コミュニケーションは、私たちの日常生活や仕事において不可欠なスキルです。
しかし、中には「突き放す言い方」と呼ばれるコミュニケーションのスタイルを持つ人々がいます。
この記事では、突き放す言い方とは何か、それをする人の心理、突き放されたときの対処法、およびその印象が悪いことについて探求します。
突き放すとは?
「突き放す」は、突いて離れさせる意。また、愛情、同情などを否定して、距離をとって見たり扱ったりする態度や行動をとることを意味します。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
・相手を否定する
・相手を攻撃する
・相手を無視する
例えば、
「あなたには無理だと思うよ。」
「それって、ありえないよね。」
「そんなこと、言ってる場合じゃないよ。」
「もう、いいよ。」
といった態度や言動が、突き放すことに該当します。
突き放す行為は、相手を傷つけ、関係を悪化させてしまう可能性があります。
そのため、突き放すような態度や行動をとる前に、相手の気持ちを理解しようと努め、相手の考えを尊重することが大切です。
突き放す言い方をする人の心理
相手に揺さぶりをかけて不安にさせる
突き放す言い方をする人の心理で多いのが、相手に揺さぶりをかけて不安にさせることです。
このタイプの人は、自分が一番になりたい、相手に意地悪をしたいという心理から突き放すような言い方をして相手を陥れようとします。
相手の成長を促したい
相手の成長を促すために、わざと突き放すような言い方をしている場合があります。
優しいだけが優しさではありませんよね。ときには、本当にその人の事を考え、厳しい事を言えるのも優しさです。
普段は優しい人から突き放すような事を言われたときは、その言葉の意味をよく考える必要があります。
「どうしてそんな急に冷たい事を言うんだろう?」
と最初は混乱してしまうと思いますが、その言葉には実はその人の事を考えた深い優しさが隠されているのです。
他人に興味が無い
悪気はないのですが、相手のことを考えていないので、きつい言い方になってしまう人もいます。
相手を傷つける悪意はなくても、相手を思いやることができず、傷つけてしまうのがこのタイプです。
こういう人は、全く他人に興味がありませんので、いつでも誰に対しても突き放すような言い方をしています。
突き放す言い方をされたときの対処法
相手の言い分を理解しようとする
まずは、相手の言い分を理解しようと努めましょう。相手の言い分の中に、あなたの気づいていない気持ちや考えがあるかもしれません。
相手の言い分を理解するためには、相手の話に耳を傾け、自分の意見や考えを押し付けずに、相手の気持ちを汲み取ろうとすることが大切です。
自分の気持ちを伝える
相手の言い分に傷ついた気持ちや悲しい気持ちを伝えましょう。自分の気持ちを伝えることで、相手に自分の気持ちが伝わり、関係が改善する可能性があります。
自分の気持ちを伝えるときは、冷静に、感情的にならないようにすることが大切です。また、相手を責めたり、攻撃したりするのではなく、自分の気持ちを伝えるようにしましょう。
距離を置く
相手の言い分や態度が許せない場合は、距離を置くことも大切です。距離を置くことで、自分の気持ちに整理をつけることができ、冷静に考えることができるでしょう。
距離を置くときは、相手に伝えるようにしましょう。また、相手があなたのことを気にかけてくれるかどうかも確認しましょう。
突き放す言い方をされたときは、ショックや悲しみなど、様々な感情を抱くと思います。しかし、その感情に飲み込まれてしまうと、相手の言い分や態度に反応して、関係を悪化させてしまう可能性があります。
まずは、相手の言い分を理解しようと努め、自分の気持ちを伝える。そして、それでも相手の言動が許せない場合は、距離を置く。
これらの対処法を参考に、冷静に対処するようにしましょう。
突き放す言い方は印象が悪い
印象が悪い言葉「だからどうしたの?」
相手の話に、
×「だからどうしたの?」
という言葉で受け答えする人がいます。
「今、読んでいる小説、とっても感動的なの。私なんて何度泣いてしまったかわからない」
と話す相手に、
×「だからどうしたの?」
という応じ方をします。
「京都へ旅してきたんですよ。紅葉がきれいでした」と言う相手に、
×「それがどうしたの?」
という受け答え方をします。
いずれも、突き放された印象を受ける言葉です。
さも、「あなたのくだらない話につきあっている暇は、私にはないんです」と言いたいだけな話し方です。
実際、ほんとうに、人の世間話につきあっていられないほど、忙しい仕事に追われているのかもしれません。
何か悩みごとがあって、気持が上の空になっているのかもしれません。
そのような精神状態から、つい「だからどうしたの?」といった話し方をしてしまうかもしれません。
しかし、それにしても「だからどうしたの?」という言葉は印象がよくありません。相手を不快にさせ、また相手から嫌われる話し方です。
ありのままに、
○「今、忙しい仕事があって、ゆっくり話を聞いている時間がないんです。申し訳ないですが、また次の機会にお願いします」
○「もっと詳しくお話を聞きたいんですが、今、一つ頭の痛い問題を抱えてまして、気持ちがその方向へ行ってしまっているんですよ。落ち着いたら、また聞かせてください」
そのように事情を説明すれば、途中で話を打ち切られたとしても、相手は、不愉快には感じないでしょう。
それでは、このように、突き放す言い方をする人の心理とはどのような状態でしょうか。
本日のまとめ
突き放す言い方をする人の心理
・相手に揺さぶりをかけて不安にさせる
・相手の成長を促したい
・他人に興味が無い
突き放す言い方をされたときの対処法
・相手の言い分を理解しようとする
・自分の気持ちを伝える
・距離を置く