はじめに
人は誰しも、自分の名前を呼ばれると嬉しいものです。
それは、名前には
・アイデンティティ: 自分自身を認識するための重要な要素
・親近感: 相手との距離を縮める力
・自己重要感: 自分が認められている、尊重されていると感じられる力
があるからです。
このブログ記事では、「ネームコーリング効果」について解説します。
ネームコーリング効果とは、会話の中で相手の名前を呼ぶことによって、心理的な距離を縮め、好印象を与え、コミュニケーションを円滑にする効果のことです。
具体的には、以下のような場面でネームコーリング効果を活用することができます。
・挨拶
・指示
・質問
・感謝
・ほめる
ネームコーリング効果は、ビジネスシーンやプライベートシーンなど、様々な場面で役立ちます。
このブログ記事では、
・ネームコーリング効果の科学的なメカニズム
・ネームコーリング効果の注意点
・ネームコーリング効果を最大限に活かすコツ
などを詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んでいただき、ネームコーリング効果をマスターして、コミュニケーションをより円滑にしてください。
ネームコーリングとは?
ネームコーリングとは、会話の中で相手の名前を呼ぶことです。
具体的には、以下のような場面で用いられます。
挨拶:おはようございます、田中さん。
指示:佐藤さん、この資料をお願いします。
質問:山田さん、ちょっと質問いいですか?
感謝:高橋さん、助かりました。
ほめて:中村さん、素晴らしいですね!
ネーム・コーリング効果とは?
ネーム・コーリングは、会話の中で相手の名前を呼ぶことで親近感を高める心理効果の1つです。
例えば
「おはようございます」
⇓
「〇〇さん、おはようございます」
名前を付けるだけで、あなたへの印象が好印象に変わる。
「これどうぞ」
⇓
「〇〇さん、これどうぞ」
名前を呼ぶことで、相手は尊重されていると感じる。
このように、名前を呼ぶことで、相手は尊重されている感覚になり、名前を呼んでくれた相手に対して好感を持ちます。
人は誰しも自分の名前に対して愛着がある
和歌山県海南市に「鈴木屋敷」という建物があります。
「鈴木」性のルーツとされる一族の拠点という説があります。
屋敷の所有者と商工会議所が、「鈴木屋敷」が老朽化したため、寄付を募ったところ、全国の鈴木さんから、3,000万円超の寄付が集まったそうです。
人は自分の名前を間違われたり、忘れられたりしたら嫌な気分になります。
私たちは、人の名前を大切に扱わなければならないのです。
ネーム・コーリング効果の具体例
恋愛
彼女に対して
✕「大好き」
〇「〇〇ちゃん、大好き」
名前を呼ばれることで、承認欲求が満たされ、嬉しさがアップする。
久しぶりに会った女性に
✕「こんにちは。久しぶりですね!」
〇「〇〇さん、こんにちは。久しぶりですね」
久しぶりに会ったのにもかかわらず、名前を覚えていてくれたことで重要感が満たされ、好意を持つ。
職場
✕「誰か、手伝ってもらえますか?」
〇「〇〇さん、手伝ってもらえますか?」
名前を呼ばれることで、承認欲求が満たされ、快く手伝おうという気持ちになる。
✕「え~と、この仕事は、〇〇さん、お願い」
〇「〇〇さん、この仕事、お願い」
どちらも、名前を入れていますが、仕事より名前が後に来ると、ネームコーリング効果が半減してしまいます。最初に名前を呼びましょう。
ネーム・コーリング効果を応用した会話
ビジネスシーンでの活用
さて、ビジネスマンの方に質問です。初対面で名刺交換をしたときに、最初にどこを見ますか?
多くの人が、相手の会社名や肩書に目をあてます。
これまで説明してきた通り、会社名や肩書よりも大切なのは「相手の名前」です。
まずは、しっかりと、相手の名前と字面をしっかりと覚えましょう。
そして、会話の中に相手の名前を入れることは、これまで説明してきた通りです。
ここからは、もう一歩、踏み込んで、
出来るだけ相手の名前を起点に会話をしましょう。
例えば
・「古賀さん」という名字は福岡県に多いですよね?
・「〇〇さん」珍しいお名前ですね…
・ 〇〇と書いて〇〇とお読みするのですね…
最も大切なことは、名前をインプットしたら、直ぐに名前で相手を呼び始めることです。
次に、相手の名前を起点にした会話を試みてください。
相手は、自分の名前を覚えてくれた上に、自分が大切にしている名前に興味、関心を持ってくれたあなたに、好感を持つこと必至です。
※【参考】会話が弾む挨拶の仕方を紹介しています
本日のまとめ
ネーム・コーリング効果とは、名前を呼ぶことで親近感を高める心理効果である。
日常生活や職場、ビジネスでも有効活用することができる。
ビジネスでは、初対面の相手の名前を覚えることは勿論のこと、相手の名前を起点にした会話をすることで、ネーム・コーリングの効果を高めることができる。