言葉の裏を読むメリット
騙されることが減る
言葉の裏を読むことの最大のメリットは、騙されることが減ることです。
言葉の裏を読まなければ自分が不利な立場に追い込まれることもあります。
プライベートに限らず、仕事上の行き違いが成果に大きな影響を与えることがあります。
ときには、言葉の裏を読み、自衛をすることも大切です。
思慮深さをアピールできる
言葉の裏を読むには時間がかかります。
即断即決する姿勢が魅力に見える場合もありますが、余りに判断が早いと信頼性が薄れる場合があるのも事実です。
裏を読み、リスクを考えることが思慮深さと結びつくケースがあるのです。
心理的なダメージに強くなる
人の言葉の裏を読むということは、何かしらのトラブルに巻き込まれても備えられるということです。
心理的なダメージに対して強くなるために、言葉の裏を読むのは自然な行為と言えるでしょう。
人を信じて衝突することが多い場合は、言葉の裏を読むことも重要になってきます。
言葉の裏を読むデメリット
相手を疑うのが前提になること
言葉の裏を読みすぎると、相手を傷つける結果になることも増えます。
これは相手の言葉を疑うことになり、結果的に否定することが増えるからです。
裏を読みつつ丁寧に着地させる難易度は高く、言葉の裏を読むことで嫌われやすくなる理由にもなっています。
コミュニケーションに時間がかかりがち
言葉の裏を読む人はそれだけ思考にも時間をかけがちです。
急いでいる時に待たされるのは相手にとっての苦痛になりえます。
確実性が求められ、言葉の裏まで読むことでプラスになる場面と、正確性よりもスピードが求められる場面は違います。
場面に応じて、思考を早めに切り上げることも求められます。
人からの信用を得にくい
自分が人を信用しないということは、相手からも信用されるチャンスを失うということです。
理性的な対話を求める人がいる一方、感情的な関係を求める人もいます。
感情的な人は仕事ができないとは限らないため、社会で働く場合はうまく折り合いをつけなければならないポイントになります。
相手を信じる姿勢を見せない限り、相手の納得を引き出せない可能性がでてくるためです。
自分を最優先にしていいのか常に考える必要があります。
※疑い深い人の特徴と対処法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
深読みしすぎて疲れないための対処法
相手の言葉はそのまま受け取る
「あなたはほんとうに頑張り屋さんだなあ」
「何をやるときでも一所懸命になる人だね」
同僚や友人にこんな言葉をかけられたらどう思いますか。
言葉の意味は誰でもわかるはずです。頑張る人や一所懸命の人を称えている言葉です。
ほめられているのですから、ほんとうは喜んでいいはずです。
しかし、こんな単純な言葉でも深読み、裏読みする気になればいろいろな解釈ができます。
「頑張るしか能がない」とか、「一所懸命やっても人並み」といった受け止め方もできます。
すると、
「どうせわたしには能力がないって言いたいんでしょ!」
とか、
「要領の悪いやつだと思っているんだろ!」
といった反発の言葉が出てしまいます。
こうなると、
「誰もそんなこと言っていないじゃないか!」
「ほめているんだよ、素直に喜べばいいのに」
「なんでそんなややこしい受け止め方をするんだ」
相手だって、自分の好意を捻じ曲げられたら怒ります。
「この人に何を言ってもムダだ」
とさえ思ってしまうでしょう。
そこで、たとえ鈍感と思われてもいいので、相手が投げかけてくれた好意の言葉は、ひとまずそのまま好意として受け止めてみましょう。
これは、すぐに言葉の裏を読もうとしたり、悪意を感じ取ってしまうタイプの人は、そこまで単純な気持ちになれないかもしれません。
でも、自分にはそういう傾向があると認めるだけでも違います。
「わたしって、すぐに勘ぐってしまう」
とか、
「人の好意を疑うクセがある」
と認めた上で、そういう気持ちになりかかったときには「ストップ!」と自分に声をかけてみてください。
「裏読みはストップ、素直に喜ぼう」
言葉はもともとどのようにでも読み取れます。
でも、わざわざ複雑な読み方をしなくても、好意は好意としてまず受け止めていいはずです。
いちばん素直な受け止め方をして、とくに困ることはないはずです。
本日のまとめ
言葉の裏を読むメリット
・騙されることが減る
・思慮深さをアピールできる
・心理的なダメージに強くなる
言葉の裏を読むデメリット
・相手を疑うのが前提になること
・コミュニケーションに時間がかかりがち
・人からの信用を得にくくなる
深読みしすぎて疲れないための対処法
相手の言葉はそのまま受け取る