はじめに
私たちは日常生活の中で、様々な人と会話します。しかし、その会話の中で、主語が抜けた話し方をする人がいます。
一見、簡潔で効率的な話し方に思えるかもしれませんが、実は主語が抜けた話し方は、相手に誤解を与え、人間関係を悪化させる可能性があります。
このブログでは、主語が抜けた話し方の特徴、招く誤解、そして改善方法について解説します。主語を意識した話し方を心がけることで、相手に誤解を与えることなく、円滑なコミュニケーションを実現することができます。
ぜひこのブログを読んで、主語の大切さを理解し、より良いコミュニケーションを目指しましょう。
こんな人に読んでほしい
このブログは、以下のような方におすすめです。
・主語が抜けてしまう話し方をする自覚がある方
・相手に誤解を与えてしまうことが多い方
・人間関係を改善したい方
・円滑なコミュニケーションを実現したい方
会話に主語がない人の特徴
相手の立場に立つことが苦手
主語がある人とない人の決定的な違いとは、相手の立場で物事を考えられるのか?それとも自分の立場でばかり考えるのか?の違いです。
相手の立場で物事を考えられる人の場合、「こう伝えると相手にはどう伝わるのか?」を考えるために、主語なしで言葉を伝えることは混乱を起こし、伝わらないことを理解できます。
しかし、自分の立場ばかりで物事を考える人は「自分の頭の中で会話が勝手に進んでいる」ため、相手に伝わるかどうかが重要ではなく、自分の中で上手に伝えられたかどうかが重要となります。
相手の立場に立つことが苦手な人は自己中心的な性格な傾向があります。
言葉を略すことが多い
主語がない人は何かと言葉を略すことが多く、「あれ」や「これ」といった言葉を使うことで相手を困らせてしまいます。
何でも言葉を略してしまう人は、せっかちな人とも言い換えることができ、「あれ」とか「これ」だけで要件を済ませようとする人は、少しでも省略することで時間を有効に使おうとします。
自分にとっては有効であっても相手にとっては迷惑となることもあるため、あくまで自分の立場で考えての有効な時間となります。
自覚症状がない
主語がない人は自覚症状がないので、自分の会話がおかしいことに気づいていなかったり、相手が会話を理解できないことが理解できません。
つまり、主語がない人に対しては、まずは自覚を持ってもらうことが必要となります。
自覚症状がない主語がない人からすれば、自分が会話下手であることに気づいていないことは当然のこと、他人に注意されたところで深刻に受け入れないことが、改善できない原因となりがちです。
会話に主語がない人への対処法
相手の主語を補う
相手が主語を省略した場合、文脈から主語を推測し、その主語を含めた正確な文を想像することができます。
必要に応じて、相手の発言を補完することで、会話がスムーズに進行するでしょう。
例えば、相手が「昨日、行ってきた」と言った場合、あなたは「あなたは昨日、どこに行ってきたのですか?」と質問することができます。
質問をする
主語が省略されている場合、質問を通じて相手の意図や情報を明確にすることが重要です。
質問を使って相手の話を引き出し、不明確な部分を明らかにしましょう。
例えば、「誰が行ってきたのですか?」と尋ねることで、相手が誰について話しているのかを明確にできます。
主語を意識して話すように促す
もし主語を省略する傾向がある相手に対して、主語を意識的に使うように促すこともできます。
例えば、「主語をもう少し具体的に使って話してもらえると、より理解しやすくなります」と伝えることで、相手に注意を促すことができます。
主語が抜けた話し方は余計な誤解を生む
たとえば職場で、上司のひとりごとが聞こえたとします。
「まったく、何を考えているんだよ」
恐らく、その場に居合わせた部下たちは一瞬息を止めて、
「課長は、私のことをいっているのか?」
と、それぞれが不安になるでしょう。
とやく愚痴やぼやきを口にするときは、「誰が」が抜け落ちます。
身近にいる人たちに誤解を与えることもありますから、要注意です。
課長は社長室からまわってきた指示書を見ながら、つい口から飛び出したぼやきですが、そんな事情がわからない部下たちは
「私の仕事のやり方に積もり積もった不満がああいう言い方になって~」
と思いがちです。
ネガティブな情報が入ってくれば、それを自分の責任に結び付けて疑う、このような心理はよく見られます。
何かと愚痴やぼやきが多い人は、「自分がどんな思いでいるのか、身近にいる人に知ってもらいたい。できればなぐさめてもらいたい、励ましてほしいという心理が隠れています。
課長は、「また社長から無理難題を押しつけられて、ああ、やってられないよ。この苦しい立場を、部下たちよ、せめて君たちだけにはわかってほしい」という心理が、つい口から出たのでしょう。
しかし、立場上、部下たちの前で社長を批判するわけにはいかず、(主語抜き)のぼやきになります。
家にいてブツブツいっている旦那さんも、
「毎日自分は会社で辛い思いをしているんだよ」
と、奥さんだけにはわかってほしいのです。
けれどもそんな弱音は吐かないで我慢すると、それがまた(主語抜き)のぼやきになります。
理解してほしい相手から誤解され、相手を傷つけ自分まで傷つくのであれば、もっと素直にわかってほしい心情を吐露するのがいいでしょう。
部下に向かって、「社長がね」と主語をちゃんと入れて、「こんなことをいってきて困ったよ」とぼやきをいえる上司も素敵ではありませんか。
そんな弱みを見せられる上司は、部下にとって「ほっと安心できる上司」だとも言えます。
奥さんにも、夫たるもの弱みは見せられないなどと強がるのではなく、「会社でね。こんな情けないことがあって」と打ち明けるほうが、夫婦の間に誤解が生じなくて済みます。
かえって風通しのいい、いい夫婦になっていくのではないでしょうか。
※独り言が多い人の特徴と治し方を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
本日のまとめ
主語がない人の特徴
・相手の立場に立つことが苦手
・言葉を略すことが多い
・自覚症状がない
主語が抜けた話し方は余計な誤解を招く
・愚痴やぼやきを言うときは、主語が抜けることがある。
・ ネガティブな話は、周囲の人を不安にさせる。
・主語が抜けると、あらぬ誤解を招き、身近な人を傷つけてしまうことがある。