人見知りする方は、他人との交流を避けるところがあるため、話しかけにくいなどのイメージがつくことがあります。
しかし、人見知りは悪いことではなく、個性の1つです。
人見知りの方は、人から信頼されたり、狭く深くの人間関係が築けたり、警戒心が強いため騙されにくかったりなど、良い面もたくさんあります。
人見知りな人の特徴
自信を持ちにくい
自分に自信がないと、相手にどう思われているか不安になり、人見知りになってしまうことがあります。
自信を持ちにくいため、常に人の評価や態度を気にし過ぎていることも多く、初対面であれば特に強く意識するでしょう。
人間関係構築に時間を要する
人見知りの方は、慣れない人や初対面の人との距離感に迷うことが多いです。
これは、相手に嫌われたくない不安や、良い人間関係を築きたいという気持ちの表れでもあります。
信頼関係を構築するまでは身構えて、恥ずかしがったり、自分を見せようとせず人を避けてしまったりします。
その分、時間をかけて「この方なら大丈夫」と納得できれば、深く話せるようになります。
警戒心が強い
人と親しくなるには、お互いを知って、受け入れて仲良くなるプロセスがありますが、人見知りね方の場合は、警戒心が強いためなかなか相手に心を開けません。
自分が仲良くしても大丈夫な相手か、相手は自分のことを寛容に受け入れてくれるかなど、判断できるまで相手と距離をとり、時間をかけようとします。
シャイ
シャイとは、内気で、恥ずかしがりな性格を指す言葉です。
人見知りな方は、シャイな性格から、恥ずかしいという気持ちが強く、自分をさらけ出せません。
自分から相手に対して行動できないことが多いでしょう。
自分から話題を提供できず、話しかけられるのを待っています。
引っ込み思案で、複数でいる時は人の後ろに隠れていることが多いでしょう。
完璧主義
完璧主義な人は、人に失敗する姿を見られたくない気持ちが強いため、人と距離をとってしまいがちです。
完璧主義な人はプライドが高く、人に欠点を見られることを嫌います。
人と距離を置いておけば、失敗しても気づかれないと安心する部分があるでしょう。
人見知りな性格のメリット
×「あなたって、人見知りね」
×「シャイだなあ、君は」
こんな言われ方をして、傷つく人もいると思います。
「人見知り」や「シャイ」という性格は一般的に、あまりいいイメージを持たれていません。
ですから、本人は欠点を指摘されたような、悪口をいわれたような気分になるのでしょう。
相手は「そんな性格じゃダメじゃないの。世間の荒波に吞み込まれて、損な役回りばかり押しつけられるんだから」という意味を込めて言ったのかもしれません。
しかし、「人見知り」「シャイ」という性格はけっして、その人にとって不利なものではありません。
このタイプには次のような長所があります。
○周囲の動向に左右されずに、やるべきことをたんたんと持続できる。
○興味をもった分野に関しては、粘り強く深堀りしていく。
○感情を表に出すことはあまりないが、じつは感受性が豊かである。
○慎重な一方で決断力もあり、あんがいリーダーにも向いている。
職業でいえば研究者、技術者、企画部門などは、むしろ人見知りな人、シャイな人が向いているといえます。
人の性格は、人ぞれぞれです。
その性格に、どれが不利でどれが有利、何が悪くて何が良い、などの区別はありません。
もって生まれた性格を生かす方法と環境をみずから探していけばいいのです。
誰かに「あなたの性格って~」とわかったような話をされるときがあっても無視すればいいのです。
無理をして自分の性格を変えようとする必要はありません。
「私の性格を一番よく知っているのは、私自身だ」と自分に言い聞かせて、あまり気にしないことが賢明です。
本日のまとめ
人見知りする人の特徴
・自信を持ちにくい
・人間関係構築に時間を要する
・警戒心が強い
・シャイ
・完璧主義
人見知りな性格のメリット
「あなたって、人見知りね」
「シャイだなあ、君は」
と言われて傷つく人がいる。
「人見知り」や「シャイ」という性格は一般的に、あまりいいイメージを持たれていないが、
・周囲の動向に左右されずに、やるべきことをたんたんと持続できる。
・興味をもった分野に関しては、粘り強く深堀りしていく。
・感情を表に出すことはあまりないが、じつは感受性が豊かである。
・慎重な一方で決断力もあり、あんがいリーダーにも向いている。
といった長所もある。