挨拶の大切さ
「あいさつは、人間関係を築くうえでの、基本中の基本。」「あいさつは、はっきりと大きな声で。」
そのように、子供の頃、親や先生から教え込まれたという方は多いのではないでしょうか。
それなのに、子供時代よりもマナー・礼儀を重んじる社会人生活を送る今のほうが、あいさつが適当になっている方が多いようです。
モゴモゴと小さな声であいさつをしたり、すれ違っても会釈だけで終わらせたりしてしまいます。
悪気はないのに、無意識のうちに「挨拶をしても、相手から返ってこなかったら嫌だな」「相手が挨拶してきたら、挨拶を返そう」「声をかけやすい人だけに挨拶しよう」と考えがちになります。
プライドが傷つけられるのを恐れてしまって、だんだん「あいさつ」が億劫になってしまうのです。
挨拶をするメリット
好印象を与えることができる
笑顔で大きな声で挨拶をしている人を見ると、「楽しそうだな」「やる気にあふれているな」「健康的だな」と感じます。
挨拶をすることで、明るく、元気、前向きといったポジティブな印象を与えることができます。
一方、挨拶をしなかったり、挨拶する声が小さかったりすると、「眠いのかな?」「疲れているのかな?」「体調が悪いのかな?」と感じます。
挨拶をしないと、暗く、元気がなく、後ろ向きといったネガティブな印象を与えてしまいます。
あなたの味方だと伝えられる
初対面の人や、偶然に居合わせた人に挨拶をすると、「敵ではない」と判断してもらえるようになります。
挨拶は「あなたと親しい関係でいたい(味方でいたい)」という気持ちを伝えることができるからです。
一方、挨拶をしないと、「敵かもしれない」「敵意を持っているかもしれない」と相手から警戒されてしまいます。
相手の自己重要感を満たすことができる
挨拶とは、「私はあなたの存在を認めていますよ」という意味であり、挨拶をすることで相手の自己重要感を満たすことができます。
一方、挨拶をしないということは、「あなたは他人だ」「あなたの存在は私には関係がない」と伝えることであり、相手を傷つける行為となります。
※自己重要感についてはコチラの記事を参考にしてください。
好印象を残す挨拶の具体例
出会ったときの挨拶
長く会っていなかった友人や知人と再会した時に、よく使われる挨拶に、
「お久しぶり」
という挨拶があります。
この「お久しぶり」は、もちろん、悪い言い方ではありません。
ただ、もう少し言葉を加えるほうが、再会の喜びが、より強く相手に伝わるのではないでしょうか。
たとえば
「お久しぶり、(続けて)」
〇「元気そうでうれしい」
〇「ずっと会いたいと思っていた」
〇「全然お顔を見られず、寂しかったですよ」
といった言い方です。
このような言葉を加えるだけで、相手に好印象を与える挨拶になります。
出会ったときは、「楽しさ」「うれしさ」「喜び」といった感情を相手に伝えることがポイントです。
別れぎわの挨拶
別れぎわの印象をよくするのも、大切なポイントになります。これは、必ずしも初対面の場合だけに限りません。
別れぎわの印象がいいと、その印象が、その後も長く持続するのです。
ではどうすれば、別れぎわの印象をよくすることができるのでしょうか。
別れぎわに、
△「では、また近々」
△「失礼いたします」
これが、よく用いられるフレーズです。
しかし、この「では、また近々」だけでは、ちょっと、そっけない印象があります。
〇「またお目にかかれるのを、心待ちにしております」
〇「次もぜひ、いろいろなことをお教えください」
といった、
「ぜひまた会いたい」という気持ちを伝えるひと言を添えるだけで、別れぎわの挨拶の印象が非常によくなります。
あるいは
〇「おかげさまでとても有意義なひとときでした」
〇「短いあいだに多くのことを教わり、ありがとうございました」
といったように、
「出会いに大きな意義や学びがあった」ということを相手に伝えてもいいでしょう。
※会話が弾む挨拶の仕方については、こちらをご参考にしてください。
本日のまとめ
挨拶をするメリット
・好印象を与えることができる
・あなたの味方だと伝えられる
・相手の自己重要感を満たすことができる
好印象を残す挨拶のポイント
・出会ったとき
「楽しさ」「うれしさ」「喜び」といった感情を相手に伝える
・別れぎわ
「ぜひまた会いたい」という気持ちを伝えるひと言を添える
「出会いに大きな意義や学びがあった」ということを相手に伝える