質問力を高めるメリット
より多くの情報が得られる
質問をすることで得られる最大のメリットは、不明だったことが明白になったり、新たな情報を得られたりすることです。
そして質問力が高まると、専門外の分野についても質問できるようになり、それによって得られた情報を理解・習得していくことができます。
さらに、頭の中で考えていることを言葉にすることで、質問した人、質問された人双方の考えが整理され、情報共有を図りやすくなります。
相手との距離を縮められる
質問することで、相手に関心を持っていることを示すことができます。
そのため、質問力を高めると、相手の興味や関心、考え方について、会話の中から効果的に引き出すことができ、相手をより深く知ることができます。
さらに、相手について深く理解できると、互いの心の距離感が近づくため、信頼関係の構築に繋がります。
問題の解決
質問力を高めることで、課題や障害に対して的確に問い、深掘りすることができるため、問題解決に繋がります。
「現在起こっている問題は何か?」「問題の根本的な原因はどこにあるのか?」と質問を上手く活用することで、問題発見から解決策まで問題解決のステップを的確に行うことができます。
また、疑問点があった場合にも、一人で悩まずに自分の知りたいことを的確に質問することで、解決への糸口を見つけることができます。
質問力を高める方法
知ったかぶりをしない
質問力を高める上で最も大切なことは、知ったかぶりをしないことです。
知識がある優秀な人と思われたい、恥をかきたくないという思いから、つい知ったかぶりをしてしまった経験が誰しも1度はあるでしょう。
そして、知ったかぶりをせずに、相手に素直に質問すればよかったと後悔した経験も同様にあるでしょう。
「勉強不足ですみません、それはどういう意味ですか?」のような聞き方をすれば、印象は悪くなりません。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざの通り、余計なプライドを捨てて、素直に聞く勇気を持つことがまずは重要です。
質問力が高い人を真似する
質問力を高めるには、初対面の人とすぐに仲良くなれる人のような、質問力が高い人の真似をするのはとても効果的です。
どんな質問をどんな順番でどんな聞き方で、どんな相槌をしているのかを観察すると、ヒントが見えるでしょう。
身近に参考にできる人がいなければ、YouTubeにある対談・インタビュー動画を観る、バーに行ってマスターと会話してみる、といったやり方も有効です。
質問にはそんなにバリエーションがあるわけではないので、真似は質問力アップに効果的です。
良い質問の仕方と悪い質問の仕方
質問の仕方に人間性が表れる
疑問に思うことを上司や仕事の関係者などにたずねるときの話し方に、その人の人間性が表れます。
下手なたずね方をすると、相手から「なんて理解力がない人なんだろう。ちゃんと人の話を聞いていたのだろうか」と、低く見なされる危険性が高まります。
しかし、上手なたずね方をすると、「この人は頭のいい人だ。頭がいいからこそ、わからないことをそのまま放っておくことができないだろう」と、高く評価されます。
下手なたずね方といえば、「わからない」という事実を相手のせいにするような話し方でしょう。
×「もうちょっとわかりやすく説明してください。あなたの話はまったく理解できません」
といった話し方です。
このように、話が通じない責任が相手の話し方にあるように言うと、相手も反発して「あなたの理解力のなさが問題だ」と考えてしまうでしょう。
上手な話し方ができる人であれば、
○「この点について私は不慣れなものですからよくわからないのですが、もう少し詳しく教えてもわれませんか」
という話し方をします。
このように自分の「知識のなさ」「経験のなさ」を認めてものをたずねる人のほうが、かえって相手からは「頭のいい、しっかりした人だ」と好印象をもって迎えられるのです。
また、「もっと詳しく説明してください」といった命令口調の話し方ではなく、相手を立てるようにして「教えてもらえませんか」という話し方をすることで、相手は自尊心をくすぐられます。
ですから、いっそう好印象をもって迎えられます。
本日のまとめ
質問力を高めるメリット
・より多くの情報が得られる
・相手との距離を縮められる
・問題の解決
・思考や世界を広げる
質問力を高める方法
・知ったかぶりをしない
・質問力が高い人を真似する
良い質問と悪い質問
相手の話が理解できないとき、
下手な質問の仕方は、「わからない」という事実を相手のせいにするような話し方をする。
上手な質問の仕方は、「知識のなさ」「経験のなさ」を認める話し方をする。