優柔不断とは
「優柔不断」とは、物事の判断がなかなかできず、迷ってばかりいることを意味する四字熟語です。
優柔不断の具体例
・喫茶店やレストランでなかなか注文が決まらない
・高額な買い物をする踏ん切りがつかない
・他人の言うことに押し切られて、自分の意見を通せない
優柔不断とは、「物事の判断が遅い人」のことを指す言葉です。
決断力のなさを評するネガティブな語として用いられます。
優柔不断な人の長所と短所
優柔不断な人の長所
慎重であるために、良い決断ができる
決断をするとき、早ければいいという分けではありません。
優柔不断な人は、さまざまな状況やリスクを検討して、熟考することができます。
物事を決断する上で、あらかじめ、起こりうるリスクを想定しておくことは、とても重要なことです。
危機管理に優れている
優柔不断な人は、物事を慎重に進めます。
そのため、リスクを軽減できるというメリットがあります。
ビジネスにおいては、リスクを減らすことを優先しなければならない場合もたくさんあります。
そういった能力は、リスク管理やリスクマネージメントに役立つでしょう。
優柔不断な人の短所
チャンスを逃してしまう
例えば、恋愛のシーン。
誰がどうみても、お互いに惹かれあっているのに、どちらも告白しないとなると、その恋は実ることなく、枯れていってしまうでしょう。
せっかくのチャンスが目の前にあっても、「優柔不断」でいるがために、みすみす逃してしまいます。
物事の悪い部分に目が行ってしまう
優柔不断な人は、悪い部分ばかり考えて、決断が慎重になる傾向があります。
慎重に選ぶことは大事ですが、悪い部分ばかり気にしているとネガティブな思考になり最終的に何も選べないことがあります。
ネガティブな発言は周りの空気を重くしてしまうことがあります。
※ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変換するコツについて⇓
相談相手は、優柔不断な人が良い!?
「悩み事を相談するなら、あの人がいい」と思われている人、あるいは信望が厚く頼りにされている人‥。
このタイプには意外と「優柔不断な人」が少なくありません。
優柔不断というとイメージがよくないのですが、軽々しい判断や行動をするのではなく、物事を慎重に考えてから行動に移す、といったタイプです。
一方で、
決断が早い人は、相談を受けると
「どうすればいいのかわからなくて~」
「何を悩んでいるのよ。やってみればいいのよ」
「やってみたんですけど、うまくいかなかったんですが‥」
「また最初から、やり直せばいいじゃない。悩むことなんてないよ」
確かに結論が早く、優柔不断ではありません。けれども、あまりに軽々しくて周りの人たちには、
「真剣に考えてくれているのだろうか」
「言葉は威勢がいいけれども、何も考えてないのかも」
といった疑念を抱かれ、「よき相談相手」にはなり得ないでしょう。
企業リーダーや上司、組織のまとめ役、あるいは家族の長男長女、多くの人を引き連れて進んでいく人は優柔不断、深謀遠慮の人が多いものです。
こういうタイプのほうが、人は安心してついていけます。
もしも、優柔不断な態度に困ったときは‥
決断することに少しずつ慣れさせる
優柔不断な人には少しずつ決断する習慣をつけさせるようにします。
たとえば、二者択一で
「生ビールもハイボールも、どっちも好き」
と答える人には
「生ビールを先に飲むか?ハイボールを先に飲むか?どっちがいい?」
と質問すればいいでしょう。
「できる人は決断が早い」という考えを刷り込む
ことあるごとに
「できる人は決断が早いって聞いたよ」
「できる人は、そば屋は入る前から何を食べるのか決めているんだってね」
「〇〇会社の社長さんは、重要な案件を決めるときは、わずか2秒で決定するんだって」
などと話すようにします。
気づきを与える話し方をする
「ファーストドリンクをサッサと決めて、私とたっぷりおしゃべりする時間を持つ?それとも、空腹を満たすためにとにかく何かを腹に入れる?どっちにする?」
「もしかして、お腹、すいてるの?」
「そうだよ」
「じゃぁ、生ビールでいいや」
「早めに決めてくれてありがとう」
「たっぷりおしゃべりするか?」それとも「空腹を満たすか?」と2つの選択肢を与えることで、こちらが早く選択したがっているんだと気づかせることができます。
2つの選択肢を与える質問をすすると決断がしやすくなります。
本日のまとめ
優柔不断のメリット
・慎重であるために、良い判断ができる
・危機管理に優れている
優柔不断のデメリット
・チャンスを逃してしまう
・物事の悪い部分に目が行ってしまう
優柔不断な人は、人の悩み事を聞いたり相談に乗ったりすることが上手にできる。
したがって、企業リーダーや組織のまとめ役などの立場で、多くの人を引き連れていくことができる。
もしも、優柔不断な態度に困ったらときは‥対処法
・決断することに少しずつ慣れさせる
・「できる人は決断が早い」という考えを刷り込む
・気づきを与える話し方をする