毒親とは、子どもの精神的な成長や人格形成において悪影響を及ぼす親のことです。毒親には、過保護・過干渉タイプ、放置・無関心タイプ、支配・管理タイプ、虐待タイプなど、さまざまなタイプがあります。
毒親のもとで育った子どもは、低い自己肯定感、不安や抑うつ、社交的な問題、問題行動、自己規律の欠如、親子関係の模倣などの影響を受ける可能性があります。
本ブログでは、毒親の影響から回復するために、できることについて考えていきたいと思います。
毒親とは?
毒親とは、子どもに対して肉体的、精神的あるいは金銭的に苦痛を与えるといった特徴があるとされる親のことです。
具体的には、以下の4つのタイプに分けられます。
過保護・過干渉タイプ
このタイプの毒親は子どもを過度に保護し、行動を制限する傾向があります。
子どもが自分で経験を積むことや自分の意思を表現することを妨げ、子どもの自主性を奪うことがあります。
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【干渉する人の特徴と対処法】心配性の親御さんへ、子供とぶつかる前に - WAKATU(話活)のススメ
放置・無関心タイプ
このタイプの毒親は子どもの存在を無視し、成長や発達に対して無関心な態度を取ります。
子どもが十分なサポートや愛情を受けられないため、心理的な影響を及ぼす可能性があります。
支配・管理タイプ
このタイプの毒親は子どもの人生を厳しくコントロールし、子どもの意思や選択を尊重せず、自分の都合や期待に合わせようとします。
これにより、子どもは自分の意志を発展させにくくなります。
虐待タイプ
このタイプの毒親は子どもに対して身体的、精神的、性的な虐待を行う可能性があります。
これは最も深刻な形態の毒親であり、子どもに深刻な身体的・心理的な影響を与えることがあります。
★子どもと接するときは、ダブルバインドに気をつけよう。
【毒親と言われてしまう】ダブルバインドとは?具体例を紹介。 - WAKATU(話活)のススメ
毒親の子どもへの影響
低い自己肯定感
毒親の下で育った子どもは、自分を大切にできない、自分はダメな人間だと思い込むようになる可能性があります。
これは、毒親が子どもに対して否定的な言動や行動を繰り返すことによって、子どもが自分に対して否定的なイメージを抱いてしまうためです。
不安や抑うつ
毒親による精神的な圧力や虐待は、子どもに不安や抑うつ症状を引き起こす可能性があります。
毒親のもとで生活していると、子どもは常に不安や恐怖を感じており、安心感が不足しています。そのため、精神的な健康に影響を受けやすくなります。
社交的な問題
毒親によって過保護に育てられた子どもは、他者との適切な関係の築き方に苦労することがあります。
また、放置されたり無視されたりした子どもは、他者とのコミュニケーションに不安を感じます。
これは、毒親のもとで生活していると、子どもが他者との関わり方を学ぶ機会が不足しているためです。
問題行動
毒親のもとで育った子どもは、ストレスやトラウマに対処するために問題行動に走ることがあります。
これには、反抗的な態度、依存症、学業の低下などが含まれます。
これは、毒親のもとで生活していると、子どもがストレスやトラウマを適切に処理することができないためです。
自己規律の欠如
適切な指導がなかったり、毒親による支配が強すぎると、子どもは自己規律を欠く可能性があります。
将来的には、仕事や人間関係で問題が生じることが考えられます。
これは、毒親のもとで生活していると、子どもが自分の行動を自分でコントロールする能力を身につけることが困難になるためです。
親子関係の模倣
毒親の影響を受けた子どもは、成長してから自分の親となる際にもそのパターンを模倣する可能性があります。これがサイクルを繰り返す原因となることがあります。
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毒親への対処法
受け流す
毒親の言動や態度にいちいち反応したり、感情的になったりしては、親の思うツボになってしまいます。親の言動にいちいち反応せず、気にしないことが大切です。
親との距離をとる
毒親との距離をとることで、親のコントロールから逃れることができます。物理的な距離をとるだけでなく、電話やメールなどの連絡も控えることも大切です。
家族以外の人間関係を作る
家族以外の人間関係を作ることで、親以外のサポートを得ることができます。友人や恋人、カウンセラーなど、自分のことを理解してくれる人との関係を築きましょう。
カウンセリングを受ける
カウンセリングや心理療法は、毒親の影響から回復するための有効な手段です。
専門家の指導のもとで、自分の感情や経験を整理し、健康な関係を築くためのスキルを身につけることができます。
警察へ相談する
身体的な虐待や法律に違反するような行為が行われている場合は、警察に相談しましょう。警察の介入によって、自分を守ることができます。
以下は毒親への対処法の一例です。
毒親の多くは、自分の言動が子どもにどのような影響を与えているのか、理解していないことが多いです。したがって、
○「自分の言動が子どもにどのような影響を与えているのか、考えてほしい」
親に自分の言動を振り返ってもらうために、この言葉をかけると良いでしょう。
毒親は、子どもをコントロールしようとする傾向があります。
ですから、
○「私はあなたの言うとおりに生きるつもりはない」
このように、親のコントロールから逃れるためには、自分の意思をはっきりと伝えることが大切です。
親の愛情は大切ですが、親の言動は受け入れられないこともあります。
○「私はあなたを愛しているが、あなたの言動は受け入れられない」
このように、親の愛情を否定することなく、自分の気持ちを伝えることが重要です。
親からの暴力や虐待がひどい場合は、関係を断つことも選択肢として挙げられます。 親との関係を断つことを決意した場合は、
○「私はあなたのためにも、関係を断つことを決意した」
このように、親にきちんと伝えることが大切です。
毒親との関係を改善することは、簡単なことではありません。自分一人で抱え込まず、信頼できる人に相談しながら、ゆっくりと対処していくことが大切です。
本日のまとめ
毒親とは?
・過保護・過干渉タイプ
・放置・無関心タイプ
・支配・管理タイプ
・虐待タイプ
毒親の子どもへの影響
・低い自己肯定感
・不安や抑うつ
・社交的な問題
・問題行動
・自己規律の欠如
・親子関係の模倣
毒親への対処法
・受け流す
・親との距離をとる
・家族以外の人間関係を作る
・カウンセリングを受ける
・警察へ相談する