はじめに
わかったふりは、誰もが経験するものです。
・会議や議論で、専門用語や難しい内容が出てきた時
・周りの人が皆理解しているように見えた時
・自分の無知を露呈したくない時
様々な理由で、わかったふりをしてしまうことがあります。
しかし、わかったふりをすることは、
・誤解を生じやすくなる
・問題を解決できない
・学ぶ機会を失う
・周囲からの信頼を失う
といった弊害があります。
このブログでは、わかったふりをする人の心理と行動パターン、そしてわかったふりをすることの弊害について解説します。
また、わかったふりをする人への対処法や、わかったふりをしないための方法についても紹介します。
このブログを通して、
・自分のわかったふりをする心理に気づく
・わかったふりをすることの弊害を理解する
・わからないことは素直に質問できるようになる
ことを目指します。
わかったふりをする人の行動パターン
質問をしない
心理: わからないことを質問して、自分の無知がバレるのが怖い。
行動例: 話の内容を理解していないのに、質問せずに曖昧なままにしてしまう。
相手の話に適当に相槌を打つ
心理: 本当は理解していないが、話を合わせている。
行動例: 話の内容を理解していないのに、「はい」「そうですね」と相槌を打つ。
★相槌の打ち方で、印象が大きく変わります。好印象を与える相槌の打ち方はコチラの記事を参考にしてください。
話を聞いてない?「はいはいはい」の心理と、好印象を与える相づちの打ち方 - WAKATU(話活)のススメ
専門用語を使いこなす
心理: 知識があるように見せかけ、自分の無知を隠したい。
行動例: 本当の意味を理解していない専門用語を使い、話を難しくする。
自信満々に話す
心理: わからないことをごまかし、自信があるように見せかけたい。
行動例: 不確かな内容でも、自信満々に話す。
議論に参加しない
心理: 自分の意見を否定されるのが怖い。
行動例: 議論が始まっても、積極的に発言しない。
話題を変えようとする
心理: 理解できない話題から逃げたい。
行動例: 難しい話になると、別の話題を持ち出す。
他の人の意見に賛成する
心理: 自分の意見を言わないことで、無難に過ごしたい。
行動例: 自分の意見を主張せず、他人の意見に賛成する。
聞き上手アピールをする
心理: 相手に好印象を与え、自分の無知を隠したい。
行動例: 相手の話に熱心に耳を傾け、理解しているように相槌を打つ。
難しい顔をする
心理: 理解しているように見せかけ、知識があるように思われたい。
行動例: 専門的な話になると、難しい顔をして真剣に聞いているようにする。
積極的に質問するふりをする
心理: 実際には質問を避けるが、理解しているように見せかけたい。
行動例: 質問の内容を理解していないのに、質問するふりをする。
これらの行動は、必ずしも悪いことではありません。状況によっては、わかったふりをすることが有効な場合もあります。
しかし、常にわかったふりをすることは、誤解を生じさせたり、問題を解決できないなど、様々な弊害があります。
わからないことは素直に質問することが、真の理解につながるのです。
★わかったふりをする人と話すのは疲れますよね。ことらの記事もあわせてご覧ください。
話していて疲れる人の特徴:5つのポイントで解決! - WAKATU(話活)のススメ
わかったふりをすることの弊害
誤解を生じやすくなる
実際に理解していないことを隠すため、相手との間で誤解が生じやすくなります。
例:相手の説明をわかったふりをして、指示を誤解してしまう。
結果:情報の伝達や意思疎通が困難になる。
問題を解決できない
自分が本当に理解していないことを隠してしまうと、問題解決に必要な知識や洞察が欠けてしまいます。
例:仕事でわからない問題をわかったふりをして、解決策を思いつけない。
結果:問題が解決できず、仕事に支障が出る。
学ぶ機会を失う
自分が理解していないことを認めないことで、新しい知識やスキルを学ぶ機会を逃してしまいます。
例:勉強でわからないことを質問せずに、わかったふりをして、理解を深められない。
結果:成長や学びの機会を逃し、個人の発展が阻害される。
