自己嫌悪に陥る人の特徴
真面目で責任感が強い、完璧主義
自己嫌悪に陥りやすい人は、真面目で責任感が強いという特徴があります。
自分のせいではないことに対しても責任感を感じてしまうのです。
何でも自分が悪いと思いこむ傾向があり、結果的にその流れのまま自己嫌悪に陥りやすいです。
また、このタイプの人は、完璧主義な傾向があり、自分に課すハードルを高く設定してしまうところがあります。
もし、自分に課した設定に届かないことがあると、「こんなこともできないなんて」と自分を責めてしまいます。
理想と現実のギャップに気分が落ち込み、自己嫌悪に陥りやすくなるのです。
負けず嫌いでプライドが高い
何事にも負けず嫌いでプライドが高い人も自己嫌悪に陥りやすい傾向があります。
負けず嫌いな人は、素直に負けを認められないことも多いです。
負けを認めればすぐに自分の成長に繋げられたり、貴重な経験として残りますが、プライドが邪魔をして素直になれません。
その結果、失敗を受け入れることができず、負けてしまった自分を責めることになるのです。
他人の気持ちや顔色を気にしすぎている
周囲の人の気持ちや顔色を敏感に察知する人は、自己嫌悪に陥りやすいといえます。
このタイプの人は自分を評価する基準が常に自分以外の誰かになってしまっているので、周りにどう思われているかを気にします。
しかし、他人の評価は不確実で、変わりやすいものです。そのため、自分のアイデンティが定まらずストレスを感じてしまうことになります。
自己嫌悪に陥る原因
コンプレックスを受け入れられないから
人は誰しも、何かしらのコンプレックスを持っているものです。
ただ、自己嫌悪に陥りやすい人は自己肯定感が低いため、自分が思うコンプレックスを過剰に気にし過ぎてしまいます。
周囲の人が全く気にしていないようなコンプレックスも受け入れることができず、ひたすら苦しみ続けることもあります。
その結果、自分自身を責め続けて止まらなくなる人もいます。
大きなミスや失敗をしたから
自己嫌悪に陥る人は、小さなミスでも気分が落ち込み自分を責めてしまいがちです。
大きなミスや失敗ならなおさらで、自分自身の人格を否定してしまうこともあります。
自分で自分を「できない人だ」という印象を強めてしまい、また他人からも白い目で見られていると思い込み、さらに自分を追い込んでしまうのです。
特に仕事のミスや失敗は人から注意を受けるため、分かりやすく落ち込む代表的な原因の1つです。
自己嫌悪を克服する方法
本当の意味で他人に関心を向ける
「自分はダメだ」といった自己嫌悪に苛まれ、不安や焦り、イライラを感じるのは、自分自身に意識を集中しすぎることによります。
逆に、自分を振り返ることのない人は、あまり自己嫌悪に苦しめられません。
どんなに自分勝手に振る舞っても、仕事がいい加減になっていても、自分を振り返ることがなければ、何も気にならないし、何も苦になりません。
しかし、そこまで気にならないのも問題です。要はバランスです。
自己嫌悪に陥りやすい人は自分自身に目を向けすぎる傾向があります。
もっと外の世界に目を向ければ自己へのとらわれから解放されます。
たとえば、他人に目を向けることです。
人からどう見られるかを気にしすぎる人は、人を気にしているようでありながら、実際は自分にしか関心が向かず、人に関心が向いていないことが多いです。
そこで大切なのは、本当に他人に関心を持つことです。
人のことを気にするにも、その人からどう思われるかというように、人の目に映る自分の姿が気になっているだけで、たいていの場合、その人そのものに関心を向けているわけではありません。
だから、自分にとらわれてしまいます。
本当に他人に目を向けるというのは、どう見られているかではなく、
○「あの人はなんか大変そうだな」
○「このところ、ちょっと疲れているみたいだな」
○「なんだか今日は元気がないみたいだけど、どうしたんだろう。何か心配ごとでもあるのかなあ」
というように、周囲の人たちそのものに関心を向けることを指します。
人に本当に関心を向けると、自己へのとらわれから解放され、対人不安が和らぐということに加えて、「みんなも不安なんだ」「不安なのは自分だけじゃないんだ」とわかって気が楽になるということもあります。
さらには、人に関心を向けることで、自分よりも重いものを抱えている人もたくさんいることがわかり、自分の悩みがちっぽけなものに思えてきたりもするものです。
※すぐにイライラする人の特徴と対処法について解説しています。
本日のまとめ
自己嫌悪に陥る人の特徴
・真面目で責任感が強い、完璧主義
・負けず嫌いでプライドが高い
・他人の気持ちや顔色を気にしすぎている
自己嫌悪に陥る原因
・コンプレックスを受け入れられないから
・大きなミスや失敗をしたから
自己嫌悪を克服する方法
・本当の意味で他人に関心を向ける