バンドワゴン効果とは?
私たちは、自分の判断に確信が持てない場合、他人がどのように考え、行動をしているかを重要な判断要素とし、それに従う傾向にあります。
例えば
・電家電量販店に行って、「人気ナンバー1」というPOPを見たら、良い商品に違いないという気になる。
・本屋に行って、本の帯に「販売数100万部突破!」と書いていたら、手に取ってみたくなる。
・アプリストアで「1,000万ダウンロード突破」とあれば、そのアプリを安心してダウンロードする。
このように、自分の判断が不確実なときに、他人の判断や行動を重要な判断要素としてしまう心理を「バンドワゴン効果」と言います。
バンドワゴン効果の具体例
ビジネス
営業マン「このシステムは、すでに1,000社に導入していただいています」
⇒すでに他の人が購入していることを示唆することによって、購買意欲を喚起しています。
職場
部下「この提案は、すでにメンバーのほとんどの同意をいただいています」
⇒すでに、複数のメンバーから賛同を得ていることを示唆することで、上役であっても反論しにくくなります。
SNS
Instagramで「いいね!」がたくさんついているカフェをみつけると興味が湧き
「どういうカフェなんだろう?」
という気持ちから行ってみたくなります。
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販売・接客
「お客様と同じような独身の男性の多くは、この商品をお選びになります。その理由をお知りになりたいですか?」
⇒人は自分と類似した他人の判断をより重視する傾向にあります。
より一層相手を引きつけ、その気にさせることができます。
バンドワゴン効果の注意点
過度な誇張表現で集客をしない
過度な誇張表現で集客をすれば、結果的にサービスや商品を使ってもらうことになったとしても、期待しているサービスと実際のサービスに大きな差が生まれます。
そうなれば、クレームになる可能性があります。
同じ表現を使いすぎない
例えば「売れ筋NO.1」「人気NO.1」「当店NO.1」など、よく似た表現のPOPが複数あると、消費者は迷うことになり逆効果になります。
※【参考】マーケティングに役立つ行動心理学「アンカリング」効果について解説しています。
本日のまとめ
バンドワゴン効果とは
自分の判断が不確実なときに、他人の判断や行動を重要な判断要素としてしまう心理。
「みんながやっているから安心」
「みんなが持っているから欲しい」
バンドワゴン効果の注意点
過度な誇張表現で集客をしない
同じ表現を使いすぎない