冷たい話し方「だからどうしたの?」
相手の話に、
×「だからどうしたの?」
という言葉で受け答えする人がいます。
「今、読んでいる小説、とっても感動的なの。私なんて何度泣いてしまったかわからない」
と話す相手に、
×「だからどうしたの?」
という応じ方をします。
「京都へ旅してきたんですよ。紅葉がきれいでした」と言う相手に、
×「それがどうしたの?」
という受け答え方をします。
いずれも、突き放された印象を受ける言葉です。
さも、「あなたのくだらない話につきあっている暇は、私にはないんです」と言いたいだけな話し方です。
実際、ほんとうに、人の世間話につきあっていられないほど、忙しい仕事に追われているのかもしれません。
何か悩みごとがあって、気持が上の空になっているのかもしれません。
そのような精神状態から、つい「だからどうしたの?」といった話し方をしてしまうかもしれません。
しかし、それにしても「だからどうしたの?」という言葉は印象がよくありません。相手を不快にさせ、また相手から嫌われる話し方です。
ありのままに、
○「今、忙しい仕事があって、ゆっくり話を聞いている時間がないんです。申し訳ないですが、また次の機会にお願いします」
○「もっと詳しくお話を聞きたいんですが、今、一つ頭の痛い問題を抱えてまして、気持ちがその方向へ行ってしまっているんですよ。落ち着いたら、また聞かせてください」
そのように事情を説明すれば、途中で話を打ち切られたとしても、相手は、不愉快には感じないでしょう。
それでは、このように、突き放す言い方をする人の心理とはどのような状態でしょうか。
突き放す言い方をする人の心理
相手に揺さぶりをかけて不安にさせる
突き放す言い方をする人の心理で多いのが、相手に揺さぶりをかけて不安にさせることです。
このタイプの人は、自分が一番になりたい、相手に意地悪をしたいという心理から突き放すような言い方をして相手を陥れようとします。
この場合の対処法は、自分を責めすぎない事です。相手が言っていることが当たっている場合もあるでしょう。
そんなときは、自分がそこを直して成長する事ができると思い、自分を責める前に前に向かって動くようにしましょう。
そうする事で相手は「この人に言っても無駄だ」と思い、突き放す言い方をするのをやめる可能性があります。
相手の成長を促したい
相手の成長を促すために、わざと突き放すような言い方をしている場合があります。
優しいだけが優しさではありませんよね。ときには、本当にその人の事を考え、厳しい事を言えるのも優しさです。
普段は優しい人から突き放すような事を言われたときは、その言葉の意味をよく考える必要があります。
「どうしてそんな急に冷たい事を言うんだろう?」
と最初は混乱してしまうと思いますが、その言葉には実はその人の事を考えた深い優しさが隠されているのです。
成長して欲しいからわざと突き放すような言い方をしているのです。そこに気がついた時、自分自身がさらに成長することができるのではないでしょうか。
余裕が無くなっている
自分に余裕が無くなっていると他の人に対して、突き放すような言い方をしてしまうことがあります。
もし、親しい人が普段は優しいのに突き放す言い方をしているなら
「最近、様子がおかしいけど何かあったの?」
と聞いてみましょう。
そして、本人が悩みを言いたいなら聞いてみましょう。悩みを聞いてあげる人がいれば、心に余裕が生まれ、また元の優しい人に戻ってくれます。
他人に興味が無い
悪気はないのですが、相手のことを考えていないので、きつい言い方になってしまう人もいます。
相手を傷つける悪意はなくても、相手を思いやることができず、傷つけてしまうのがこのタイプです。
こういう人は、全く他人に興味がありませんので、いつでも誰に対しても突き放すような言い方をしています。
ですから、
「この人はそういう人なんだ」
と割り切るようにしましょう。
本日のまとめ
冷たい話し方「だからどうしたの?」
相手の話に、
×「だからどうしたの?」
という言葉で受け答えする人がいるが、この話し方は、相手を不快にさせてしまう。
たとえ、話を聞く余裕がないほど忙しかったとしても
○「今、忙しい仕事があって、ゆっくり話を聞いている時間がないんです。申し訳ないですが、また次の機会にお願いします」
という言い方をするのがよい。
突き放す言い方をする人の心理
・相手に揺さぶりをかけて不安にさせる
・相手の成長を促したい
・余裕が無くなっている
・他人に興味が無い