WAKATU(話活)のススメ

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【上手な伝え方】Iメッセージとは?具体例を紹介

 

IメッセージとYouメッセージのメリット・デメリット

人に頼みごとをしても、相手に断られることが多い人は、伝え方に問題があるのかもしれません。伝え方には「Iメッセージ」と「Youメッセージ」の2通りがあります。人に頼みごとをする場合は、基本的には「Iメッセージ」が効果的です。本日は「Iメッセージ」と「Youメッセージ」の違いやメリット・デメリットを解説しています。そして、具体的な会話例を紹介していますので、職場やプライベートでお役立てください。

 

 

 人は何かを伝えたいときに言葉を使います。言葉の伝え方によって、相手の受け取り方が変わってきます。

 人への伝え方には「Iメッセージ」「Youメッセージ」の2通りがあります。

 状況に応じて「Iメッセージ」「Youメッセージ」の使い分けをすることが大切です。

 本編では主に「Iメッセージ」の有効性を解説しています。

IメッセージとYouメッセージの違い

水道の蛇口を締め忘れた家族に対して

Iメッセージで伝えると

「(私は)蛇口を締め忘れてほしくない。気をつけてくれると(私は)助かる」

 

 一方で、Youメッセージで伝えると

「(あなたは)蛇口を締め忘れている。(あなたは)なんでできないの?(あなたは)もっとしっかりして」

 

 このように、Iメッセージは「私」が主語になる伝え方です。自分の思っていること、自分の感情や意見を伝える形になります。

 他方で、Youメッセージは「あなた」が主語になる伝え方です。相手に押し付けたり、責めているような言い方になります。

IメッセージとYouメッセージのメリット、デメリット

Iメッセージ

「メリット」          

・柔らかい表現になる。      

・自分の気持ちを伝えられる。  

デメリット」

・回りくどい表現になる。

・相手に指示できない。

Youメッセージ

「メリット」          

・直接的に伝えられる。     

・相手に指示できる。      

「デメリット」

・関係性が悪くなりやすい。

・自分の気持ちを伝えられない。

IメッセージとYouメッセージの会話例

カップルで買い物

彼女が「この服、私に似合うかな?」

と彼に質問しました。

彼の返答は

「(あなたには)そんな派手な服、似合わないよ」(Youメッセージ)

 彼は客観的な意見を率直に伝えたつもりです。

 ところが、彼女には「押しつけがましく」聞こえてしまい

「それは、あなたの(主観的な)見方でしょ!」

と不快な気持ちになってしまいました。

 

 仮に、Iメッセージで返答していたら、

「(私には)ちょっと派手に見えるけど…」

 彼の個人的な意見を伝える話し方ですが、彼女の耳には「世間一般の、客観的な意見」に聞こえます。

 会話が丸くおさまり、彼女が機嫌を損ねることはありません。

残業中の同僚に対して

 残業をしている同僚を気の毒に思い、手伝ってあげようという気持ちから、

「(あなた、)仕事が終わらないの?大変そうだから、手伝います」

(Youメッセージ)

 仕事が終わらないの?と言われた同僚は「私は仕事ができないと、見下しているのか」と反発心を持ちます。

 さらに「大変そうだから」も「私を憐れんでいるのか、馬鹿にして」と不快な気持ちにさせます。

 同僚は「この人は私を上から目線で、何かしら評価している」という意識を強く持ちます。

 

 仮にIメッセージで伝えていたら、

「(私、)仕事が早く終わったの。今日は予定もないから手伝います」

 同僚は「この人は仕事が早く終わったのか。退社後の予定もないのか」と思うだけです。

 会話がうまくまとまり、同僚が気分を損ねることはありません。

子供を叱るとき

 子育て中のママはとても多忙です。仕事をしている人なら、なおさらです。

自分勝手なことばかりする子に、つい出てしまうのがこの一言

「あなた、ママを困らせないでね。わかった?」(Youメッセージ)

このように、命令口調で言うと、子供は萎縮してしまいます。

 

一方で、Iメッセージで伝えると

「ママ、困っちゃうの」

という言い方の方が、子供には優しく聞こえるのではないでしょうか。

 ママの気持ちを素直に伝えることで、子供はママを困らしたくないという気持ちになるかもしれません。

 

※子供の自己肯定感を高める会話を紹介してます

 

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本日のまとめ

 Iメッセージは、Youメッセージに比べて、相手に柔らかい印象を与えることができる。

 人に「何かをしてもらいたい」「動いてもらい」ときは、

「あなたは〇〇しなさい」というYouメッセージよりも

「私はうれしい」

「私は助かる」

「私は安心できる」

という自分の感情を言い表すIメッセージで伝えるほうが良い。