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意外と知らない!お悔やみの言葉のマナー:大切なのは思いやりと配慮

お悔やみの言葉の伝え方とは?

大切な方を亡くされたご遺族へのお悔やみの言葉は、深い悲しみを抱える方々への思いやりと配慮が求められる重要なものです。しかし、何をどのように伝えれば良いのか、戸惑ってしまうこともあるでしょう。このブログ記事では、お悔やみの言葉のマナーについて、基本的なポイントと注意点をご紹介します。

はじめに

 大切な方を亡くされたご遺族へのお悔やみの言葉は、深い悲しみを抱える方々への思いやりと配慮が求められる重要なものです。

 しかし、何をどのように伝えれば良いのか、戸惑ってしまうこともあるでしょう。

 このブログ記事では、お悔やみの言葉のマナーについて、基本的なポイントと注意点をご紹介します。

 

お悔やみの言葉の目的

お悔やみの言葉の主な目的は以下の3つです。

・ご遺族の悲しみに共感し、寄り添う

・故人様への敬意を表す

・ご遺族へ励ましや希望を与える

 これらの目的を果たすためには、形式的な言葉ではなく、ご遺族の気持ちに寄り添った誠実な言葉を伝えることが大切です。

お悔やみの言葉とは

 「お悔やみの言葉」とは、大切な方を亡くされたご遺族に対してかける気遣いの言葉です。

 「この度はご愁傷様でございます」「心よりお悔やみ申し上げます」「この度は、残念でなりません」などが、お悔やみの言葉にあたります。

 また、よく聞く言葉で「哀悼(あいとう)の意を表します」という表現がありますが、こちらは故人様に対して使用する言葉です。

 弔電などに用いられる文語体となるため、お悔やみの言葉としてご遺族に使用するのは避けましょう。

 お悔やみの言葉をかけるタイミングは、訃報を受けた際とお通夜などに参列した際です。なるべく手短に伝えるのがマナーとされています。

 なぜなら、大切な方を亡くされたご遺族は精神的に余裕がない場合が多いからです。

 訃報を受けたときには、その他の方にも連絡をしなければならなかったり、その後のご葬儀や諸々の準備で時間に余裕がなかったりする場合もあります。

 このような理由から、お悔やみの言葉はできるだけ手短に伝える方がよいとされています。

間違った使い方

励ますつもりが、傷つけてしまうこともある

長生きした親が亡くなった人に対して、

×「大往生でしたね」

×「長生きできてよかったですね」

×「平均寿命よりもずっと長生きできたんだから、お幸せでしたよね」

と、このような話し方をする人がいます。

 

 「相手を元気づけたい」「励ましてあげたい」という気持ちからそのようなことを言うのかもしれませんが、これが逆効果になってしまう場合も多いと思います。

 いくら長生きしたといっても、遺族とすれば「もっと長生きしてほしかった」という気持ちではないでしょうか。

 そういう思いでいる遺族に、「長生きできてよかった」という話し方をするのは、遺族の心を傷つけてしまうことにもなりかねません。

 

ですから、やはり遺族の心を察するような話し方がいいように思います。

○「どうぞ、お力落としのないよう」

○「お気持ちお察しいたします」

 一般的に使われる、ありきたりの言葉かもしれませんが、このようなケースでは、むしろ一般的な話し方をするほうがいいのではないでしょうか。

 身内を亡くした人は、非常に複雑な心境になっています。

 ですから、元気づけてあげるつもりが、相手の心を傷つけてしまう、ということにもなるのです。

 非常に複雑な心境にある人は、ちょっとした言葉で思いがけない反応を示すものなのです。ですから、あえて一般的なお悔みを言うほうが問題は起こらないと思います。

お悔みの言葉を伝える際の注意点

故人様の死因などを詳しく尋ねるのはマナー違反

 訃報の連絡を受けた際に、故人様の最後がどのようなものだったのか気になるかもしれません。

 故人様との関係が親密だった方であれば、なおさらです。

 しかし、ご遺族に対して死因を尋ねるのはマナー違反とされています。例え死因が分かっていたとしても、どのような様子だったのか尋ねるのもよくありません。

「忌み言葉」の使用は避ける

 忌み言葉は、「重ね言葉」や「死に対する直接的な言葉」を指し、不幸を繰り返す、重なるといったことを連想させてしまうため使用しないようにします。

「忌み言葉」には、以下の言葉が該当します。

※重ね言葉

重ね重ね(かさねがさね)

益々(ますます)

度々(たびたび)

重々(じゅうじゅう)

次々(つぎつぎ)

再三(さいさん)…などです。

 同じ言葉を重ねて使用することで、「不幸が重なる」「再度不幸が訪れる」といった意味が連想されるからです。

※直接的な表現

死亡

逝去

死ぬ

生きる

存命…などです。

 直接的に死を表現する言葉の使用は避けるべきとされています。

 もし伝えるのであれば、「急逝」「逝去」「永眠」「突然のこと」といった言葉を用いるようにしましょう。

 また、「生きていた」「生存」「生きる」などもご遺族を悲しい気持ちにさせてしまう場合があります。

 このような言葉を使用したい場合は、「ご存命のとき」「お元気だったとき」という言葉に言い換えるようにしましょう。

 

※不吉な表現

浮かばれない

大変なことになる

消えるなどです。

これらの言葉は不吉なイメージがあるので使用を控えましょう。

安易な励ましは避ける

 急な不幸に見舞われ、気持ちが落ち込んでいるご遺族の様子を見て、「励ましたい」という気持ちが生まれるのは当然のことかと思います。

 しかし、安易に励ましの言葉をかけるのは避けるべきです。

 大切な方を失った喪失感から立ち直るのは簡単なことではありません。頑張らなくてはいけないと思っているのはご遺族も同じです。

 「元気を出して!」「頑張って!」と励ますのは、不幸からもう少し時間が経ってからにしましょう。

本日のまとめ

お悔みの言葉を伝える際の注意点

・故人様の死因などを詳しく尋ねるのはマナー違反

「忌み言葉」の使用は避ける

※重ね言葉

重ね重ね(かさねがさね)

益々(ますます)

度々(たびたび)

重々(じゅうじゅう)

次々(つぎつぎ)

再三(さいさん)…など。

※直接的な表現

死亡

逝去

死ぬ

生きる

存命…などです。

※不吉な表現

浮かばれない

大変なことになる

消える…などです。

・安易な励ましは避ける