WAKATU(話活)のススメ

~話し方で道は開ける~楽しい人生は話し方が9割。presented by WAKATUの広場

【曖昧な表現は言い換えよう】曖昧な表現のたとえを紹介。

曖昧な話し方は、相手を困惑させてしまう。

職場の仲間から、飲み会の誘い。本当は行きたくけど、断りにくいなぁ。そこで「行けたら、行くよ」といった曖昧な返事をする。同じような経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。曖昧な表現は相手を傷つけたくないという配慮から出た言葉です。一方で、曖昧な表現は誤解を招いたり、相手を困惑させてしまったりすることがあります。本日は、シーン別に曖昧な表現の具体例を挙げて、明確に答えることの大切さを解説しています。

 

曖昧な表現は日本の文化

 日本には「言葉を濁す」という慣用句があるように、はっきりと自分の主張を言葉で表さない文化があります。

 私たちが、「だいたい、ほぼほぼ、できるだけ…など」といった、曖昧な言葉を使うのは、相手を不快にさせてしまうのではないかとの配慮からです。

 一方で、ビジネスシーンでは、曖昧な言葉は相手を煩わせたり、ときには自分の信用を失うこともあります。

 例えば、職場では仕事の依頼を「受けることができる、できない」は、明確に答える必要があります。

 相手にわかりやすく、具体的に伝えることが基本とされています。

 曖昧な言葉を使うのは美徳ということに、こだわりが強すぎると、相手を配慮しているつもりが、誤解を招いたり、困惑させてしまうことがあります。

 以下、具体例を見ていきます。

誤解・困惑を招く曖昧な表現の具体例

友人からの誘い

友人「今度の休日、映画を観に行かない?チケットが2枚あるんだ」

という友人からの誘いに対して、私は

 ✕「映画か~、ビミョーだな」

 本心では行きたくない、でも、そう言ってしまったら、相手を傷つけるのではないか、相手への配慮から「ビミョー」という、曖昧な返事になりました。

 友人は、もし私が行かないのであれば、他の友人を誘うはずです。私が、はっきりと答えないことで、友人を困らせてしまいます。

 

断る場合は、

〇「今度の休日は、家の用事があって行けないんだ。また誘ってね」

このように、明確に答えることが、友人への本当の配慮です。

職場での会話

飲み会の誘いに対して

✕「(飲み会に)行けそうなら、行きます

 

上司から仕事を頼まれて

✕「(頼まれた仕事を)やれるようでしたら、やっときます

 職場で、このような曖昧な返事は信用を失います。

答え方としては

〇「誘ってくれて、ありがとうございます。ぜひ参加させてください」

〇「今日中は無理ですが、明日まで時間を頂けるなら、やっておきます」

 このように、職場では、はっきりと具体的に答えることが、職場の仲間への配慮です。

部下への指示

上司が出かける間際になって

「まあ、いい具合にやっといて、後は任せるわ」

 アバウトに任せると言われても、部下は不安になります。

後になって、そんな指示は出していないよ。と言われることが怖いからです。

〇「17時までに、▲▲のところまでを完成させてね。完成したら、〇〇さんから

  報告をしてくれるかな。分からないことがあれば、連絡してきてね」 

 指示は5W1Hを基本に、明確に伝えることが、部下への配慮です。

ビジネスシーン

「お返事はいつぐらいにもらえますか?」

✕「社内で検討いたしまして、それからです」

〇「社内で検討いたしまして、〇月〇日までに返事をします」 

 イエスの返事は無いと暗に伝えているのですが、イエス、ノーはともかく

「いつ頃までに返事します」

と答えを出す期限を示しておくことが相手への配慮です。

褒める(称賛する)とき

部下が上司に対して

部下「部長は、部長らしくありませんね」

 部下は

「偉そうでもないし、気軽に何でも相談できる、そういう人柄の部長を尊敬している」ということを伝えたつもりです。

 しかし、部長は、

私にリーダーシップがないという意味か?私は部長の器がないという意味か?

と全く違った意味で受け取ってしまいました。

 言葉足らずで、曖昧な言い方をしてしまったために、誤解を招いてしまいました。

〇「部長は、部長らしくありませんよね。いつも、とても話しかけやすい雰囲気で、何でも相談に乗って頂ける。そんな部長の人柄を尊敬しています」

 とくに、人を褒める(称賛する)ときは、具体的に伝えないと、誤解をを招いたり、真意が伝わらなかったりすることがあります。

 

※仕事を任される人の特徴について解説しています

 

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本日のまとめ

・曖昧な言葉は、相手を煩わせたり、自分の信用を失うことになる。

・職場やビジネスでは、曖昧な表現は使わずに、イエス、ノーをはっきりと答える。

・指示を出すときは、「5W1H」を基本に明確に出すこと。

・ビジネスで、回答や返事をするときは、「いつまでに」という期限を示すこと。

 ・褒める(称賛する)ときは、言葉足らずの曖昧な表現は誤解を招くことがあるので、     具体的に伝えること。