攻撃的な人との付き合い方
攻撃的な人から身を守る方法
ビジネスの現場でもプライベートな場面でも、他人を罵倒するような言葉を使う人がいます。
たとえば、商品等に対して、ひどいクレームをつけてくるクレーマーはその代表でしょう。
「お宅の商品は、使いにくて嫌になるよ。働いている社員たちも、ろくな奴じゃないんだろう」
話の内容がこのような人格への攻撃に及んだときは、どんな人でもショックを受けるに違いありません。
このタイプの人は、絶対に自分に逆らってくることがない相手をターゲットにしている可能性が高いといえます。
そして、暴言を吐くことで、相手が目の前でビクビクしたり、「ごめんなさい」と謝ったりといった反応を見るのを楽しみにしているのです。
ですから、もし自分がそういう人のターゲットになったら、相手の望む反応を決して見せてはいけません。
ではどうすればいいかというと、相手が発したひどい言葉をメモに取るようにするのです。先の例で言うと、相手が暴言を吐いてきた直後に、冷静な口調で、
○「あなたの言ったことをメモに取りますので、恐れ入りますが、もう少しゆっくり話していただけますか?」
とでも言いながら、相手の言葉をメモするのです。
ある政治家は、この方法を利用して、意地悪なマスコミの記者たちの質問を減らし、記者会見できちんと自分の言いたいことを言えるようになりました。
具体的には、自分の名前を名乗らずに、一方的に政治家の発言の揚げ足をとろうとする記者たちに、名前をハッキリと名乗らせるようにしたのです。
そして、相手がどんな質問をしたかを、名前と一緒にメモをしているそぶりを見せたのです。
すると、記者たちから、悪意のある質問が出されることが減ったのです。
記録に取られることが、彼らにとってのプレッシャーになったのでしょう。
このように、悪意のある言葉をぶつけてくる人から自分の身を守るためには、記録するのが効果的です。
それでは、攻撃的な人の特徴についてみていきましょう。
攻撃的な人の特徴
高圧的な態度で口調が荒く、負けず嫌い
攻撃的な人は他人に負けるのを嫌う傾向があります。
いつも自分の立場を有利に守りたいと思っているので、自分を脅かす相手に対しては高圧的な態度をとるのです。
高圧的な態度というのは、口調が乱暴で相手を威嚇するような接し方をすることで、相手を押さえつけようとすることです。
攻撃的な人は態度が高圧的で上から目線、言葉遣いが乱暴、人に対してあたりが強い特徴があります。
支配欲が強く、言い負かしたりするのを好む
攻撃的な人は、支配欲が強い傾向があります。これは支配されたくないという裏返しで、支配される前に相手を支配するという考えに基づいています。
攻撃的な人が自分より優れている人を追い落とそうとするのは、自分の身を守るためです。
会議などで自分よりも良い意見を発言した人に対してわざと論争をふっかけて言い負かそうとするのは、相手に対して支配的な立場に立ちたいためでしょう。
攻撃的な人というのは自分に自信がなく、自分の立場が危うくなることを極端に恐れます。
実際よりも、自分を大きく見せたい、自分を認めさせたいという心理が働いています。
情緒不安で、すぐに怒ったりイライラしたりする
精神的に安定しない人も、攻撃的になる場合が多く見られます。攻撃的であると同時に、感情の起伏が激しく、周りを振り回す傾向にあります。
周りの大したことのない凡ミスで怒り出し、相手が謝っても許そうとはしません。
また相手と待ち合わせをした時、約束時間より自分が早く到着するとイライラして腹を立てます。
相手が約束時間にやってきても、嫌みを言ったり怒ったりするのです。
このような人は性格的に気が短く、自分中心に物事を考えがちです。このような性格も攻撃的な人の特徴でしょう。
承認欲求が高く、人に褒められたい気持ちが強い
攻撃的な人は仕事の結果にこだわります。自分の仕事を認められたい願望が強いので、相手の仕事をけなしたり、欠点ばかり見つけて指摘します。
会社では上司から褒められたいがために、人を押しのけてでも重要な仕事を横取りします。
も しもその仕事がうまくいかない場合は他人のせいにして、責任逃れをすることも。
攻撃的な人がこのような態度に出るのは承認欲求が高いからで、人一倍褒められて評価されたいからです。
本日のまとめ
攻撃的な人から身を守る方法
相手が言っていることをメモする。
「あなたの言ったことをメモに取りますので、恐れ入りますが、もう少しゆっくり話していただけますか?」
と、言いながらメモをとる。
メモをとることで、攻撃的な人にプレッシャーを与えることができる。
攻撃的な人の特徴
・高圧的な態度で口調が荒く、負けず嫌い
・支配欲が強く、言い負かしたりするのを好む
・情緒不安で、すぐに怒ったりイライラしたりする
・承認欲求が高く、人に褒められたい気持ちが強い