知的な人の特徴
「知らない」ことを、「知らない」と言える
「知的な人」ほど、自分のことをよくわかっています。
世の中には上には上がいるもので、どんなに、ものを知っている人でも、「自分がいちばんだ!」とは言い切れないものです。
「知的な人」は、それを十分に理解しているのです。
ですから、「知的な人」ほど謙遜したり、わからないことを、「わからない」と言えたりするものです。
「知らない」ことや、「わからない」ことは卑下することではなく、当然のことだということをよく理解しています。
好奇心が旺盛
「知的な人」は、すでになんでもよく知っているのに、さらに「知りたい」という欲求に溢れています。
「なぜなんだろう」「これってもしかして…」などと、物事に対して、たくさんの疑問を持つ傾向が「知的な人」にはあります。
「知的な人」は、答えをたくさん知っているのではなく、考えるきっかけを見つけるのが上手な人と言えるでしょう。
思いやりがある
「知的な人」は、ものごとを客観視する力に長けています。先ほど述べたとおり、自分の「知らない」ことをよく把握できるのも、自身を客観視できるからです。
そんな「知的な人」は、人の立場に立って、ものごとを考えることも上手です。
相手の立場に立って振る舞うことができるので、周囲からは「思いやりのある人」という評価を受けることが多いです。
知的な人の話し方をマスターしよう
自分の感情を切り離し、伝えるべき事実を話す
どうすれば知的な話し方になるのか、これには大きく2つの方向性があります。
1つは「事実と感情を分ける」ことです。
「マジヤバイ」「スゲェ」「ムカつく」とばかり発言する人がいたとしたら、間違いなく軽薄に見えます。
言葉としての品性の問題は別としても、これらは個人の感情が表に出ているだけで、事実や情報は含まれていません。
つまり、聞き手にとって価値がないのです。
知的な話し方とは、この対極だと考えればいいのです。
特にビジネス現場では、感情を排除して、伝えるべき事実を伝えることが重要となります。
理想は、新聞記事のような内容を端的に話すことです。ただし記事を読み上げるだけなら、ロボットでもできます。人間が話す以上、もう少し柔軟性や応用力を加えることが必要です。
これについては、簡単なトレーニング法があります。適当な新聞記事を読んだ後に、それを要約しながら自分の言葉で話してみることです。
15秒以内、30秒以内、1分以内などとストップウオッチで計りながら、要約して話せばさらに効果的です。
これを繰り返せば、必死で考えるので、知的で臨機応変な話し方が身につきやすくなります。
「カタカナ言葉」を習得して語彙力を高める
知的に話すためのもう1つの方向性は、「語彙(ボキャブラリー)を増やす」ことです。
状況を的確な言葉で表現できなければ、知的には見えません。
あるいは相手の発する言葉の意味を理解できなければ、知的には見えません。
いくら取り繕ったつもりでも、相手には「分かっていないな(=知的ではないな)」と伝わります。
語彙を増やす王道と言えば「読書」です。日々新聞を読んでいれば、基礎的な語彙を自然に増やすこともできます。しかし、それだけでは足りません。
特に注意すべきは、ビジネスの現場で増え続ける「カタカナ言葉」です。
「コンプライアンス」「コンセプト」「リスペクト」「ハラスメント」などは、仕事上の会話で当たり前のように使われています。
いずれも日本語に変換できないことはありませんが、使うことでややニュアンスが変わるという特徴があります。
あるいは「デフォルト」の場合、金融用語としては「債務不履行」という意味ですが、コンピューター用語では「標準設定」という意味もあります。
本日のまとめ
知的な人の特徴
・「知らない」ことを、「知らない」と言える
・好奇心が旺盛
・思いやりがある
知的な話し方をする人になるには
・自分の感情を切り離し、伝えるべき事実を話す
・「カタカナ言葉」を習得して語彙力を高める