馬鹿にする人の心理
人よりも優位に立ちたい
人をバカにする人は、他人よりも優位に立ちたい心理が強い傾向にあります。
このタイプの人は、常に自分の意見が正しい状態でいたいという理由から、人をバカにするのです。
人をバカにする人はプライドが高いので、他の人に負けることが許せません。
自分よりも下の立場だと思う人がいないと気が済まない性格で、人をバカにすることで評価を下げて、相対的に「自分のほうができる」とアピールしています。
自分の身を守りたい
自己防衛の心理から人をバカにしてしまう人もいます。
特にある程度の地位がもうすでに確立されている人に多いでしょう。優秀な後輩の出世は自分の地位を脅かされているのと一緒です。
つまり優秀な後輩に出てきてもらっては困るからです。
そのために人をバカにして、その人ができないやつという印象を周りに与えたいと考えています。
バカにすることで、自身の評価や立ち位置が下がらないようにするのです。
かまってほしい
自分が注目されたいという心理から人をバカにするケースもあります。
このタイプの人は、いつも孤独に感じていることが多く、思っていないことをつい言ってしまうこともしばしばあります。
寂しい時でも「寂しい」と素直に言うことができず、かまってもらおうという理由からあえて否定的な言葉やバカにするような行動をきっかけにコミュニケーションを図ろうとしているのです。
馬鹿にする人の対処法
相手にしない
間違っても真に受けたりして、同意しないようにしましょう。人をバカにする人に同調した時点でその人はエンジンがもっとかかるからです。
相手はただ自分が優越感に浸っていたいだけの可能性も高いので、ストレスをなるべく溜めないためにも、いちいち受け入れずに聞き流しましょう。
聞き流すことで、相手も話が広がらないとわかれば、次第に話す気が失せて話題が変わりやすくなるはずです。
話題を変える
バカにし始める話になったら、さりげなく話題を変えてみるのも対処法の一つです。「あ、そういえば〜」とさりげなく他の話題をふれば、相手も無視できないので聞かざるを得ません。
その話に集中させることで自然と前の話題を忘れる可能性も高く、バカにされていた話題から離れられるでしょう。
酷い場合は、上司や周囲に相談する
相手にしなかったり、自ら話題を変えたりしても、バカにする頻度が減らない場合は、思い切って上司や周囲に相談するのもおすすめです。
そのままバカにする言葉を聞いていると、ストレスを溜めてしまいがちです。
困っていることを信用している人に相談することで、職場なら部署を変えてくれたり仕事内容を変えてくれたりなど、様々な配慮をしてくれる可能性もあります。
人を馬鹿にする言葉
ハラスメントに注意
上司が部下に対して
×「やる気だけはあるね」
「お前は能力のないヤツだな」と言っているのと同じ、非常に失礼な言葉です。
一見やる気のあることをほめているようですが、「だけ」という言葉はそれ以外のことを全面否定してバカにする、ネガティブな響きを持ちます。
発言者は、冗談半分で面白がって言っているのでしょう。「こいつは多少バカにしてもいいんだ」とタカをくくって、その場の受けを狙っているのかもしれません。
でも、言われた人が「この人は冗談として言っている。私はやる気以外の能力も、この人には認められている」と思うような、盤石な信頼関係が存在する保証はどこにもありません。
顕在意識のなかでは「この人は冗談で言っているんだ」と思いながらも、心のどこかでは「私は能力のない人間だと烙印を押された」という苦い味わいを感じるのではないでしょうか。発した言葉が、額面通り受け取られる危険性は常にあるのです。
ハラスメントとは、言った側の意図ではなく、受け止めた側の感じ方によって成立します。
受け止める側がどう感じるのか、いろいろな可能性を考えて慎重に、配慮してコミュニケーションをするべきです。
○「やる気あるなあ」
○「すばらしいやる気だね」
○「モチベーション高いね」
と素直にほめたらどうでしょう?
人の中にはさまざまな良いところがあるのですから、そこに注目すればいいのです。
相手の良いところをいっぱい探していくのが、人間関係を良好に保つための秘訣です。
※ハラスメント!?命令口調の人の心理と対処法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
※モラハラする人の特徴と対処法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
本日のまとめ
馬鹿にする人の心理
・人よりも優位に立ちたい
・自分の身を守りたい
・かまってほしい
馬鹿にする人の対処法
・相手にしない
・話題を変える
馬鹿にする人の話し方
部下に対して、「やる気だけはあるね」という言い方をする上司がいるが、ハラスメントにあたる可能性があるので注意。