ハード・トゥ・ゲット・テクニックとは?
「ハード・トゥ・ゲット・テクニック」のhard to getは入手困難なものという意味です。
つまり、相手に対して「あなたは特別ですよ」というアプローチをすることにより、好感や信頼を得たり、さらには何かを提案したりするテクニックです。
このブログのタイトルである「このブログを読んでくださっている方、限定」もハード・トゥ・ゲット・テクニックです。
例えば、
「会員様だけに、特別価格です」
「あなただけにお話します」
「この手紙が届いた大切なお客様だけに、お知らせしています」
このように、ハード・トゥ・ゲット・テクニックは、人は誰しも、特別扱いされたいという欲求(承認欲求)を利用したテクニックです。
※承認欲求とは、「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という願望であり、「尊敬、自尊の欲求」とも言われています。
ハード・トゥ・ゲット・テクニックの具体例
ビジネス
「常連さんだけに、差し上げています」
「今回、このチラシがお手元にある、上得意様に特別なご提案」
「○○さんに、良く似合うシューズをとっておきました。こちらです」
「普段は、手に入らない○○が久しぶりに入荷しました。他の方からもお問い合わせをいただいておりますが、いつもお世話になっている△△さんには、最初にご連絡をさせていただきました」
このように、特別扱いをすることで、相手は好意的になり、その先に提案する商品も興味を示してくれやすくなります。
恋愛
「あなただけに、本当のことを言う」
「あなただけが、頼りなの」
「あなただから、信頼できる」
といったように、「特別感」を出すことで、相手の気分を良くしてあげることができます。
相手からしても、大切にしたい相手だと思ってもらうことができます。
好きな人からデートの誘いがあったときに、心情的にはすぐに「はい」と答えたいところですが、
「ちょっとスケジュールを確認するね」と言って返事を保留します。
相手に「簡単には手に入りにくい相手」という印象を与えることで、より相手の興味をひくことができます。
これも、ハード・トゥ・ゲット・テクニックを応用したものです。
友人・知人
「○○君にしか相談できないことなんだけど‥」
「○○さんだから、お願いするんだけど」
というような前置きをすることで、相手の気分を良くしてあげることができます。
相手にとっても、大切にしたい相手だと思ってもらえるので、より良い関係を築くことができます。
ハード・トゥ・ゲット・テクニックの応用
実は、以前に紹介した「希少性の法則」と「ハード・トゥ・ゲット・テクニック」を組み合わせて使うことで、より強力な効果が期待されます。
希少性の法則については⇩
例えば
「会員様限定、本日に限り」(ハード・トゥ・ゲット・テクニック+時間の希少性)
「あなただけに、最後の1個を」(ハード・トゥ・ゲット・テクニック+数量の希少性)
希少性の法則を組み合わせることで、相手に特別感を与えた上、購買意欲を強烈に喚起させることができます。
ハード・トゥ・ゲット・テクニックの注意点
人間関係が希薄なとき
はじめて会ったばかりの営業マンや、ショップ店員さんに
「あなただけに~」「あなたのために」と言われても、「みんなに言っているのでは?」
と疑ってしまいませんか?
つまり、ハード・トゥ・ゲット・テクニックは、ある程度、相手と距離が縮まっていないと効果がありません。
それどころか、信用を失ってしまうことになります。
使いすぎない
例えば、同じお客様に「お客様だけに」と何度も使っていると、「いつもと同じ営業トークだな」と飽きられてしまい、効果が薄れてしまいます。
また、どんな人にも「あなただけ」と言っていると、それが表面化したときに、信頼を失ってしまいます。
本日のまとめ
ハード・トゥ・ゲット・テクニックは、人は誰しも、特別扱いされたいという欲求(承認欲求)を利用したテクニックである。
具体的な使用例
ビジネスシーン
「常連さんだけに」
「上得意様に」
「○○さんに」」
「いつもお世話になっている△△さんに」
恋愛シーン
「あなただけに、本当のことを言う」
「君だけが、頼りだ」
「あなただから、信頼できる」
友人・知人
「○○君にしか相談できない」
「○○さんだから、お願いする」
応用
希少性の法則を加えることで、より強力な効果を発揮する。
「会員様限定、本日に限り」
「あなただけに、最後の1個を」
使用時の注意点
・人間関係が希薄なとき
・使いすぎない