周囲からの信頼を失う
わかったふりをすることで、他人からの信頼を失う可能性があります。
例:会議で意見を言えないのに、わかったふりをして、周囲から信用されない。
結果:人間関係や仕事上の信頼性が低下する。
わかったふりをする人への対処法
質問を促す
・相手に質問を投げかけることで、本当に理解しているかどうかを確認することができます。
・具体的な質問をすることで、相手がどこまで理解しているのかを把握しやすくなります。
例:「具体的にどのような方法で解決しようと考えていますか?」
「その言葉の意味を説明できますか?」
わかりやすく説明する
・相手にわかりやすい言葉で説明することで、理解を促進することができます。
・図やイラストなどを活用すると、より理解しやすくなります。
例:「この図を見てください。これが問題の核心です。」
「この例を参考に考えてみましょう。」
具体例を挙げる
・具体的な例を挙げることで、抽象的な概念を理解しやすくなります。
・相手の経験に関連する例を挙げると、より効果的です。
・例:「以前、〇〇さんが同じような問題を解決していましたが、その時はどのようにしましたか?」
「この問題が解決すると、どのようなメリットがありますか?」
相手のペースに合わせる
・相手の理解度に合わせ、説明の速度や内容を調整する必要があります。
・早口で話したり、専門用語を連発したりすると、相手を混乱させてしまう可能性があります。
例:「理解できていない部分があれば、遠慮なく質問してください。」
「ゆっくり話しますので、ついてきてください。」
肯定的な雰囲気を作る
・相手が質問しやすい雰囲気を作るために、肯定的な言葉や態度で接することが重要です。
・否定的な言葉をしたり、圧力をかけたりすると、相手は質問することを躊躇してしまう可能性があります。
例:「良い質問ですね。私も以前同じ疑問を持っていました。」
「わからないことは恥ずかしいことではありません。むしろ、質問することは学ぶ姿勢の表れです。」
共感を示す
・相手の立場に立って共感を示すことで、相手は安心して質問できるようになります。
・過去の自分の経験を共有するのも効果的です。
例:「私も最初は理解できませんでした。でも、何度か質問してようやく理解できました。」
「私も同じような経験をしたことがあります。」
個別に指導する
集団での説明では理解が追い付かない場合、個別に指導することで理解を促進することができます。
・相手に合わせたペースで、丁寧に説明することが重要です。
例:「個別指導の時間を取りましょう。」
「わからないことがあれば、いつでも連絡してください。」
専門家に相談する
・発達障害など、専門的な知識やサポートが必要な場合もあります。
・専門家に相談することで、適切な支援を受けることができます。
例:「専門機関に相談してみましょう。」
「私も一緒にサポートします。」
距離を取る
どうしても理解しようとしない人や、悪意を持ってわかったふりをする人には、距離を取ることも有効です。
・無理に付き合う必要はありません。
例:「この人と話すのは時間の無駄です。」
「距離を置いてみましょう。」
諦める
どうしても理解しようとしない人や、わかったふりをすることでメリットを得ようとする人には、諦めることも大切です。
・時間や労力を無駄にする必要はありません。
例:「もう諦めましょう。」
「自分の時間を大切にしてください。」
本日のまとめ
わかったふりをする人の行動パターン
・質問をしない
・相手の話に適当に相槌を打つ
・専門用語を使いこなす
・自信満々に話す
・議論に参加しない
・話題を変えようとする
・他の人の意見に賛成する
・聞き上手アピールをする
・難しい顔をする
・積極的に質問するふりをする
わかったふりをすることの弊害
・誤解を生じやすくなる
・問題を解決できない
・学ぶ機会を失う
・周囲からの信頼を失う
わかったふりをする人への対処法
・質問を促す
・わかりやすく説明する
・具体例を挙げる
・相手のペースに合わせる
・肯定的な雰囲気を作る
・共感を示す
・個別に指導する
・専門家に相談する
・距離を取る
・諦める