優柔不断な人の特徴
決められない
決断が苦手な性格は、優柔不断な人の最大の特徴といえるでしょう。
仕事や人生における重要な判断を迫られたときに、自分自身で決めきれずに、周囲に意見を求めることが多いです。
意見を聞くこと自体は、悪くはないのですが、このタイプの人は、意見をもらったことで余計に悩んでしまい、何を選ぶのが良いのか決められなくなります。
結果、アドバイスをしても決められないため、意見を求められる人がウンザリしてしまうことになります。
責任から逃れたい
仕事などで決断が求められる場合、その結果には必ず責任が伴います。リーダーシップが弱く、責任から逃げたい気持ちがあり決断できなくさせるのです。
ビジネスでは、自分もしくはその場にいる人々と瞬時に判断しなければならないことも多々あります。
そんなシチュエーションに置かれたとき、優柔不断な人は「自分が選択を誤ったら」と思い自分で決断できないことがあります。
自分が責任を負いたくないという気持ちが、誰かに決断を任せたくなります。マニュアルにない判断ができない人も多く、責任のプレッシャーから優柔不断になってしまいます。
心配性な性格
決断できない背景には、選択肢を失敗したらどうしようという不安があります。そのため、優柔不断な人には、心配性な性格で不安になりやすいという特徴があります。
たとえばジェットコースターに乗るときに「事故が起きたらどうしよう」と心配しすぎてしまうために、「乗るかどうかを決められない」というようなタイプです。
本来は楽しいことやワクワクすることであっても、少しでも不安の種を見つけてしまうと、それを解決・納得できるまで悩み続けてしまうこともあります。
また、心配性な性格が強くなると、決断してもその決断が最良なのか悩んでしまいます。
決断してもしなくても悩んでしまうため、損な性格とも言えるでしょう。
※優柔不断な人の長所と短所について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
決められない性格の直し方
自分の気持ちに素直になる
悩んだときは、自分の気持ちに素直になってみましょう。
決断の先送りや他人に決断を委ねることは、その場の自分にとっては楽なことかもしれません。
しかし、決断する機会を失うことで、自分の自信を築く機会まで失ってしまう可能性もあります。
自分の気持ちに素直になって選択をすれば、たとえその選択が失敗だったとしても、自分の自信につながる可能性があります。
期限を明確にする
決断するまでの期限を明確に設定することも、優柔不断を直す方法の1つです。
「何日までに答えを出す」「何分以内に決める」とタイムリミットを設けることで、素早く決断する癖がつきます。
期限を明確にすることで、的確な判断力も身に付けやすくなります。
たとえ判断を誤ったとしても、次に生かせばよいのです。
優柔不断な人に決めさせる話し方
優柔不断な人というには、よく言えば慎重で、悪く言えば心配性です。
こういう人は、何かを決断するときに、「こっちのほうがいいかな、いや、でもこちらのほうがいいかもしれない…」と延々と考えて、自分ひとりではなかなか結論を出すことができません。
ですから、こういうタイプの人と付き合うと、話がなかなか進まず、イライラさせられることもあります。
そのような人に何かを決めてもらうときは、
×「あなたの好きなようにしていいよ」
と言うと、時間がかかります。
むしろ、こちらからいくつかの選択肢を示して、その中から決めてもらうほうが、お互いのためになるでしょう。
『選択の科学』の著者で知られるコロンビア大のシーナ・アイエンガー教授が発表した「ジャムの法則」というものがあります。
スーパーマーケットに買い物に来たお客さんに、ジャムの試食販売をします。被験者を2グループに分け、それぞれで取り揃えるジャムの種類の数を変えて、どれだけ売れたかを観察します。
・グループAは6種類のジャムを試食販売
・グループBは24種類のジャムを試食販売
実験の結果は、試食した人の割合は、グループAが40%、グループBが60%でしたが、試食後購入した割合は、グループAが30%、グループBが3%となりました。
これは選択肢が多すぎると、比べるものが多すぎて疲れてしまい、選ぶ人の脳が思考停止になってしまうのが原因とされています。
選択肢は多すぎない方が、選ぶ側にとって、簡単でスピーディーに判断することができるということです。
ですから、優柔不断な人を相手にするときは、こちら側が主導権を握って、相手に少ない数の提案をするような話し方をしてあげるといいでしょう。
その方が、お互いのストレスを少なくすることができるのです。
本日のまとめ
優柔不断な人の特徴
・決められない
・責任感がない
・心配性な性格
優柔不断の直し方
・自分の気持ちに素直になる
・期限を明確にする
優柔不断な人に決めさせる方法
「あなたの好きなようにして」と相手に委ねてはいけない。こちらが主導権を握り、いくつかの選択肢を示して、その中から決めてもらうようにする。