いろいろ考えすぎて眠れない
ちっぽけな悩みほど、人は大げさに考える
人はちっぽけな悩みを、とかく大げさに考えがちです。
本人とすれば、「ちっぽけな悩み」とは気づいていないのです。
自分の人生を決定づけるような大問題だと頭から信じ込んでいます。
しかし、第三者から見れば、「そんなちっぽけな悩みで、くよくよ悩んでいたってしょうがないのに」という思いなのです。
ただし、その思いを、すぐに口に出してはいけません。
たとえば、友人が「恋人と口喧嘩した」と悩んでいたとします。
とはいっても、それほど大した口喧嘩ではありません。
おそらく友人の恋人は、口喧嘩したことを忘れてしまっているでしょう。
しかし、その友人は「私たちはもう終わりだ」と深刻に悩んでいます。
そんな友人に対して、
×「そんなこと、大したことじゃない。ちっぽけなことじゃない」
といった話し方をしたら、友人はどう感じるでしょう。
おそらく、
「他人のことだと思って、いいかげんなことを言わないでほしい」
と、腹を立ててしまうのではないでしょうか。
こういうケースで大切なことは、たとえちっぽけな悩みであろうとも、真剣に悩んでいる相手には、こちらも真剣な気持ちで付き合ってあげる、ということだと思います。
○「それは大変なことになったね」
○「あなたとしてはつらいよね」
といった言葉で、相手の言い分に同調し、相手の話をよく聞いてあげるのがいいでしょう。
誰かに悩みを打ち明けると、人の心はすこし楽になるものです。
「そんなことは大した問題じゃない」ということを話すのであれば、言いたいことをすべて聞いてあげて、相手の心が楽になったときを見計らって言うようにします。
そうすれば相手も、楽になった心で、「そうかもしれない。大したことじゃないかもしれない」と気づくことができるのではないでしょうか。
悩みごとが多い人の特徴
完璧主義
すべての物事を完璧に仕上げるためにいろんな要素を多面的に考える習慣が、結果として考えすぎや考えのループにつながって悩みの原因になります。
たとえば、新事業展開を計画する業務を任された際、リスクをゼロにして、かつ利益率も最大にしようとすれば、条件を満たす解決法がなかなか見つからず悩むことが多くなってしまうかもしれません。
また、このタイプの人は常に目標を高く掲げているがゆえ頑張りすぎてしまいます。
そして、その目標を達成できない自分を許せないことがストレスになるのです。
したがって、「不完全でもいい」「ありのままの自分でいい」といまの自分を肯定的にとらえ直し、全力で頑張らなくてもいいという基準を自分のなかにつくるとよいでしょう。
神経質
悩みが多い人は、神経質な人が多いのも特徴です。
細かい所に目がいったり、起こりもしないことを想像し、不安になります。
神経質であることは、決して、悪いことではありません。人が気づかないことにも気づく能力があります。
しかし、それを、必要以上に、自分を不安にさせることに使うのは、止めましょう。自分や他の人を幸せにするために使いましょう。
人は、自分が思っているほど、気にしてはいません。
あれこれ細かいことを気にすると、どんどん深みにはまります。
心配性
悩みが多い人は、心配性なのも特徴の1つです。
「あぁなったらどうしよう」、「こうなったら、どうしよう」と、悪い予想ばかりします。
また、物事を悪いように捉えがちです。
相手は、そんなこと思ってもいないのに、勝手に悪いように取ってしまいます。
※完璧主義な人の特徴については、こちらで詳しく紹介していますので、ぜひご参考にしてください。
※心配性な人の特徴と対処法については、こちらで詳しく紹介していますので、ぜひご参考にしてください。
本日のまとめ
ちっぽけな悩みほど、人は大げさに考える
他人が大したことがないことで悩んでいても、それを口に出してはいけない。
まずは、相手の悩みごとを最後までよく聞いてあげて、その上で「そんなことは大した問題じゃない」と話すのがいい。
悩みごとが多い人の特徴
・完璧主義
すべての物事を完璧に仕上げるためにいろんな要素を多面的に考える習慣が、結果として考えすぎや考えのループにつながって悩みの原因になる。
・神経質
細かい所に目がいったり、起こりもしないことを想像し、不安になる。その結果、悩みが増えることになる。
・心配性
「あぁなったらどうしよう」、「こうなったら、どうしよう」と、悪い予想ばかりしまう。また、物事を悪いように捉えがち。
相手は、そんなこと思ってもいないのに、勝手に悪いように取ってしまうことがある。