怒っている人を上手になだめる方法
相手を怒らせてしまった場合
謝る
相手を怒らせてしまった場合、まずは謝ることが一番です。
しかし、やみくもに謝ればいいというわけではありません。自分に明らかに非がないとき、なぜ怒っているのかわからないときに口先だけ謝っても、相手はますます腹を立てるかもしれません。
こういうときは
○「そんなに怒らせちゃってごめん」
○「嫌な思いをさせてごめんね」
と、相手の状態に対して謝るのがベストです。
ゆっくり話す
次に「どうしてそんなに怒っているか聞かせてくれる?」と、言い分を聞いてあげましょう。
このとき、ゆっくりと話すことが大切です。怒っている人は、早口になりがちです。つられて自分も早口で話すと、相手の怒りを増幅させてしまいます。
相手を落ち着かせるためには、とにかくゆっくりと話しましう。
承認する
そして、相手が怒っている原因が自分ならば
○「怒る理由も無理ないよ」
と承認します。
ですが、どうしても承認することが難しい場合もあるでしょう。
そんなときは
○「詳しく教えてくれる?」
○「私、何かしちゃったかな?」
と聞いてみましょう。
いかに嫌な気分になったか、迷惑を被ったか、そういったことを存分に吐き出すと、人は落ち着くものです。
相手がある程度吐き出した後であれば、「実はこういう事情があってね」「聞いてもらえると嬉しいんだけど」と、こちらの言い分も聞いてもらいやすくなります。
一方、多くの人が、言い訳から入ってしまったり、
×「私は悪くない」
と開き直ってしまいますが、それでは何も解決しません。最初の5分を我慢して、長期的視野で良好な関係を築きましょう。
第三者への怒りをぶつけられたとき
恋人への怒り、上司への不満、あるいは政治への不信など、相手が自分以外の誰かに対して腹を立てているとき、重要なのは「うなづき」です。
相手に「うなずき」のリズムに合わす
相手のリズムに合わせることをミラーリングと言います。ミラーリングとは、人は「自分と似通った行動をする相手に親近感を持つという現象」のことです。
相手が激しく怒っているときは、激しくうなずき、相手が深刻に怒っていたら、うなずきは深く、ゆっくりとします。
うなずきのリズムを合わせることで、相手は自分の気持ちをわかってくれたと感じます。
人は、相手に感情を受け入れてもらえると落ち着くのです。
受け流す
もう一つは、右から左に受け流すことです。相手の言い分を真正面から受け止めていると、自分が疲弊してしまいます。
ほとんどの場合、怒っている人は、ただ発散したいだけですから、
○「そうなんだ~」
○「へえ~」
と、上手に相づちを打って流しましょう。
「いい解決策を言わないと」と思う必要はありません。何か言いたければ、
○「まさかあの人がね~」
○「そんなこと言うんだ~」
くらいで十分です。それだけでも、相手は満足するものです。
怒っている人に言ってはいけないNGフレーズ
×「何をそんなに怒っているの」
×「怒ることないじゃん」
これらの言葉は、相手の感情を軽視したり、無視したりしているように受け取られる可能性があります。
×「冷静になりなよ」
×「思い込みで行動しちゃダメだよ」
これらの言葉は、相手の感情や立場を否定したり、無視したりしているように受け取られる可能性があります。
女性に多いのは
×「私はね」
と、自分の話に持って行ってしまうことです。
特に、目下の相手に善意で経験談を語ろうとして、偉そうになってしまうパターンです。
このアプローチは、相手の感情や状況を無視して自分の話を押し付けているように受け取られる可能性があります。
×「後にして」
×「今、忙しいから」
ただ後回しにすると伝えるだけでは、相手の感情や要求を無視していると感じられるかもしれません。
○「今ちょうど別のことに取り組んでいるので、明日でもいい?」
と、話を聞く姿勢を示しましょう。
基本的に、女性は共感、男性はプライドの生き物です。女性は共感されないと、傷つきます。
男性に「何怒ってるんだよ」と言われて、傷ついた経験があるのではないでしょうか。
対して男性は、「情けない」とか「あなたはいつも…」というフレーズに敏感です。
恋人や旦那さんとケンカしたときに、うっかり言ってしまわないように気をつけましょう。
本日のまとめ
怒っている人を上手になだめる方法
○相手を怒らせてしまった場合
・謝る
・ゆっくり話す
・承認する
第三者への怒りをぶつけられたとき
・相手に「うなずき」のリズムに合わす
・受け流す
怒っている人に言ってはいけないNGフレーズ
×「何をそんなに怒っているの」
×「怒ることないじゃん」
×「冷静になりなよ」
×「思い込みで行動しちゃダメだよ」
×「私はね~(と話を奪う)」
×「後にして」
×「今、忙しいから」