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【ハラスメント!?】命令口調の人の心理と対処法

命令口調な人の心理

命令口調で言われると、いい気はしませんよね。本日は、命令口調の人の心理と対処法について解説しています。

 

命令口調の人の心理

相手を下に見ている

 命令口調の人は、他人と自分をランクづけする習慣があり、常に優位に立っていたいという心理があります。

 指導する立場の人ならまだしも、友人や恋人があからさまに上の立場に立とうとするのは、あまり気分がよいものではありません。

 しかし、このタイプの人は、内心では相手に悟られたくない自分の弱さを不安に思っているため、強がりを言っているだけのこともあります。

 厳しい言い方をした後に、実は一人で自信をなくしていることもあります。優しく接したいのに、上手く自分をコントロールできないのでしょう。

面倒見がよい

 命令口調の人の中には、実はリーダー的なポジションにつくタイプで、周囲に色々と気を配りたいという心理を持っている人がいます。

 知識や経験がある優秀な人で、周囲から頼られるのでつい態度が大きくなってしまうことがあります。

 的確な指示をして、効率的に何ごともこなせるタイプで、どのような人にも同じ態度で接しているので、公平な性格であるともいえるでしょう。

 しかし、相手がどう受け止めるかは人それぞれです。中には「もう少し言い方を変えてくれたら…」と思っている人もいることでしょう。

自分勝手

 命令口調になりやすい人は、心理的に自分が優先されないと満足しないため、話し方にもそんな願望が表れてしまっています。

 相手に自分の意見や思いをきちんと伝えたいので、誤解がないようはっきりと言いすぎてしまうことがあります。

 職場の上司なら命令口調で言われるのは仕方ありませんが、自分と同等の相手なら気を遣ってほしいですよね。

 命令口調とは、決してよい印象を相手に与えるものではありません。

 とくに友人・恋愛関係の場合は、上手くバランスを保てなくなる要因になるので、話し方は慎重に考えてみましょう。

命令口調の人の対処法

自己愛が強い人は逆におだてる

 命令口調が嫌いになるのは、マナーがなく他人への思いやりが全く感じられないためです。

 「お願します」と一言つけ加えてくれれば穏やかに済む場面も、「今すぐやっておいてよ」と命令口調で言われたらやる気をなくしますよね。
 このように他人への配慮が足りない人は、実は自分がとても可愛いためです。自己愛が強すぎるので、過剰に守りの態勢になっているとも考えられます。

 命令口調をやめてほしいと言っても、相手はなかなか納得しないはず。自分の弱みを相手に知られるのが怖いので、絶対に態度は変えないでしょう。
 そんな時は心理作戦で、相手を上手く丸め込むことも方法です。

 一歩先を読み機嫌をとってあげれば、満足して相手から距離を置いてくるかもしれません。

 自己愛が強い人とぶつからず付き合うためにも、相手の認められる部分を見つけて論理的に褒めてあげることもコツです。

意見をしっかり伝えること

 命令口調の人は、黙っているとさらに強い態度になる可能性があるので注意が必要です。

 威圧的な上司や先輩の場合も同じく、言われっぱなしでは自分が損することもあります。

 その場合は、まず深呼吸して落ち着いてから、自分の意見をきちんと伝えてみましょう。

 威圧的な話し方をしてくるのは、裏を返せば反撃してほしくないためです。奥を突き止めると、実は自信がないからです。

 相手の命令口調な話を全て聞き終えた後で、自分は冷静に思っていることを相手にわかりやすく伝え、自分にも正当な意見があることを認識させるのです。

 

※モラハラする人の特徴と対処法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

 

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人は命令で変わらない

不安がっている人に「自分を信じろ」は効果がない

 「待て」と言われて待つ泥棒がいないのと同じで、「信じろ」と根拠なく命令したところで「はい、信じます」と言う人はいません。

 命令には作用・反作用の法則があって、「勉強しろ」と言われれば勉強したくなくなり、「ゲームなんてやめなさい」と言われればやりたくなります。

 命令文で人の状況を変えることはできないのです。

それに、「信じろよ」というのは、裏を返せば「お前は自分のことを信頼していない」と言っているのと同じです。

 すると、「自分は今、自分自身のことを信じていない。親からも友達からも信頼されていない。ひょっとするとこの上司も自分のことを信じてくれていないんじゃないか」という映像が脳裏に広がり、ますます自信を失うことにもなりかねません。

 発言した人はカッコいいことを言ったつもりかもしれませんが、裏目に出るだけです。

 

 そんなことを言うよりも、

〇「○○さんのこと、信じているよ」

〇「信頼しているから」

 のひと言のほうが、はるかに相手の心に響きます。

 自分のことを信じてくれる人がいる、しかもそれが上司だったら本当にうれしいことで、自己信頼を高める契機になるでしょう。

 もちろん親子関係でも、先生と生徒でも同じです。

 「信じてるから」なんてとても照れくさくて言えない、という人は、事実やデータを示しましょう。

 仕事であれば、

〇「先月の売り上げはこれだけ伸びたね」

〇「訪問件数、これだけよく頑張った」

子どもには

〇「今回の実力テスト、理科の順位がすごく上がったね」

などと、本人が自信を持てる材料になることを伝えれば、きっと良い方向に向かうはずです。

本日のまとめ

命令口調の人の心理

・相手を下に見ている

・面倒見がよい

・自分勝手

 

命令口調の人の対処法

・自己愛が強い人は逆におだてる

・意見をしっかり伝えること