ダメ上司の特徴
部下の意見や努力を軽視する
部下をダメにする上司は、部下の意見や努力を軽視する傾向があります。
このタイプの人は、自分、もしくは自分より上の立場の意見が絶対だと考えています。
たとえ部下が良いアイデアを提案したとしても「それは無理だろう」「君は黙って自分の仕事だけ考えればいい」などと否定するのです。
部下の仕事に対しても、努力や成果が出た部分を褒めず、
「この部分がまだ不十分だ」
「いろいろ試しても、結局数字は取れていない」
とマイナスな部分に目を向けがちです。
結果、部下は努力を認めてもらったり、意見を受け入れてもらったりしてもらえないので、やる気を失ってしまいます。
部下から嫌われるのを恐れている
部下から嫌われるのを恐れている上司は、部下をダメにしてしまうことがあります。
このタイプの上司は、
- 部下にミスが続いても叱れない
- 批判されるのが怖くてきちんと指導できない
- 遅刻や期限遅れを黙認してしまう
などの言動がみられます。
部下がミスをしても「そういうときもあるよ。大丈夫」と優しい言葉をかけるだけなので、何が失敗を生んだのか、原因を把握できません。
上司は、部下の成長を実現する、組織のレベルを高めるために、指導しなければならないことを理解して、必要なコミュニケーションをとる必要があります。
コミュニケーションをおろそかにしている
コミュニケ―ションをおろそかにしている上司も、部下をダメにしてしまいがちです。
このタイプの上司は、部下が聞いてくるまで必要なことを伝えない、部下から質問をすぐに返さないなど、円滑なコミュニケーションを取らないので、チームの生産性を下げます。
また、いつも忙しそうに仏頂面をしているなど、相談しにくい雰囲気を出している場合も、部下は上司を頼る気になれません。
本来上司の役割のひとつは、チームメンバーとコミュニケーションを積極的に取り、全体の士気を高めていくことです。
しかしコミュニケーションがおろそかな人物が上司だと、チームが活気づかず、業務にも遅れが出て生産性の低下に繋がります。
できる上司の特徴
部下に考えさせる
部下を育てるには、何事も部下本人に考えさせることが大切です。
たとえば「業務効率を上げるために、必要だと思うことはあるか」「どのような仕事の仕方が良いと思うか」といった形で上司が質問をすると、部下は自分なりの答えをつくるために行動します。
部下は、自分で導き出した答えのほうが、スッと入ってきやすく、実践していこうと思うはずです。
部下から出た意見が正解か間違いかがポイントではなく、意見や思いを上司に伝えられる環境を作ることが重要です。
部下にチャレンジする機会を与える
部下のスキルを育てるには、定期的にチャレンジする機会を与えることが必要です。
部下が初めて経験することや、今より少しだけ頑張らないと達成できないことがあれば、積極的に挑戦させましょう。
ただし、チャレンジする機会を与えさせるときは、部下によって内容を変えるようにします。
理解度や状況は各社員によって異なるためです。仮に同じキャリアを描いている部下がいても、チャレンジするタイミングは社員によって違います。
チャレンジしたことをクリアできたときは一緒に喜んであげることも必要です。
部下を育てる話し方
リスクを恐れている部下に対して
ここ数年、一定の成績をキープする代わりに、大きな実績もあげていない部下がいます。どうやら、新しい挑戦に対するリスクばかり気にしているようだ…
その部下に対して、
×「このままだと頭打ちだぞ!」
この言い方は、現状のネガティブな面にばかりフォーカスを当てています。
大きな変化を期待するなら、部下の不安を取り払う言い方をする必要があります。
一時期グングン成績を伸ばしたにもかかわらず、あるときからパタリと伸びが止まってしまう人がいます。
その理由のひとつに、失敗のリスクに必要以上に目を向けてしまい、気持ちが萎縮してしまっていることがあげられます。
この場合に大切なのは、部下の不安を取り払ってやることです。
ですから、
〇「むちゃくちゃやってもいいんだぞ!」
と声をかけ、挑戦の結果なら多少の失敗は許されるということを伝えるとよいでしょう。
部下が萎縮しているときは、背中を押すようなひと言が力を発揮するのです。
※部下をサポートするコツについて紹介しています。ぜひ参考にしてください。
本日のまとめ
ダメ上司の特徴
・部下の意見や努力を軽視する
・部下から嫌われるのを恐れている
・コミュニケーションをおろそかにしている
できる上司の特徴
・部下に考えさせる
・部下にチャレンジする機会を与える