気分屋の特徴
飽き性な性格
「気分屋」は、持続性がなく飽き性の人が多いです。
ひとつのことに没頭して打ち込む集中力がなく、何かにつまずいたり、壁にぶち当たったりすると簡単に諦めてしまいます。
「もうしたくない」という自分の感情が、「したほうがいい」「しなければならない」という義務感を超えてしまうのでしょう。
つまらないと感じた瞬間に熱が冷めてしまう飽き性な性格の持ち主ともいえます。
ドタキャンや計画変更を平気でする
約束をしている当日に気分次第でドタキャンということも、気分屋に多く見られます。
前日まではノリノリで計画を立てていたとしても、次の日には気分が変わってしまい「面倒くさい」と思ってしまうのです。
また、ドタキャンだけではなく、「別にところに行こう」と予定変更をして相手を振り回すこともあります。
「行きたくなくなってしまった」「他の場所に行きたくなってしまった」という「気分」が、人の都合よりなにより先にたってしまうのです。
言うことがコロコロ変わる
気分によって発言や行動が変わるので、言動に一貫性がありません。
今日は良くても、明日はダメと言う… そんな予測不能なところがあります。
例えば、昨日は慎重派だったのに今日は推進的といった風に、仕事のスタンスや基本的な考え方など普通は変わらないところまで、気分によってガラっと変わってしまいます。
感情にも波がある場合が多く、笑っていたかと思うと突然怒ったり、泣いていたのに突然立ち直ったりします。
周囲もそれに振り回されてしまうのが困ったところです。
気分屋との付き合い方
不機嫌になるスイッチを把握しておく
気分屋な人のことについて、深く知ることがひとつの対処方法となります。
どういった言動や態度が引き金になるかを把握しておけば、不機嫌にしてしまうことを防げます。
もし、不機嫌にさせてそいまったときは、「どんなタイミングで不機嫌になってしまったのか」ということをよく観察して、次は同じ轍を踏まないようにしましょう。
必要なことだけを話す
たとえば、職場の上司が「気分屋」の場合、振り回されて嫌な気持ちになることも多いでしょう。
そんな時には、できるだけ仕事以外の話はしないようにしましょう。
業務上必要最低限な話にしておき、業務に関係ない話はしないようにします。
相手の気分に振り回されないように、予防線を張っておくといいでしょう。
気分屋には機嫌のいいときだけ話しかける
気分屋の人は、そのときの自分の気分によって、話し方や態度がまるで違います。
機嫌がいいときは、ニコニコしながら挨拶をしてくれて、こちらが話しかけても「何でも話してよ」と快く対応してくれます。
しかし、不機嫌なときは、こちらが挨拶をしても、ロクに返事をしてくれず、話すときもやけに攻撃的になったりするのです。
このタイプのやっかいなところは、いつどこで不機嫌になるかがわからないところにあります。
ですから、気分屋の人と話すときは、相手の機嫌の良し悪しを観察することが大切です。
U子さんは、同じ部署の先輩とのコミュニケーションに悩んでいました。
たとえば、先輩と二人で、今後の仕事の方向性について話し合っているときのことです。
「新しい企画をどんどん出していくために、ランチの時間帯を使ってチームでミーティングをするのは、いいアイデアだね。U子さんはいい意見を出すよね」
とU子さんをほめて、その意見を採用したかと思えば、翌日には、
「やっぱり、ランチの時間帯を使って仕事の話をするのは、よくないよ。休憩のときくらいは、仕事のことを考えずにのんびりしたいからね。U子さんの意見は現実的じゃない」
とぶっきらぼうに言われて、意見を却下されるのです。
この先輩は、どんなことに対しても、そのときの気分次第で言動が変わるので、結果としてチーム全体の仕事がなかなか進みません。
U子さんは、「先輩だから口答えすることはやめておいたほうがいい」と思いながらも、心の中では、「先輩の言動に振り回されるのはつらい」とストレスを感じていました。
そこで、U子さんは、その先輩の機嫌のいいときにだけ、話をするように心がけました。
たとえば、打合せでの意見を却下した後はしばらく不機嫌なので、なるべく話しかけないようにして、機嫌がよくなった頃を見計らって、
「先輩、さきほどの意見は他のメンバーも『いいね』と言ってくれましたよ」
と話して、意見を認めさせるようにしたら、仕事がスムーズに運ぶようになったのです。
気分屋の人に振り回されないためには、不機嫌なときに話しかけないことです。機嫌のいいときに話しかけるようにすれば、痛い目に遭わずに済むのです。
本日のまとめ
「気分屋」の特徴
・飽き性な性格
・ドタキャンや計画変更を平気でする
・言うことがコロコロ変わる
気分屋との付き合い方
・不機嫌になるスイッチを把握しておく
・必要なことだけを話す
・気分屋には機嫌のいいときだけ話しかける