばかりしていませんか?会話例
バス停での会話
(あなた)「バス、遅いな~、いつになったら来るんだろう!?」
(自分の話ばかりする人)
「ほんとね!私なんか、このあいだ、15分も待たされたのよ。病院の予約をしていたから、もう大変。それから‥」
あなたの話には、軽く相槌を入れ、聞いている振りをして、自分の話を始める。
食事が終わって、店を出た後の会話
(あなた)「ここの店、とても良かったよね~」
(自分の話ばかりする人)
「そうねぇ。私はさぁ、和食派なんだけど、このあいだ行ったお店のメニューが和洋折衷で…」
あなたの話には興味を示さず、相手は、お構いなしに、自分の体験を話し始める。
歩行中にヒールのかかとが折れたときの会話
(あなた)「こけちゃった。見られたよね」
(自分の話ばかりする人)
「たいしたことないよ。私なんかさ、駅の階段でころんじゃって、恥ずかしかった。ケガもしちゃって、ほらここ…」
自分のほうに注目をさせるために、自分はもっと凄い経験をしていると話し始める。
人は誰しも自分のことを話したいという欲求を持っています。だからといって、本能のまま、欲求を押し通すと、印象を悪くしてしまいます。
自分の話ばかりする人への対処法
失敗例
「あなたって、自己チューだよね」
「そんなことないよ」
「自分のことしか考えてないでしょ」
「何言ってるの?」
「だって、自分のことばっかりしゃべって、私の話はちっとも聞いてくれないじゃないの?」
「聞いてるよ」
「気のない生返事しかしないでしょ。そんなの会話じゃない」
「そんなことないよ」
「もう、あなたとはおしゃべりしたくないんですけど」
相手の本質を見抜いたつもりで「あなた自己チューだよね」と言ったとしても、その人の態度は変わらないでしょう。相変わらず、自分のことばかりしゃべるでしょうし、あなたの話はちっとも聞いてくれないでしょう。
成功例
ポイントは二人で、一緒に取り組めることを話題にすることです。
「あなた、料理の勉強をしてみたいって言ってなかったっけ?」
「言ってた」
「レシピをネットで調べて料理してみない?上手になったら、友だちを呼んでホームパーティーしようよ」
「いいね」
「まずは、今年の夏までにやろう?フランス料理にする?それとも中華にする?どっちを作りたい?」
「どっちがいいかなぁ。中華のほうが簡単そうだね」
「料理がうまくなったら、あなた、人気者になるかもよ。もちろん、料理ができなくても、すでにあなたは人気者だけどね」
「まずは、今年の夏までにやろう?フランス料理にする?それとも中華料理にする?どっちを作りたい?」という提案は、すでに料理をすることが前提になっています。
この質問は強烈に相手の心をとらえます。さらに、「今年の夏までに」という予定もついています。
こんなふうに二人で取り組むことを提案すると、二人の会話もスムーズになります。
本日のまとめ
①自分の話ばかりする人の心理
・孤独を感じている
・沈黙が苦手
・ストレス発散
②自分の話ばかりする人の特徴
・他人の話に興味を示さない
・自己中心的
・自意識過剰