調子がいい人への接し方
「主導権」を握らせない
調子がいい人というのは、どこにでもいます。
こちらの誘いに対して「もちろん行きます!」「当日、楽しみにしていますね」などと前向きな返事をしていたにもかかわらず、当日、何の連絡もなくドタキャンをしてしまう人。
口が達者で、いつもおもしろい話題をふってくれるけど、後から「あの話は、実は作り話なんだよね」と笑いながら言ってくる人。
このタイプの人は、基本的に楽天的な性格なため、ポジティブな発言が多いです。
そのため、「愛想がいいから、つき合いやすい」と思いがちですが、いざ深く関わろうとすると、ストレスが溜まるものです。
特に、調子がいい人と仕事をしなければいけないときは、こちら側が慎重に話を聞いて、主導権を握るように進めていくことが大切になります。
区役所に勤めるF子さんが
「明日までに、この仕事の一部をお願できるかな?」
と頼みごとをしたら、いつも、
「まかせておいて、バッチリやっとく」
と元気な返事をしてくれる同僚がいます。
しかし、当日になって、F子さんが
「昨日の仕事、仕上がった?」
と聞くと、
「あっ、ごめん!他のことで忙しくて、まだやっていないんだ」
と平然と言ってのけるというのです。
同じことが何度か続いたため、F子さんは次第にこの同僚のことを信用できなくなり仕事も頼まないようにしたそうです。
しかし、もともと抱えている仕事の量が多いF子さんは、今度は仕事を一人でこなす忙しさにストレスを感じるようになりました。
そこで、F子さんは、その同僚にこう仕事を頼んでみました。
○「来週までにこの仕事を手伝ってもらえるかな?進行状況を確認しなくてはいけないので、毎日私がチェックするようにしますね」
そう言ったら、その同僚は
「わかりました」
とすんなり受け入れてくれて、きちんと仕事をこなしてくれるようになったといいます。
調子のいい人に振り回されないためには、相手の言葉をうのみにしないことです。
その上で、こちら側が主導権を握るようにすれば、問題が生じることはなくなります。
それでは、調子がいい人(お調子者)の特徴についてみていきます。
調子がいい人の特徴
世渡り上手
ユーモアのセンスがある「お調子者」は、周囲を笑顔にする「愛されキャラ」であるとも考えられます。
どんな人にも自分から積極的に話しかけ、上司や先輩に可愛がられやすいのも特徴です。
また、お調子者は相手に合わせることが上手です。
相手によって態度や意見を変えることで相手に合わせ、相手が喜ぶことをしてあげるのです。
周囲から見ると、世渡り上手な性格であるともいえるでしょう。
守れない約束を口にしてしまう
「お調子者」は、後先を考えることなく、すぐに相手の意見に同意してしまう傾向があります。
「そんなこと言って大丈夫なの?」と心配するようなことでも、本人は平気な顔をしているのが特徴です。
楽観的な性格に加え、自分の発言にあまり責任を感じていないが口約束をしてしまう原因だと考えられます。
お調子者自身は約束をしたことすら覚えていないこともあります。
問い詰めても『え、そんなこと言ったっけ?』と、約束したこと自体を覚えていないのです。
本人には悪気はなくとも、周囲にとっては困ってしまうことも多々ある「お調子者」ならではの個性です。
初対面の人ともすぐに仲良くなれる
周囲に自分を合わせるのが上手な「お調子者」は、初対面の人ともすぐに仲良くなれます。
「お調子者」は、相手との距離感を取るのが上手な人であるともいえるでしょう。
学校や職場でも人の輪の中にいることが多く、周囲の話しにすぐに参加するのも「お調子者」の特徴です。
ただし、お調子者は壁を作らず誰とでも仲良くなれるのですが、人によっては『馴れ馴れしいな』と警戒されることもあるので、気をつけなくてはなりません。
※初対面の人と上手く会話する方法について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
場の空気を読んで明るく盛り上げる
ユーモアあふれる「お調子者」は、場の空気を読み、明るく盛り上げるのが得意です。
「人の笑顔が好き」という一面もあると考えられます。
そのため、深刻なムードのときにも、場を盛り上げようと冗談を言ってしまうことがあるのです。
場にふさわしくない発言をしてひんしゅくを買ってしまうことがあるのも、「お調子者」ならではのケースだといえるでしょう。
本日のまとめ
調子がいい人への接し方
調子がいい人の言葉はうのみにしないこと。その上で、こちらが主導権を握るようにすることで、問題が生じることはなくなる。
調子がいい人の特徴
・世渡り上手
・守れない約束を口にしてしまう
・初対面の人ともすぐに仲良くなれる
・場の空気を読んで明るく盛り上げる