言葉と行動が一致しないと信用を失う
思うような成果が出なかったり、目標を達成できなかったりしたときに、
×「どうせはじめから無理だったんですよ」
と言う人がいます。
「はじめから無理だとわかっていたなら、その理由をなぜはじめに言わなかったのか。なぜ問題点を解決してから始めなかったのか」
と言い返したくなるような言葉です。
また、「『どうせはじめから無理』などと投げやりな気持ちでいるから、目標を達成できないんだ」と、叱りつけたくなるような言い方でもあります。
きっと、このような言い訳の仕方をする人は、それ以降、まわりの人たちから重要なことを任せられることはなくなるのではないでしょうか。
「どうせはじめから無理」という言葉は、自分の信用を失わせますから、注意する方がいいと思います。
○「最後まであきらめずに、自分なりに精いっぱいがんばりましたが、無理でした」
このような話し方をしてこそ、まわりの人たちには
「名誉挽回のためのチャンスを、一度与えてやろう」
という気持ちになるのです。
もちろん、「最後まであきらめずに、自分なりに精いっぱいがんばった」という言葉が真実でなければいけません。
実際には、「どうせはじめから無理」というチンタラした態度で物事を進めながら、「最後まであきらめずにがんばった」などと言っても、誰も信用してくれません。
まわりにいる人たちは、相手の行動をよく見ているものです。
「やっていることと、言っていることが、ぜんぜん違うじゃないか」と、あきられてしまうだけでしょう。
言葉と行動が一致してこそ、信用が得られるのです。
それでは、言葉と行動が一致する人は、どんな特徴を持っているのでしょうか。
有言実行する人の特徴
出来ないことは言わない
有言実行な人は出来ないことは言わないという特徴があります。
有言実行な人は自分の能力を理解しており、できないことは最初から言わないにしています。
このような人の多くは、自分ができると考えてから発言することが多く、発言する時点で物事を達成する目星がある程度ついています。
そのため、有言実行な人は予め自分の能力を把握しており、できることと出来ないことの区別がしっかりしているとも言えます。
また、有言実行な人の多くは、見栄を張ることを嫌います。
言ったことが出来ない人に多いのは見えを張ることであり、出来ないことをできると言ってしまいます。
しかし、有言実行な人はこのように見えを張ったり、嘘をつくことなどはなく、自分の実力を考えて正直に発言を行います。
この姿勢が有言実行につながっているのです。
計画性がある
有言実行な人は、計画性があることが特徴として挙げられます。
言ったことを実現するためにはどれくらいの時間が必要で、何をすれば実行することができるのかを自分の中で道筋を立てて行動します。
しっかりと計画を練ることにより、無駄な動きや無駄な行動を一切省いて、目標を実現するためだけに行動しようとします。
計画性があることにより、目標に向かって動こうとするため、確実に言ったことを実行することができるようになります。
発言に責任を持つ
有言実行な人は、自分の発言に責任をもっています。自分の発言を忘れることがなく、やると決めた時はやり遂げる力があります。
たとえ、困難であっても諦めることなく、努力し続ける人だといってもいいでしょう。
このような諦めない姿勢が有言実行を生むのであり、言ったからには成し遂げるという気持ちが備わっているのです。
また、このタイプの人は、責任感が強いです。
言ったからにはやらなければならないという責任感、義務感を強く感じているのです。
そのため、発言したからには後に引けないと考えている事が多く、どんなにしんどくても達成するという根性を併せ持った人であるとも言えるでしょう。
行動力がある
有言実行な人は行動力がある人だといえます。
有言実行は言うだけではなく、実行するまでがセットです。そのため、口だけではなく、実際に行動ができる人こそ、有言実行な人だと言えるでしょう。
また、有言実行な人は、言ってから行動に移すまでが非常に早い人だといえます。
すぐに物事に取り掛かることが多く、後回しにすることはあまりありません。
目標を決めたらその目標を達成するために必要なことを考え、達成するための努力をいち早く実行しています。
このように、有言実行な人は行動力があり、すぐに実行する力があります。
すぐに取り掛かるモチベーションがあるからこそ、自分の言ったことを成し遂げる力が生まれてくるのです。
本日のまとめ
言葉と行動が一致しない人は、信用を失ってしまう。
有言実行な人の特徴
・出来ないことは言わない
・計画性がある
・発言に責任を持つ
・行動力がある