性格的に合わない人との話し方
人は、性格的に自分と違った相手には、つい相手を傷つけるようなことを言ってしまいがちです。
たとえば、せっかちな性格をしている人は、マイペースな人を見ると、つい、
×「ノロノロしているんじゃないよ。さっさとしろ」
と文句を言ってしまいがちです。
マイペースな人はマイペースな人で、せっかちな人と一緒にいると、つい、
×「そんなにセカセカしないでよ。こっちまでイライラしてくる」
と文句を言ってしまいがちです。
このように文句を言いあってばかりいては、お互いにいい関係を築いていくことはできません。
性格的にあわない人とはつきあわないという方法もあると思いますが、そんな相手が職場の同僚であったり、取引先の担当者であったりする場合には、つきあいを避けて通るわけにはいきません。
それなりに円満につきあっていく必要があります。そこで大切になってくるのが話し方です。文句がましい言葉で相手を怒らせるような話し方をしてはいけません。
マイペースな人には、
○「いつもゆったりしてますよね。落ち着きがあっていいですね。私はせっかちな性格だから、あなたを見習いたいと思います」
という話し方をするといいでしょう。
せっかちな人には、
○「行動力がありますね。何をやってもスピーディーだから、のんびり屋の私には、あなたのような人がうらやましい」
という話し方がいいでしょう。
そのようにお互いに相手の存在を認める話し方をふだんからしていくと、気持が通じあってうまく協力していくことができると思います。
性格的に合わない人との付き合い方
相手のいいところを見つける
誰にでも短所と長所があります。自分と合わない人と上手に付き合うためには、相手のいいところ(長所)を見つけてみましょう。
まずは気が合わない人を観察してみます。そうすれば、トラブルへの対応が素早い、あいさつが丁寧など、合わない人のいいところを見つけることができるかもしれません。
そうすると、合わない人の自分の中の印象を変えることができ、相手に対しての接し方が変わってきます。
相手の長所を認める付き合い方をすると、合わない人とも上手に付き合うことができます。
踏み込む話は避け聞き役に回る
合わない人と意見を交わす場面があった時は、出来るだけ聞き役に徹することを心がけてみてください。
もともと合わないと感じている人と意見を交わしても、どこか食い違ってしまうことが多々生じるのは想定の範囲内といえます。
合わない人の意見を聞き、適当に相槌を打ちながら、右から左へ聞き流してしまうのもいいでしょう。
また、聞き上手は人に好印象を与えます。ですので、自分と合わないと思う相手からも良い印象を与えることができ上手に付き合うことができます。
自分だけの正しさを追求しない
人は、それぞれ自分の中に正しさを測る物差しを持っています。しかし、正しさを測る物差しは人それぞれです。
自分が正しいと思っても、他の人からは正しくないと判断されることがあります。
ですから、自分の正しさを追求して自分の意見と違う人を合わない人と排除するのは賢明ではありません。
考え方の多様性を認め自分と同じ意見を持たない人の言葉にも耳を傾けましょう。
心の視野を広げることにより、合わない人とも上手に付き合うことができます。
どうしても上手くいかないときの対処法
なるべく接点を持たない
合わない人と出来るだけ接点を持たないように心がけましょう。中には、自分が合わない人へどんな対応をしても敵視してくる人はいます。
そんな時は無理に立ち向かわず逃げるのも一つの手です。もちろん露骨に避けてしまうと相手に知られてしまう可能性があるので、挨拶くらいはするようにしましょう。
もし、挨拶を相手に無視されたとしても気にしないようにします。大人としてスマートな対応をできたことは素晴らしいことです。
周りにさりげなく伝える
グループで仲良くしている人の中に苦手な人がいる場合は、親しい仲間にさりげなく自分と合わないことを打ち明けるのも一つの手です。
少し勇気の必要な対処法ですが、相手の反応を見つつ上手に伝えていきましょう。決して悪口になるような伝え方は良くはないので注意が必要です。
自分の心証が悪くならないように気をつけながら相談してみれば、相手に悪い印象を与えることなく合わない人との関係を上手に取り持ってくれます。
周りにさりげなく伝えておくことで、様々なシーンで役立ちストレスの軽減につながることでしょう。
本日のまとめ
性格的に合わない人との付き合い方
・相手のいいところを見つける
・踏み込む話は避け聞き役に回る
・自分だけの正しさを追求しない
どうしても上手くいかないときは
・なるべく接点を持たない
・周りにさりげなく伝える