WAKATU(話活)のススメ

~話し方で道は開ける~楽しい人生は話し方が9割。presented by WAKATUの広場

聞き上手な人は使っている。相手の話を引き出す質問の仕方「~でしょうね?」

質問の仕方「~でしょうね?」

質問をするときは、相手が答えやすい(話しやすい)聞き方をすることが大切です。相手が話しやすい質問の仕方で、活用したい言い回しがあります。それは「~でしょうね?」という聞き方です。「~でしょうね?」と質問すると、どんな効果があるのかについて解説しています。

ストレートな質問は戸惑うことも!?

(あなた)「先週、旅行に行ってきました」

(相手) 「へー、楽しかったですか?」

(あなた)「えー、うん…」

     【話が途切れる】 

 このように、ストレートな質問を受けて、どう答えいていいのか、戸惑った経験はありませんか?

 あなたは「楽しかったですか?」という質問に答えるために、「楽しかったことは何だっけ?思い出して、早く答えないと」という気持ちになります。

 しかし、あなたの頭の中は「楽しかったことだけ」に答えが制限されてしまっているので、なかなかいい話が浮かびません。

 結果、「えー、うん」といった中途半端な返事しかできず、会話にブレーキがかかってしまいます。

※【関連記事】話を広げる「オープンクエッション」とは?⇓

 

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「~でしょうね?」の3つの効果

会話を広げる効果

 上記の会話で、「楽しかったですか?」の部分「楽しかったでしょうね?」と質問の仕方を変えてみます。

(相手)「へー、楽しかったでしょうね?」

 このように質問されると、「楽しかった思い出」だけでなく「楽しくなかったこと」や「突然のハプニング」などを答えてもよさそうな気がします。

 あなたは、答えに制限が少ない分、自由に考える余裕をもらえた気分になってイメージが広がりやすいのです。

相手の話を引き出す効果

 あなたが街をブラブラしていたら、久しぶりに学生時代の後輩に出会いました。

そこで、後輩が、あなたに質問をします。

後輩  「お忙しいですか?」

あなた 「う~ん、まあ…、忙しいといえば忙しいけど…」

   【話が途切れる】

あなたは、返答が「忙しい」または「忙しくない」のどちらかに限定をされてしまったために、あいまいな返事しかできませんでした。

質問の仕方を「~でしょうね」に変えてみます。

後輩「お忙しいのでしょうね?」

このように聞いたほうが、あなたは忙しいことに限らず、自由に答えやすくなります。

例えば、忙しいかどうかは別にして

あなた「今、IT関連の仕事をしているんだよ。××なプロジェクトにかかわっていてさ~」

このように、話を引き出すことができます。

聞きにくいことを聞き出す効果

 話の内容から稼いでいそうな人に対して、

「年収はおいくらですか?」とは聞きにくいものです。

そこで、

「はー、ずいぶん稼いでいらっしゃるのでしょうね?」

と質問をすれば、相手の状況によっては答えてくれるかもしれません。

 この問いかけには、「質問に答えていただけそうなときは答えてください」という謙虚な姿勢がありますので、相手も答えを強制されている感じがせず、気楽に対応できます。

本日のまとめ

①ストレートな質問は、相手を戸惑わせたり、驚かせたりすることがある。

②「~でしょうね?」という質問の仕方は「話を広げる」「話を引き出す」「聞きにくいことを聞き出す」ことができるといった3つの効果がある。