ストレートな質問は戸惑うことも!?
(あなた)「先週、旅行に行ってきました」
(相手) 「へー、楽しかったですか?」
(あなた)「えー、うん…」
【話が途切れる】
このように、ストレートな質問を受けて、どう答えいていいのか、戸惑った経験はありませんか?
あなたは「楽しかったですか?」という質問に答えるために、「楽しかったことは何だっけ?思い出して、早く答えないと」という気持ちになります。
しかし、あなたの頭の中は「楽しかったことだけ」に答えが制限されてしまっているので、なかなかいい話が浮かびません。
結果、「えー、うん」といった中途半端な返事しかできず、会話にブレーキがかかってしまいます。
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「~でしょうね?」の3つの効果
会話を広げる効果
上記の会話で、「楽しかったですか?」の部分を「楽しかったでしょうね?」と質問の仕方を変えてみます。
(相手)「へー、楽しかったでしょうね?」
このように質問されると、「楽しかった思い出」だけでなく「楽しくなかったこと」や「突然のハプニング」などを答えてもよさそうな気がします。
あなたは、答えに制限が少ない分、自由に考える余裕をもらえた気分になってイメージが広がりやすいのです。
相手の話を引き出す効果
あなたが街をブラブラしていたら、久しぶりに学生時代の後輩に出会いました。
そこで、後輩が、あなたに質問をします。
後輩 「お忙しいですか?」
あなた 「う~ん、まあ…、忙しいといえば忙しいけど…」
【話が途切れる】
あなたは、返答が「忙しい」または「忙しくない」のどちらかに限定をされてしまったために、あいまいな返事しかできませんでした。
質問の仕方を「~でしょうね」に変えてみます。
後輩「お忙しいのでしょうね?」
このように聞いたほうが、あなたは忙しいことに限らず、自由に答えやすくなります。
例えば、忙しいかどうかは別にして
あなた「今、IT関連の仕事をしているんだよ。××なプロジェクトにかかわっていてさ~」
このように、話を引き出すことができます。
聞きにくいことを聞き出す効果
話の内容から稼いでいそうな人に対して、
「年収はおいくらですか?」とは聞きにくいものです。
そこで、
「はー、ずいぶん稼いでいらっしゃるのでしょうね?」
と質問をすれば、相手の状況によっては答えてくれるかもしれません。
この問いかけには、「質問に答えていただけそうなときは答えてください」という謙虚な姿勢がありますので、相手も答えを強制されている感じがせず、気楽に対応できます。
本日のまとめ
①ストレートな質問は、相手を戸惑わせたり、驚かせたりすることがある。
②「~でしょうね?」という質問の仕方は「話を広げる」「話を引き出す」「聞きにくいことを聞き出す」ことができるといった3つの効果がある。