SNSの「いいね」ボタン
SNSは、もはや人類にとって欠かせないコミュニケーションツールです。
SNSの中でも、画像や動画を楽しめるということで、人気なのがインスタグラムです。
インスタグラムは、利用者が写真などを投稿して、それを見た人が「いい感じ」「面白い」などと感じたら、「いいね!」ボタンを押す仕組みです。
この「いいね」ボタンはよくできた機能で、とにかく「心が動かされたら」ボタンを押すだけです。
心が「どう」動かされたかについて、言語化する必要がない点が人気の秘密です。
「いいね」について
「いいね」は、「雰囲気」や「〜な感じ」といったニュアンス的なものを表わす言葉です。
「いいこと」だから「いいね」を押すわけではありません。
「いいね」は「あなたの表現に心を動かされました」と伝えているのです。
このように、心を動かされたときに使う言葉「いいね」を普段の会話にも取り入れてみませんか?
「いいね」の使い方
彼女から提案を受けたとき
男性は相手から、何かを提案されて受け入れがたいとき、真っ向から反対意見をぶつけてしまうことが多いです。
彼女「中華食べない?」
と言われて、「ちょっと重いなぁ」と思ったとき
彼氏×「重いなぁ。最近、疲れているんだよ。また今度にしようよ」
このように、生真面目に反論してしまいがちです。
これでは彼女のモチベーションも下がってしまい、会話も続かなくなります。
まずは彼女の提案を「いいね」で受けて、それから、提案をしてみましょう。
彼氏○「中華もいいね。だけど、今日は蕎麦の気分かな。鶏おろし蕎麦なんてどう?」
多くの男性は、「いいね」と言ったら、その提案を受け入れないといけないと考えてしまいがちです。
しかし、「いいね」という言葉は、提案だけではなく、提案してくれた「気持ち」に使える言葉です。
「提案してくれてありがとう」や「それもありだね」というニュアンスを伝える、便利な言葉です。
女性部下の提案がNGなとき
○「いいね。この方向性は悪くない。でも、資材調達が難しいのでは?」
このように、まずは「いいね」と伝えます。
間違っても、いきなり、
×「資材調達どうするの?」と反論をしてはいけません。
表現を少し変えて
○「いいところに気づいたね」
○「いいタイミングだね」
のような言い方でもOKです。
提案の内容ではなくて、提案してくれたことをねぎらう気持ちで「いいね」を使ってみては、いかがですか。
イエス・バッド法
「いいね」のように、最初に肯定しておいて、反論する話法のことを「イエス バッド法」と言います。
イエス バッド法とは、相手の意見をいったん「そうですね(yes)」と肯定してから、「しかし(but)」と自分の意見(反論)を伝える話法です。
相手に不快感を抱かせずに自分の意見を伝えたい場面、つまり交渉や説得などで使うと効果的です。
たとえ自分の反論がどれほど正しくても、相手の意見をいきなり頭ごなしに否定するのは、良くありません。
多くの人は腹を立て、最悪の場合、「もうあなたの話なんか聞きたくない」と心を閉ざしてしまうかもしれないからです。
※SNSのメリット・デメリットについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
本日のまとめ
・ SNSでよく使う「いいね」を日常会話にも、取り入れよう。
・ 相手からの提案に対して、肯定するときはもちろん。反論するときも、まずは「いいね」で受け止めよう。
・特に男性は、相手からの提案を受け入れられないときに、生真面目に反論をする傾向がある。
いきなり反論すると、相手が気分を害することがある。
最初に「いいね」と受けてから、提案をすることを意識しておくこと。
・「イエス バッド」は、相手の意見をいったん「YES」と受け入れてから、「BAD」と反論する話法である。
・相手の話や提案をいきなり否定、反論しないことが、対話力アップの大事なポイントである。