劣等感が強い人の特徴
人と比較する
劣等感が強い人は、他者と自分を比べてしまいがちです。
他者をみるときに、容姿・学歴・社会的地位・家庭環境など、自分が劣等感を抱いているポイントに注目してしまいます。
たとえば、SNSをみては、「あの人は美人で幸せそう」「友達が多くてうらやましい」と感じ、「それに比べて自分は...」などと、自分が劣っていると感じるポイントをみつけては、落ち込むというサイクルが習慣づいてしまっています。
また、他人の行動が気になって仕方ないのでSNSなどで他人の日常生活をチェックして、自分の生活と比較してしまう特徴もあります。
自分への評価が、他者しだいで変化してしまうため、感情は不安定になりやすいです。
自分の優れている部分を見つけられない
自分の優れている部分を見つけることができず、短所ばかり見てしまうのも劣等感が強い人の特徴です。
たとえば、仕事がうまくいかず成績が上がらないという状況だった場合に、「自分が話下手だからだ」「あまりかわいくないから印象に残らないのかも」などと、自分の短所が原因だと思い込んでしまうのです。
また、自己肯定感が低いので、ネガティブなイメージばかりしてしまう性格の人が多いです。
幼少期に先生や親から正当な評価をされなかったり、褒められたりする経験や成功体験が少ない人にもこの傾向があります。
自慢話が多く、自分を大きく見せようとする
自分に自信がないため、劣等感が強い人ほど自慢話をする傾向が強いです。
たとえば、学歴や容姿、家族構成などについて、自慢をしたり、また相手を否定したりと、自分のほうが優れているような言動や行動をみせます。
こうした言動や行動は、一見、強気で自信のある人の振る舞いのようにみえますが、人よりも劣っているという劣等感を隠すために、気持ちの裏返しで自分が優れているとアピールするのです。
自慢話をすることで周囲から褒められたい、認められたいという気持ちがあり、無意識的に自信がある面を強調しようとするのです。
※【参考記事】落ち込みやすい人の特徴と接し方について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
劣等感を克服する方法
劣等感を感じる場面を自己分析する
劣等感を感じている時、劣等感の原因がうやむやになっている場合が少なくありません。
「何となく負けた気がする」「多分みんなは〇〇さんの方がすごいと思っているはず」など、悔しいと思いながらも自分が落ち込んだり、苦しんだりしている原因が分かっていないことがあります。
いつ、誰に、何について劣等感を抱いたのか、その時の状況を具体的に思い出してみましょう。
そして、なぜ劣等感を相手に対して抱いたのかを具体的に自己分析してみましょう。
劣等感を克服するための糸口になるかもしれません。
自分がなりたい理想像を明確にする
劣等感が生まれている状態だと、どうしても「私とあの人」という狭い視野で能力を比べてしまいがちです。
あの人は優れているのに私は劣っている、という図式を作り上げてしまうからこそ落ち込んでしまうのです。まずは、身近な人と比べることをやめましょう。
たとえその人に近付けたとしても、また更にその上の人と比べてしまい、満足することができないからです。
劣等感は理想と現実のギャップから生まれるものですから、目指す理想をまずはっきりと決めることが大切です。
仕事や恋愛で「こうなるんだ」という理想像が明確になると、その理想像がゴールになるため、周囲と比較する気持ちがなくなり行動しやすくなるでしょう。
自分のゴールがどこなのかを明確に紙に書き出してみるのもよい方法です。
コンプレックスが強い人の対処法
相手の劣等感やトラウマを煽らない
コンプレックスはやっかいなものです。人によっては一生ついて回るほど、心の奥深くにくすぶっています。
特に、学歴に関してのコンプレックスがあると、いくら周囲が
×「学歴なんて関係ないですよ」
と言っても、昇進や年収など出世についてネガティブな想像をして、自分で自分を苦しめることになります。
コンプレックスが強い人の多くは、幼少期の家族や友人、学校の先生とのコミュニケーションに原因があったりします。
そのトラウマ的な心を少しでもほぐしてもらえる、言葉を伝えたいものです。
ですから、学歴にコンプレックスを持っている人には、
○「これからは学歴より、学習歴ですよ」
もちろん、学歴が高いことは素晴らしいことです。ですが、社会人経験を積んでいくとわかることですが、学歴が高いからといって出世できるものではありません。
実際には、素直に勉強し続けていく人が周りに信頼され、自分の活躍できる居場所を見つけていくのです。
みなさんの周りに、もし学歴を気にしている人がいたら、
「これからは学歴より、学習歴ですよ」と言って、その人の心の呪縛を解いてあげてはいかがでしょうか。
本日のまとめ
劣等感が強い人の特徴
・人と比較する
・自分の優れている部分を見つけられない
・自慢話が多く、自分を大きく見せようとする
劣等感を克服する方法
・劣等感を感じる場面を自己分析する
・自分がなりたい理想像を明確にする
コンプレックスが強い人への対処法
・相手の劣等感、トラウマを煽らない
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