WAKATU(話活)のススメ

人間関係の悩み解消!~話し方で道は開ける~楽しい人生は話し方が9割。presented by WAKATUの広場

【感情を表現する言葉を身につけよう】利便性が高い言葉に頼ってはいけない。

感情表現の言葉を数多く覚える

皆さんは、感情を言葉で上手く伝えることはできますか。相手の感情や自分の気持ちを言葉で表現することはとても大切です。そのためにも、感情を表現する言葉を数多く知っておく必要性があります。本日は、感情を表現する言葉を覚えておくことの重要性について解説しています。

 

 皆さんは、自分の感情を表に出すことを悪いことであるかのように、考えていませんか。

 日本では、理性や知性により行動を律すること、理知的であることが求められ、感情には従わない、感情を抑圧することが良いこととされてきました。

 特に、怒りや悲しみ、苦しみなどの負の感情は表に出さず、他人に気づかれないようにすることが求められています。
 このような理由で、現代人は感情を表現することが抑圧され、感情を表すことをトレーニングしてこなかったのが現状ではないでしょうか。

 しかし、感情は人間が生きるうえでとても大切なものであり、決して理性や知性と相反するものではありません。

利便性が高い言葉に注意 

 日本語には、とても便利で重宝されている言葉があります。

 例えば、「大変ですね」という言葉です。

 「大変ですね」は、相手に共感するときによく使う言葉です。

 今日は残業なんですよ ⇒ 大変ですね。

 子供が4人いまして    ⇒ 大変ですね。

 熱っぽくて      ⇒ 大変ですね。

 このように、なんでも「大変」というワンフレーズで、会話をしのごうとする人が多くいます。

感情を表現する言葉を身につけておく重要性

 大変とは、重大な事件、苦労などが並々でないことをあらわす言葉です。

 それを「大変、大変」と言ってしまうと、言われた側は、

「本気でわかってくれていないなぁ」

と受け取ってしまいます。

 こうなると、話し手は、これ以上話を続けようという気持ちが失せてしまいます。

 話し手に不快感を与えることなく、会話を続けていくためには「感情を表現する言葉」をたくさん身につけておくことです。

「大変ですね」を他の表現で言い換える

今日は残業なんですよ 

     ⇒ それは、しんどいですね。

子供が4人いまして   

     ⇒ 将来が楽しみですね。

熱っぽくて      

     ⇒ つらいですよね。

 話し手は、このように言ってもらえた方が、自分のことをわかってくれていると感じることができます。

「よかったですね」にも注意

 「大変」とともに重宝されているのが「よかったですね」です。

 この表現も繰り返し使っているうちに値打ちが下がってしまい、話し手の意欲をくじく結果となっています。

 

「はじめて彼女ができまして」 

     ⇒ よかったですね。

 もう少し相手の気持ちを深く感じ取って表現するなら、

はじめて彼女ができまして 

     ⇒ それは、お幸せですね。

 あなたが話し手の立場なら「お幸せですね」のほうが、より嬉しくないですか?

 バリエーション豊富な「共感の言葉」をもった人の方が、話し手の喜びを大きく刺激することは間違いありません。

 そのためには、日頃から「感情表現」に興味をもって、周りの人の表現方法も参考にしながら、取り入れていきましょう。

感情表現に「超」を使うと子供っぽくなるので注意

 いつも嬉しい気持ちをどのような言葉で伝えますか?

例えば、

「嬉しいです」
「超嬉しいです」

 

 これらもシンプルで使いやすいぶん、いつも同じ表現になってしまって飽きますよね。

 また、「超」という言葉を使い過ぎるのは控えましょう。幼稚な印象になります。

 

 落ち着いた雰囲気で伝えたい時は、

「心からうれしく思います」

「思います」を添えるとグッと大人な印象になります。

 

「とっても嬉しい!」を伝える時は?

 とっても嬉しい! という気持ちを伝えたい時は、

「心躍ります」
「胸がいっぱいになりました」

 「心」「胸」という言葉で感情を表現すると、いっそう喜びが伝わります。パッと口にしやすい言葉でもあります。

 

 他にも動作を盛り込んだ言葉で表現すると伝わりやすくなります。

例えば、

「浮き立つ思いです」
「舞い上がるような気持ちです」
「思わず小躍りしたくなります」

 声に出して言うのは恥ずかしいと思ったら、まずはメールなどのテキストメッセージで使ってみてください。

 

※人間関係を構築するのに欠かせない、共感力についてはコチラの記事を参考にしてください。

 

www.wakatusmile.com

 

本日のまとめ

①「大変ですね」「よかったですね」に変わる表現力を身につけましょう。

 「大変ですね」「よかったですね」は便利な言葉ですが、共感を表現する言葉としては、物足りないことがあります。

②「超嬉しいです」というように、「超」という言葉を使いすぎると、子供っぽくなるので、できるだけ使わないようにしたほうが良い。

③感情を表現する言葉を身につけるには、周りの人の表現方法を参考にしましょう。

 会話力の高い人は、感情表現の言葉を多く身につけているため、相手の気持ちに寄り添う言葉を上手に表現することができます。