利己的な人の特徴
自分中心の行動を取る
利己的な人の特徴に自分を常に優先するということがあります。
誰しも自分がかわいいものですが、利己的な人は通常の人よりも強い自己愛があります。
そして、「他の人がどう思うか」よりも「自分がどうしたいか」を大事にするので、周りの目を気にしない人も多いです。
そのため、「誰かの迷惑になるかもしれない」といったことをあまり考えず、人を困らせてしまう場合もあるでしょう。
目的のためなら手段を選ばない
利己的な人が大切にするのはあくまでも自分の利益であって、それまでの過程はあまり気にしないようです。
そのため、目的を達成するためなら手段を選ばない傾向があります。
なかには、嘘をついてでも目的を遂げようとする人もいます。
普通の人は嘘をついたときにはうしろめたい気持ちがありますが、利己的な人は嘘をついているという意識そのものが薄く、なにかにつけて言い訳も多いという特徴です。
損得勘定で人と付き合う
目的を達成するにあたって、人脈や周囲の助けが必要な場合もあるでしょう。
利己的な人は、自分にとって利益がありそうな人を選んで付き合うようなところがあります。
反対に、目的達成につながらない人との付き合いはおろそかにする場合もあります。
利己的な人は、自分だけが損得にこだわっているとは考えず、どんな人も利益を最優先するのが当たり前だと思っています。
そのため、自分がどれだけ利己的な判断をしたとしても、罪悪感もなければ周囲へ取り繕うということもしません。
利己的な人への対処法
職場で利己的な人への接し方
利己的な上司
利己的な上司には、仕事以外の頼まれごとにはノーと言いましょう。
このタイプは「おいしいとこ取り」なので、自分の評価につながる仕事だけをし、どうでもいい仕事、面倒な仕事は平気で部下に押し付けます。
部下の立場ならそれも仕事とガマンしてやるしかないが、それはあくまで仕事の範囲内でのことです。
「引越しを手伝ってくれ」とか、使い走りなどプライベートな頼まれごとは断るのが賢明です。
言いなりになっていたら便利屋として使われるのは間違いありません。
「多少は引き受けるほうが人事考課につながる」と思うなら応じるのもいいですが、自分にどれだけメリットがあるのか、よく見極めることが大事です。
利己的な同僚
利己的な同僚には、相手自身ができることは引き受けないようにしましょう。
このタイプの人は、自分でできることを、面倒くさがってあなたに押し付けようとします。
人を言いくるめるのがうまいので、頼みごとをされたら、適当な口実をつくってとりあえず断るのが賢明です。
時には嘘やつくり話も交えて同情を引くこともあるので注意しましょう。
とくに、
「上司には内緒で」
「あの人には言わないで」
という条件つきの頼まれごとは、きっぱり断るようにします。
引き受けると、あとからバレたときに共犯者になってしまいます。
しかも、自分が持ちかけた話でもあるにもかかわらず、バレるとあなたのせいにして被害者面したり、知らん振りを決め込むのもこのタイプです。
利己的な部下
利己的な部下には、どんどん仕事をさせましょう。
悪い意味で要領がいいので、少し目を離した隙にサボったり手を抜いたりします。
自分の仕事を同僚や後輩にさりげなく押し付けるのも得意です。偉い人にはさりげなく取り入っておくといったソツなさも身につけています。
仕事を任せるときは、どんなメリットがあるのかを説明しておきます。
一見ムダに見える仕事でも、それをこなすことで全体の仕事の流れが理解できるし、経験やスキルアップになると強調することです。
また定期的に中間報告をさせてチェックしておきます。
身近にいる利己的な人への接し方
利己的な友人・知人
利己的な友人・知人には、自分ができないことにはノーとはっきり伝えましょう。
人に親切にしたり、困っている人を助けたりすることは大切です。
しかし、それは自分のできる範囲内でのことです。自分を犠牲にしてまで他人を助ける自己犠牲の精神は、一見美しく感じられますが、本当の優しさではありません。
「断られると嫌われるのではないか」
という不安から出た行動だからです。
できない依頼にはきっぱりノーと言いましょう。
また、人を助けるときは、生活面、精神面で余裕があるときだけにし、見返りは期待しないことです。何も返ってこなくても、
「自分が好きでしたのだ」
と思えば相手を憎むことはしないし、損をしたように感じません。
はっきりノーと言うには勇気が必要ですが、ノーを言わないと、余計なストレスを抱えるだけになってしまいます。
本日のまとめ
利己的な人の特徴
・自分中心の行動を取る
・目的のためなら手段を選ばない
・損得勘定で人と付き合う
利己的な人たちへの対処法
○利己的な上司
・仕事以外の頼まれごとにはノーと言う
○利己的な同僚
・相手自身ができることは引き受けない
○利己的な部下
・どんどん仕事をさせる
○利己的な友人・知人
・自分ができないことにはノーとはっきり伝える