オウム返しについて
会話において、相手の話した言葉を繰り返す(オウム返しする)ことによって、相手の潜在意識(無意識)に安心感や親近感を持ってもらうことができます。
たとえば、レストランで注文した後、店員さんがメニューを復唱してくれたり、電話越しにレストランの予約をした際に、予約日時や名前を再確認してくれると安心しますよね。
話を繰り返すことは、
「あなたの話をしっかりと聞いていますよ」
「あなたの話しに共感していますよ」
ということを相手に伝えることができます。
すると、相手は安心して
「うん、そうなんだよ。実はこんなことがあってね…」
と次の話をしやすくなります。
マスターしたい、3パターンのオウム返し
相手の話した事実を繰り返す
「夏休みに、海水浴に行ったんだ」
と言われたら、
「海水浴に行ったんだ~」
と、その事実を繰り返します。
ここでのポイントは、相手の話すテンポに合わせて、オウム返しをする部分の長さが変わるということです。
相手の話すテンポが速い場合は、単語のみ繰り返します。
「あ、海水浴ね」
このように、短く相手が話した単語を繰り返すことで、話のリズムが乱れず、会話が弾みます。
一方で、相手の話すテンポがゆっくりの場合は、相手の話したことの半分ぐらいを繰り返します。
「あ、海水浴に行ったんだね」
話が速い人に比べて長めに、同じようなペースで返します。
相手の話した言葉の中の、感情の部分を繰り返す
「最近、スランプなんだよ。辛くて」
と言われたときに
「それは辛いよね」
と感情の部分を繰り返します。
もしくは、口にした言葉だけでなく、相手が表現できていない感情を汲み取って伝えます。
「それは辛いよね。不安になるよね」
相手の気持ちを代弁します。
相手の話を要約して返す
「私の好きな食べ物は、メロン、イチゴ、スイカです」
と言われたときに
「あ、○○さんの好物は、フルーツなんですね」
と、相手の話をそのまま繰り返すのではなく、簡単に要約するということです。
これは相手が話していることを理解していることが必須のため、少々応用力が必要となります。
相手の話を聞きながら、「相手がこのメセージの中で一番伝えたいことはなんだろう」と考えて聞くと、ちょっと気の利いた言葉を返すことができます。
本日のまとめ
オウム返しは、相手の潜在意識(無意識)に安心感や親近感を持ってもらうことができます。
オウム返しには3つのパターンがあります。
まずは、相手の話した「事実」を繰り返す、次に相手の「感情」を繰り返す。
それができるようになったら、相手の話している中で、大事な部分を見つけて要約して返す。
この3つができれば「オウム返し」の達人になれます。