否定的な人の心理
自分が正しいと思っている
否定的な人は、自分が最も正しいと思っている傾向があります。
自分の意見を尊重しすぎるあまり、他者が自分の意見に沿わない発言をすると、どうしても同調できず自分の意見を押し通してしまうことがあります。
それゆえに、「○○をした方が良い」「○○するべき」などの言い方をすることが多いです。
このタイプの人は、世間一般的な思考と自分の意見が異なっていたとしても、自分が正しいと考えます。
相手を軽視している
会話する相手のことを大切に思っている場合、相手を尊重する言葉が出てきます。
一方で、相手を軽視している場合は優しい言葉が出ないものです。
友人が何かに向かって頑張っている時に、「できるわけない」などと、冷たい言葉を放ってしまい、時には相手の心を知らず知らずのうちに折ってしまうこともあるのです。
会話する相手のことを尊重できていないと、否定的な態度をとってしまうこともあります。
※人を見下す人の特徴について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
自信がない
自分に自信がないと、自分の弱さを隠すために言葉が鋭くなるものです。
会話をしていても、ふいに弱点や論理の穴を突かれてしまうのを恐れ、牽制の意味で否定から入ってしまうこともあります。
また、自分の考え方と違う人と話すだけで自分を否定された気分になってしまい、つい反射的に相手を否定して、自己肯定をするのです。
このタイプの人は、相手の会話の内容に不備を見つけてはその点を突き、自分が正しいと思わせて満足感を得ていたり、周りから否定される前に自分から否定することで自分自身を守っていたりすることがあります。
否定的な人の対処法
根拠を提示して話す
自分が理論的に理解できないものだと、納得いかずに行動や理解をしたくないと考える人もいるものです。
否定的で行動しない人には、統計データなど納得するものを提示して説明し、「否定できない根拠」を出せば良いでしょう。
データや統計が用意できない場合も、ロジックに穴がないように考えながらゆっくり話すようにします。
行動をする理由が理解できることで、否定的な態度が改まり、提案した内容を否定しないようになることもあります。
相手に意見を求める
否定から入る人の意見を、あえて聞いてみるのも対処法の1つです。
否定的な人は、自己顕示欲が強い傾向があります。このタイプは、自分以外の人の意見ばかりが通っている状況を面白くないと考えます。
ですから、否定してきたら「じゃあどうすればいい?」などと訪ねてみましょう。
そして、相手が満足するまで喋らせ、肯定できるところはしっかり同意します。
自分の意見を言ってそれが通ることで自己顕示欲が満たされ、人の意見を聞く気持ちになる結果、否定的な態度が少し和らぐ可能性があります。
印象を悪くせずに否定する話し方
積極的なニュアンスを出そう
「いいえ」を、どんな言葉で言いかえるか。
これによって相手の評価と対応はがらりと変わるものです。
たとえば、夫婦で旅行に行くことになり、ホテルに部屋を予約しようとし電話をかけるとします。
「○月○日から2泊なんですが、ツインは空いていますか?」
×「申し訳ございません。あいにく満室でございます」
という言い方をされれば、
「そうですか」
と、電話を切ってしまいます。
言葉は丁寧でも、客を逃したのだからホテルマンとしては三流ということになるでしょう。
また
「申し訳ございません、あいにくツインは満室でございます」
と言ってから、
△「ダブルでしたら空いていますが」
という言い方で別の部屋を薦めるホテルマンもいます。
「じゃ、それで」
と予約をすることになりますが、気分はイマイチです。
「空いています」という言い方が、「残り物」というのか、不人気の部屋を提供されたような気分になってしまうからです。この対応は二流といえます。
では、一流の対応とは、
「申し訳ございません。あいにくツインは満室でございます」
というのは同じで、ダブルを薦めたのも同じですが、言い方が違います。
○「その日はダブルをご用意させていただいておりますが、いかがいたしましょうか」
ダブルを用意してある―という言い換えが、「残り物」というニュアンスを払拭するばかりか、(そうか、ダブルも悪くないな)という積極的な気持ちにさせるのです。
この言い換えは、人間関係にも応用できます。
「明日の午後、空いてるか?」
と上司に問われ、
×「お得意先とのアポが入っています」
と答えるのは三流です。
△「四時からでしたら空いてます」
とフォローして二流です。
一流は
○「四時からなら空けられます」
と積極的なニュアンスで言い換えるのです。
本日のまとめ
否定的な人の心理
・自分が正しいと思っている
・相手を軽視している
・自信がない
否定的な人の対処法
・根拠を提示して話す
・相手に意見を求める