気を使いすぎる人の心理
他人から嫌われたくない
気を使いすぎてしまう人は、家族や友人、同僚などから嫌われたくないという気持ちが強すぎる傾向があります。
「こう言うと不機嫌になるのではないか」といったネガティブな思考が強く、素の自分を出して嫌われるのが怖いのです。
嫌われるくらいなら、多少しんどくても自分が気を遣うことで相手の考えを優先させようという心理が働きます。
仲の良い人との関係を壊したくないと考えるのは自然なことです。
しかし、自分の意見を伝えただけで壊れてしまう関係は、そもそも良好な関係だと言えるのかどうか考えてみる必要があるでしょう。
人が落ち込む姿を見たくない
気を使いすぎる人は、基本的に優しい性格をしています。
悲しそうにしていたり、会話に参加せず落ち込んでいたりする人を見ると、気になってしまうのです。
「どうしたの?」と声をかけるのは誰でもしますが、気を使いすぎる人は相手に元気になってもらいたいという心理が強すぎて、何かと手を焼いたり先回りして物事を片付けたりします。
このタイプの人は、自分よりも周りの人を優先しがちなので、気を使って疲れやすくなります。
周りの人を心配しすぎる
自分のことよりも、周囲の人のことを優先するのは気を使いすぎる人の特徴の1つです。
たとえば、「同僚が忙しくなるのを心配して、仕事の一部を代わりに引き受けてしまう」などがその一例でしょう。
その結果、相手も自分もうまくやっていけるのなら良いのですが、気を使いすぎる人は無理に肩代わりしすぎてしまう傾向にあります。
いろいろな負担を抱えて今度は自分が疲れてしまうのです。
気を使いすぎる性格の改善方法
自分の固定観念を捨てる
気を使いすぎてしまうのは、自分よりも相手を優先しなければいけない、自分の意見はあまり言うべきではないといった自分の中の固定観念が強いためです。
「こうすれば嫌われない」と思い込んでいることが原因なので、まずはその固定観念を捨てることを考えましょう。
他人からの評価は、自分の力で変えようがありません。ですから、あまり気にせず放っておこうという考えも大切です。
気を使いすぎることで疲れるような関係は、本当の信頼関係ではないことに気づくことが大切です。
自分の考えや気持ちを優先する
相手の意見を尊重することと、違うと思っても妥協することとは違います。
気を使って自分より他人を優先させる人は自己肯定感が低く、自分で自分の気持ちがわからなくなっていることがあります。
他人に合わせるだけだと、ストレスが溜まる一方です。ですから、自分の考えや気持ちをもとにして発言や行動をすることが大切です。
自分の考えや気持ちに素直に振る舞えば自己肯定感が高まり、自己肯定感が高まれば他人に気を使いすぎずにすむというように、よいサイクルが生まれます。
相手から反発されない話し方
「Iメッセージ」で話す
相手に合わせて気遣いをすることは大切ですが、何でもかんでも相手に合わせようとしてしまうと、それはストレスになります。
相手にどう思われるかを考えすぎて人付き合いそのものが面倒になってしまう人もいるでしょう。
さらに、そうした雰囲気というのは相手にも伝わります。相手は相手でその状態にまた気を遣ってしまうという、負のスパイラルが生まれてしまいます。
ただ、自分が言いたいことをストレスなく伝えることができれば、このスパイラルからは簡単に脱することができます。
ポイントは「私はこう思う」という「I(アイ)メッセージ」です。
Iメッセージの逆は「YOU(ユー)メッセージ」で、これは、「あなたはこうだ」と伝えるものです。
たとえば、部下がしょっちゅう風邪を引いて休むとしましょう。
YOUメッセージで伝えると
×「(あなたは)なんで自己管理できないの?」
となります。
これをIメッセージで言うと
〇「(私は)心配だから、自己管理をしてね」
となります。
YOUメッセージの怖さは、相手が踏み込まれたくないところを突いて反発を生むところです。
ですから、Iメッセージをうまく使いながら自分の気持ちを伝え、ストレスをなくしていきましょう。
「Iメッセージの」使い方の具体例
例)待ち合わせに相手が遅れてきたら…
・Iメッセージ
「私」を主語にする
「なかなか来ないから私、心配したんだよ。遅れるときは連絡くれると安心だな」
※相手もストレスを感じず、提案を受け入れやすい
・YOUメッセージ
「あなた」を主語にする
「待ち合わせにいつも遅れるよね?なんで遅れたの?どうして連絡くれないの?」
※相手が反発し、内容を受け入れられない
※Iメッセージについて、こちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
本日のまとめ
気を使いすぎる人の心理
・他人から嫌われたくない
・人が落ち込む姿を見たくない
・周りの人を心配しすぎる
気を使いすぎる性格の改善方法
・自分の固定観念を捨てる
・自分の考えや気持ちを優先する
相手から反発されない話し方
・「Iメッセージ」で話す
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