自己主張が強い人には質問で切り返す
自分の話ばかりを優先して、他人の話には興味がない、いわゆる自己主張が強い人というのは、話しにくいタイプの代表といえる存在です。
こういうタイプの人は、基本的におしゃべり好きな、悪意のない性格の人が多いです。
しかし、意見交換をしたり、話し合いをしたりするときは、トラブルが起きやすくなります。
たとえば、何かの集会で、仕事の分担を決めるとしましょう。こういう場での自己主張の強い人は、自分の意見をどんどん発表します。
しかし、他の誰かが
「私も意見があるんですけど、いいですか?」
と手を挙げると、
「ちょっと待って、私だってまだ意見があるから、先に言わせてください」
なとと言って、いつまでも周りの人に発言権を与えようとしません。
そして、他の誰かが意見を言えたとしても、相手の主張に割って入り、
「いや、それは違う。仕事の分担はあくまで公平にすべきだと思います。あと…」
というふうに、自分の意見を言おうとするのです。
こういう場面では、自己主張の強い人のパワーに圧倒されて、結局、他の人は何も言えずに終わってしまうこともあると思います。
しかし、自分の意見を言えずに終わってしまうのは、ストレスが溜まるだけでいいことはありません。
だからといって、こちら側も相手の話を聞かずに、自分の言い分を主張し始めたら、相手はまた同じような行動をとるでしょう。
そうなると、話し合いではなく、単なる「言い合い」に発展してしまいます。
ですから、こちら側が冷静になって、しゃべり過ぎる相手を止めなければいけません。
そこで、試してほしいのが、質問形式で切り返すという方法です。
まずは相手の話をある程度聞いてから、
○「ちょっといいですか?〇〇さんのお話はひとまずここまでにして、次に私に発言させてくれませんか?もちろん後で〇〇さんの意見も伺います」
とお伺いを立てるような言い方をするのです。
すると相手も、「まだ自分の話ができるならいいか」と思って、あっさり引き下がってくれる確率が高まるのです。
自己主張が強い人の特徴
自分に自信がある
自分に自信がある人は、どんなシーンでも臆せず自分の主張を伝えられます。「自分はこう思う」というポリシーをしっかりと持っているため、たとえ反対されても、自分の意見や考えをまげません。
自分の意見に芯があって、しっかりと根拠があると強く主張できることは良い面もありますが、その反面自己中心的な発言が多く、自分の意見が通らないと気が済まない傾向があります。
むきになって怒ったり、口調がキツイと思われることもあります。
自己顕示欲が強い
自己主張が強い人は、自分が意見することで人から注目されたいと思っていることがあります。
人の上に立ちたいという気持ちが強いので、自らリーダー役に立候補します。
リーダーとしての経験を積んでいるので、リーダーシップが身につきますが、周囲の意見を聞き入れないと独善的なリーダーと思われることがあります。
自分の要求を通すことを優先して、協調性に欠ける傾向があります。
負けず嫌い
自己主張が強い人は、負けず嫌いでプライドが高いことも特徴の1つです。
会議や話し合いなどをどこか戦いのように思っており、自分の意見を否定されると怒ってしまうということもあります。
一方で、負けず嫌いであることから失敗してもへこたれず、打たれ強い一面もあります。
難しいと思われる案件をクリアしたり、成績を伸ばすまで努力をしたりすることを惜しみません。
自己主張が強い人の対処法
否定をしない
自己主張が強い人は、否定されることを嫌います。
このタイプの人は、否定をされることは、イコール、人格まで否定されることと同様に受け取ってしまう傾向があります。
したがって、否定をされると、さらに自分を強調するべく、今度はケンカ口調でからんでくることもあります。
かといって、過度に同調しているとさらなる自己主張をしてくるので、距離をとりつつ軽めの反応をしていくのが良いと思います。
距離をおく
自己主張が強い人は、自分の話を聞いてくれる人に寄ってくる傾向があります。
もし、周囲に自己主張が強い人がいるのであれば、それは話を聞いてくれる聞き上手なあなたに的を絞っている可能性があります。
いわば、自己主張が強い人にとって聞き上手の人は、ホタルの光るお尻のようなものです。
誰かと喋っているあなたを見て『この人なら私を満足させてくれる』と思ったらまっしぐらに飛んできます。
あなたが、聞き上手な人なら、その距離に気をつけなければなりません。
相手との間合いが縮まれば、それだけ密接になりますし、密接な関係ほど無遠慮で無頓着になりがちです。
本日のまとめ
自己主張が強い人の特徴
・自分に自信がある
・自己顕示欲が強い
・負けず嫌い
自己主張が強い人の対処法
・否定をしない
・距離をおく