「嘘も方便」の意味とは
嘘をつくことは、それ自体は罪悪であるが、そんな嘘も時と場合によっては便宜的な手段として必要である、という趣旨の表現。
近年では、怒られるのを避ける為に嘘をつく。という間違った使い方をする人が増えてきています。
「嘘も方便」の例文
正しい使い方として、
・好みではない物をもらったが、ありがとうというのは嘘も方便だ。
・元気かどうか聞かれたので、体調が悪かったが心配かけたくなかったので嘘も方便
で元気と伝えた
・苦手な物があったのだが、嘘も方便で喜んだ。
間違った使い方として、
・上司に気分がよくないから休むと電話をした。嘘も方便だよね。
これは自分を守る嘘となるので使い方は正しくありません。
上手な嘘のつき方
知人を食事に誘う、恋人をバーに誘う‥‥誘ったほうは何かと「気に入ってくれたかな。楽しい時間を過ごしてくれただろうか」と気になるものです。
人間関係の機敏に精通している人は、そんな相手の気持ちも重々承知していますから、
「今のお店、どうでした?」
と相手から聞かれる前に、
○「いいお店をご紹介いただき、ありがとうございました」
○「とっても、楽しいお店だったね」
と感想をいいます。
そのひとことに誘った人は、ほっとしますし、親近感をいっそう強くするでしょう。
×「たいしたことありませんでしたね」
×「僕の趣味じゃなかったなあ」
これは、うまくありません。本人は「正直に感想をいっただけ」かもしれませんが、その「正直さ」が人を傷つけます。
人と人とは、どんなに親しくつきあっていても、「好み」や「趣味」については微妙なズレがあるものです。
兄が読んで感動した本を、弟はつまらなく思うこともあるでしょう。気があう友人が勧めてくれた映画に、「これのどこが面白いのか」腹立たしく思うこともあります。
いちいち正直にその「ズレ」を強調する必要はありません。
身近な人と、ほっと安心できる人間関係で結ばれていくためには、不満に思う気持ちを上手に隠して、
○「よかったね。楽しかったよ」
と上手に嘘をいって、人とあわせていくことも必要になります。
「上手に嘘をつく」のは、なかなか難しいものです。バレやしないか、という不安がつきまといます。
ここでは、ひとつだけアドバイスします。
それは、嘘をつきながら顔のあたりに手を動かしてはいけない、ということです。
心理学では、人が嘘をついたり、相手に自分の本心を読まれることを恐れているときは、顔の表情を読まれまいとして、しきりに鼻をこすったり、目をこすったり、手の平で頬やおでこをなでたり…手で顔の表情を隠そうとするしぐさが出ることが知られています。
「バレない嘘をつく」ときは、この心理法則を逆に活用してみてください。
手を顔から離し、明るい表情を相手に見せ、ハキハキとした話し方を心がける。これだけでも、だいぶ「本当らしく」なります。
ただし、これは、人との関係を穏やかなものにするためだけに活用してください。
次に、嘘が上手な人の特徴を解説します。
嘘が上手な人の特徴
表情が変わらない
嘘を見抜く時は、相手の顔を見ると分かることがあります。
しかし表情が変わらないタイプの人は顔での判断ができません。
常に表情を変えない人は会話の内容だけで判断することになり、嘘か本当かの見極めが難しくなります。
嘘をつく際に必要なポイントは、会話だけではなく、表情もポイントになってきます。
度胸がある
嘘をつく内容によっては度胸がないとつけないケースもあるでしょう。
嘘をついてバレたらどうしようという不安があると、表情に出てしまうため相手にバレやすくなります。
度胸があると、先を恐れずダイナミックな嘘もつくので、相手を信じさせやすくなります。
口が達者
嘘が上手な人は口が達者という傾向があります。
タジタジになりながら話をすると、すぐに怪しまれてしまい、嘘をついていることを見透かされてしまいます。
反面、口が達者だと、相手が見破れないような話しをするので、嘘が上手な人になります。
※時には、お世辞も必要!?お世辞が上手な人の特徴とテクニックを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
本日のまとめ
嘘も方便とは
嘘も方便の言葉の意味「嘘をつくことは、それ自体は罪悪であるが、そんな嘘も時と場合によっては便宜的な手段として必要である」という趣旨の表現。
上手な嘘のつき方
嘘をつきながら顔のあたりに手を動かしてはいけない。
人が嘘をついたり、相手に自分の本心を読まれることを恐れているときは、顔の表情を読まれまいとして、しきりに鼻をこすったり、目をこすったりするとされている。
嘘が上手な人の特徴
・表情が変わらない
・度胸がある
・口が達者