夫婦とは、日頃は仲良くつき合っていけるように気を使い、不満があっても我慢をして笑顔を装います。
けれども心の中には積もり積もってゆくものがあり、やがて許容量を超えて決壊します。
いいたいことを言い合って、口論になる‥‥けれども、それがいいガス抜きになって、すっきりした気持ちでまた仲良くやっていくことができます。
一方で、残念ながら、仲直りができない喧嘩もあります。それはケンカのやり方が悪いのです。
夫婦喧嘩にも、心得とルールがあります。その心得とルールをしっかりと、おさえておきましょう。
心得3ヶ条
勝ち負けにこだわらない
夫婦喧嘩の目的は、相手をたたきのめすことではないはずです。
最終的にお互いが理解しあうことが目的です。
喧嘩をしていると、どうしても相手に勝ちたくなり、白黒をはっきりとつけたくなります。
しかし、たとえ喧嘩で相手を打ちのめしたとしても、後から、何らかの形で仕返しをされます。
このように、敵対する関係になってしまうと、お互い理解をしあえることは、難しくなります。
仲直りまでが喧嘩と意識しておく
喧嘩をしっぱなしにしては、いけません。必ず仲直りすることが大切です。
この意識が欠けていると、喧嘩をするたびに、相手に対する憎悪が膨らみ、二度と仲直りすることができなくなります。
強制終了させない
喧嘩が長引いてくると、早く終わらせようとして話を無理にまとめようとしてしまいます。
落としどころを考えたり、話をまとめだしたりすると、その言動に相手は腹を立てて、余計に喧嘩が長引いてしまいます。
何か結論を出すというよりは、まずは、お互いが相手のことを尊重しましょう。
そして、謝罪と感謝の言葉「ごめんね」と「ありがとう」を相手に伝えることが大切です。
お互いの気持ちが落ち着いた時点で、じっくりと話し合いましょう。
夫婦喧嘩のルール
相手の人格を否定する話し方をしない
口喧嘩でよくあるのが、相手の性格を引き合いに出して悪口をいうことでしょう。
✕「お前がこういう性格だから、見ているだけでイライラしてくるんだ」
といった話し方です。
このような相手の人格を傷つける話し方は、ふたりの関係を修復不可能なものにします。
相手のことを決めつける話し方をしない
✕「あなたが悪いから、こういう結果になったんじゃないの」という話し方です。
一方的に相手を悪者にしてしまうのは、ルール違反です。
せめて
〇「私も悪いところがあったと思うけど、あなたも反省してちょうだい」
という話し方がよいでしょう。
誰かと比較する話し方をしない
たとえば、妻の女友だちを例にして
×「君も〇〇さんを見習って女子力アップすれば」
といった言い方をしたり、昔の恋人をもち出して
×「彼のほうが、あなたよりもずっとやさしかった」
といったことをいうのは危険です。
過去のことを蒸し返さない
×「あなたには前科があるんですからね。今でもあなたは私に頭があがらないはずなんだからね」
といった話し方です。
過去の過失は誰にでもあります。それを蒸し返すよりも「今」を、あるいは「未来」について話すほうが、生産的です。
相手の家庭の悪口をいわない
×「君のお母さんって、ちょっと口うるさくないか」
×「あなたのお母さんって本当に、はっきりものをいう人よねえ」
といった話し方です。
身内の悪口は、その相手自身の人格否定になりかねませんから、慎むのがよいでしょう。
以上のルールを守れば「ケンカするほど仲のいい」関係になれるはずです。
※夫婦円満の秘訣を紹介しています。
※男と女の会話の特徴を紹介しています。
本日のまとめ
夫婦喧嘩の心得3ヶ条
・勝ち負けにこだわらない
夫婦喧嘩の目的は、相手をたたきのめすことではない。最終的にお互いが理解しあうことが目的である。
・仲直りするまでが喧嘩と意識しておく
この意識が欠けていると、喧嘩をするたびに、相手に対する憎悪が膨らみ、二度と仲直りすることができなくなる。
・強制終了させない
落としどころを考えたり、話をまとめだしたりすると、その言動に相手は腹を立てて、余計に喧嘩が長引いてしまうことになる。
夫婦喧嘩のルール5ヶ条
・相手の人格を否定しないこと
✕「お前がこういう性格だから~」
・相手のことを決めつける話し方をしないこと
✕「あなたが悪いから~」
・他人と比較しないこと
✕「君も〇〇さんを見習って~」
・過去のことを蒸し返さないこと
✕「あなたには前科があるんですからね~」
・相手の家庭の悪口を言わないこと
✕「君のお母さんって~」