人を育てるのが上手な人の特徴
話を最後まで聞くことができる
部下が話している最中に、「こうするべきだ」「俺はもっと大変だった」など、アドバイスや自分の経験を話し出す上司がいます。
話を遮ってしまうと、部下は「この上司は話を聞いてくれない人」と認識し、相談しても無駄という気持ちになります。
部下から話しかけられたら、忙しくても手を止めて、話を最後まで聞く姿勢を貫き通しましょう。
部下からは、いつでも相談に乗ってくれる頼りがいのある上司と思われるはずです。
人を育てるには、まずは相手から信頼されることが大切です。
褒め方が上手
仕事においては、結果ばかりに目が行きがちです。
しかし、褒め上手な上司は「契約おめでとう。3ヶ月も地道に追っかけるなんて、すごいね」というように、結果だけでなくプロセスを褒めます。
また、「よくやった」「頑張った」という一言で済ますのではなく、「○○な部分がよかった」というように具体的に褒めます。
部下は自分の仕事ぶりをしっかりと見てくれていることが分かり、モチベーションが上がります。
※部下のやる気にさせる褒め方については👇
叱るのが上手
部下が失敗をしたときに、「何をやっているんだ!」と感情的なことを言う上司がいます。
叱るのが上手な上司は、最初に部下の気持ちを理解(共感)し、なぜ、失敗したのかを一緒に考えます。
そうすることで、部下は安心して仕事に取り組むことができます。
人を育てる質問
部下に対して「なんでお前はそんなことができないんだ?」と、ネガティブな質問を繰り返している上司がいます。
この上司の心理は「私がこれだけ言っているのに、なんで、言うことを聞かないの?」という自分本位なものです。
人を育てるときは、あくまで相手の立場に立ち、どうすればよいかを一緒に考えていゆく姿勢で、質問をしなければなりません。
ネガティブな質問をポジティブな質問に換えて、部下の思考がポジティブになるように、誘導しましょう。
ポジティブな思考に変える質問例
(ネガティブな質問)
×「なんで、お前はそんなことができないんだ?」
この質問には「お前はできるはずだ」という気持ちが隠されています。
そこで、ポジティブな質問に言い変えます。
「どうしたら、できるようになる?」
「できるようになるために、何か手伝えることはある?」
「いつごろ、できるようになる?」
「誰と組んだらできるようになる?」
「どこで、取り組んだらできると思う?」
全ての質問に「できる」という言葉が入っています。
こうした質問をすることで、部下の思考は「できる」方向に動き出し、ポジティブ思考になります。
質問は「5W1H」を基本に質問を組み立てます。
ただし、なぜ(why)は、相手に理論性な答えを強制しますので、はずします。
※参照:なぜ?は相手にプレッシャーを与える
(ネガティブな質問)
×「何度、注意させれば気が済むの?」
この質問には「注意されたら、一度で直すべきだ」という気持ちが隠されています。
そこで、ポジティブな質問に変換します。
「前回注意をした後、何を変えた?」
「今回ミスをした原因は何?」
「どうすれば、今後ミスを防げると思う?」
「やり方を変えたことは、どうやって確認できる?」
「いつ改善する予定?」
あらゆるネガティブな質問は、ポジティブな質問に変換できます。
質問には、思考を強制するパワーがあります。
否定的な質問をすれば相手は否定的に考え、肯定的な質問をすれば肯定的に考えます。
※【参考記事】人を動かすには「命令」ではなく「質問」をする。
本日のまとめ
人を育てるのが上手な人の特徴
・話を聞くことができる
・褒め方が上手
・叱るのが上手
人を育てる質問
相手がポジティブな思考になる質問をする
質問は思考を強制するパワーがある
ネガティブな質問をすれば、相手はネガティブに考える
ポジティブな質問をすれば、相手はポジティブに考える