励ますときに必ず実践すべきこと2選
「部長にまた怒られてしまった。この仕事向いてないのかも」
と落ち込んでいる同僚がいるとします。
じっと話を聞く
「そうなんだ。部長に怒られたんだ」とだけ言って、相手の言葉をじっと待ちます。
こちらが、いろいろ話を促がさなくても、話し出してくれるはずです。
話が始まったら相槌を打って、とにかく話を聞きましょう。
相手は話を聞いてもらうことで、考えや気持ちに整理がつき、状況を把握することにつながります。
話していいるうちに、自分が間違っていたことに気づくこともあります。
共感する
「辛かったね」「悲しかったね」「それは悔しかったよね」「私もそう感じる」というように共感の言葉を送りましょう。
相手は「分かってもらえた」と感じると仲間意識が芽生えて、落ち込んだ時の孤独感から解放されます。
一人ではないと感じることで安心感が生まれます。
絶対にやってはいけないこと3選
アドバイスする
悩み事や愚痴を言われると「解決をしてあげよう」と考えがちです。
しかし、相手は自分の気持ちを知ってほしい、共感してほしいという気持ちでいる場合がほとんどです。
よかれと思って言ったアドバイスは、相手からすれば「余計なお世話」になることがあります。
「頑張れ」と言って励ます
励ましの言葉として、すぐに思いつくのが「頑張れ」ではないでしょうか。
頑張れと言う言葉は「あなたは頑張っていない。やることをやっていない」という意味を相手に感じさせてしまう危険があります。
励ますどころか、相手を傷つけてしまいます。
俺なんてもっと酷かったと話し出す
「いやいや、俺なんてもっと酷かった」と話すことは、一見、相手を思いやって励ましているように思えます。
しかし、「俺なんか‥」と話し出すことは、相手の話を奪ってしまっています。
こういう場合、結果的に自分の自慢話になってしまうことがほとんどです。
励ますのが上手い人は「勇気づける言葉」を送る
「共感の言葉」+「勇気を与える言葉」
「仕事で壁にぶつかっている部下に対して」
(悪い例)
×「頑張っていこう!」
(良い例)
〇「こういうときは辛いよな。俺はいつだって、君を応援しているよ」
(勇気づける言葉:応援しているよ)
「いじめられた子供に対して」
(悪い例)
×「いじめなんかに負けないで、ほら元気を出して」
(良い例)
〇「いじめられたのね。辛かったよね。でも大丈夫、お母さんが付いているから」
(勇気づける言葉:お母さんが付いているから)
※「頑張れ」「元気出して」と言えば、相手が頑張ってくれるとか、勇気を持って立ち上がってくれると考えてはいけません。
※共感については、こちらをご覧ください。
本日のまとめ
①励ますポイント2選
・話を聞く
・共感をする
②間違った励まし方3選
・アドバイスする
・頑張れと言って励ます
・俺なんてもっと酷かったと話し出す
③励ます時は「共感」+「勇気づける言葉」を送ろう。