励まし上手な人の特徴
良い部分を褒める
失敗をして落ち込んでいるときは、自分に自信がなくなってしまうものです
自分の何がいいのかって分からなくなってしまったりしますよね。
そんなときは、
「あなたには、こんなに良い部分があるんだよ」
と褒めてあげましょう。
はじめはそんなこと…とネガティブな反応が返ってくるかもしれません。
それでも、色々な良いところを褒めて教えてあげることで、やがて自信を取り戻して、ポジティブになってくれるはずです。
相手を否定しない
気を付けなければいけないのが、正論だからといって、相手を否定してしまうことです。
正しいことは正しいと、その人が間違っていつことを教えてあげたい気持ちも分かります。
しかし、怒られたり注意されたりして、自分が間違っていたと分かって、落ち込んでいることだってあるはずです。
そんなときに、追い打ちをかけるように否定されたら、その人はさらに落ち込んでしまって、あなたの励ましは逆効果になってしまいます。
前向きになるために励ましてあげたいのであれば、正しいことを教えてあげるのではなく、まず前向きに自分自身への自信を取り戻してあげることが大切になってくるでしょう。
味方でいることを伝える
落ち込んでしまっている人は、周りがみんな敵に見えてしまい、自分の殻に閉じこもってしまうことがあります。
そんなときは話を聞くよりも励ますよりも、まずは自分が味方だよと伝えてあげましょう
味方がいると分かると、それだけでも気持ちは軽くなったり、落ち着いたりするものです。
それから話したり行動をするほうが、相手も心を開いてくれやすく、親近感が沸いた状態のほうが励ましも効果的です。
シーン別、励ますときの会話例
努力しているのに結果が出ず悩んでいる人に対して
×「がんばってね」
というのは、誰でもよく使う励ましの言葉のひとつです。ただし、この言葉の使い方には、注意が必要です。
場合によっては、「がんばってね」という一言が、相手をよけいに落ち込ませてしまうこともあるからです。
好調で元気いっぱいの人を
「がんばって」
と励ますのは良いことです。
相手は素直に
「はい。がんばります」
と返事してくれるでしょう。
しかし、一生懸命に努力しているのに、なかなかうまくことが運ばず落ち込んでいる人に、不用意に
「がんばってね」
と声をかけるのは、問題があります。
相手が、かえって落ち込んでしまうこともあるからです。
というのも、その人とすれば、「もうギリギリまでがんばっている。これ以上なんて無理だ」という気持ちになってしまうからです。
がんばっているのに結果を出せない自分に自信を失って、いっそう落ち込んでいく場合もあるのです。
ですから、「がんばって」という声をかける時には、相手がどんな状況にあるか、どういう気持ちでいるかをよく観察することが必要です。
もしも相手が、努力しているのに結果が出ずに悩んでいるような時は、「がんばる」という言葉を使うにしても、次のような言葉を添えるのがいいでしょう。
○「一緒に考えてみよう」
このように、協力する言い方をするほうが、相手は安心します。
安心することで、気を取り直すことができます。
うまくことが運ばないのはなぜかを、もう一度考えることもできるでしょう。
そこから、次のステップに進むヒントが得られるかもしれないのです。
計画の途中で挫折してしまった人に対して
「トム・ソーヤの冒険」など、冒険小説で活躍したアメリカの作家、マーク・トウェインが、こう述べています。
「自分を元気づけるいちばんの方法は、誰かほかの人を元気づけることだ」
人を励ますのは、相手のためであると同時に、自分のためにもなるとマーク・トウェインは言っています。
身近にいる人が元気になるように励ますことは、自分自身を元気にすることなのです。
つまり、自分のために、身近な人をどんどん励ますことが大切だとも言えるのです。
たとえば、友人のひとりが、ある目的を持って勉強を始めたのに途中で挫折して、勉強を投げ出してしまったとします。
そんな友人を
×「しかたないね」
と、挫折した現状を認めることで慰めようとする人もいます。
けれどそれでは慰めになっても、相手を励ますことにはまりません。
結果的に、自分自身も元気になることはないでしょう。
○「応援しているよ」
○「あなたには元気をもらっていたんだ。まわりのみんなもそうじゃないかな」
このように、その友人を励ますほうが賢明です。
そうすることで、自分自身も元気になっていくのです。
身近な人に励ましの言葉をかけることで、自分の元気を回復させるのがいいと思います。
※参考記事
本日のまとめ
励まし上手な人の特徴
・相手の良い部分を褒める
・相手を否定しない
・味方でいることを伝える
身近にいる人が元気になるように励ますことは、自分自身を元気にすることである。