姑との関係に疲れないために
良い嫁を演じすぎない
結婚当初は、少しでもよい印象を持ってもらいたいという気持ちから、常に笑顔を作り、がんばるお嫁さんもいます。
しかし、がんばりすぎるとストレスが溜まり、後で息切れしてしまいます。
お姑さんとは長い付き合いになります。同居となればなおさらです。
あまり我慢しすぎず、甘えられるところは甘えるくらいでの気持ちで、ちょうどよいのではないでしょうか。
ほどよい距離感を保つ
心理的にはもちろん、物理的にも適度な距離を保つようにしましょう。
同居の場合は難しいかもしれませんが、二世帯住宅などでお互いの生活スペースがとれていると、ストレスがたまりにくくなります。
逆に、別々に暮らしていても、「近所だから」などの理由であまりに頻繁に行き来していると、生活習慣や考え方のちがいが目につき、お互いに不満をためてしまうこともあります。
一方、まったく音沙汰なし、というのもお姑さんにとっては寂しいものです。
メールや電話でコミュニケーションをとるように心がけたり、誕生日や母の日、父の日などにはプレゼントを贈ったりするといいですね。
夫にあいだに入ってもらう
不幸にして嫁姑のあいだにトラブルが起きてしまったら、解決のキーパーソンになってくれるのは夫です。
嫁としての自分の気持ちをわかってもらい、ときには言いづらいことを代弁してもらいましょう。
もちろん、「お義母さんと私、どっちの味方なの!?」などと詰め寄るのはNGです。
夫の立場からすると、どちらも大切な存在ですから、過剰な期待をかけすぎないことも大切です。
姑との関係を円滑にするコツ
挨拶をしっかりする
「挨拶上手は敵なし」という言葉があります。
相手の目を見て、大きな声ではっきりと笑顔を浮かべてあいさつする人は、好印象を持たれます。
姑に対してもそれは同じです。
「おはようございます」「ありがとうございます」「失礼いたします」「すみません」のあいさつと、受け答えの「はい」を明るく元気にするだけで、印象は良くなります。
会話に困ったら、「さ・し・す・せ・そ」の法則
興味のない話題にも、相づちを打たなければならないことがありますよね。
そんなときは、
さ:「さすがですね」
し:「知りませんでした」
す:「すごいですね」
せ:「せっかくですので」
そ:「そですね」
このように「さしすせその法則」を心がけましょう。
たとえ会話にイラっとしても、この言葉が頭にあれば、少しは楽になります。
※会話が弾む挨拶の仕方について解説しています。
姑との会話で気をつけたいこと
「A子さん、来週の日曜はよろしくね」
と、姑から電話がかかってきました。
「来週って‥‥何でしたっけ?」
と質問すると、
「あらやだ!〇〇(夫)には伝えたけれど、うちの人(義父)の古希祝よ!いろいろ手伝ってもらいますからね~」
とのこと。
夫が教えてくれなかったことはもちろん、姑の命令口調にもいら立ちを覚えたA子さん。
そもそも来週の日曜日は、パートの仕事があります。
そこで、
×「わたしは聞いていません。それに、仕事がありますので!」
と断りを入れようとしたところ、
「聞いてないとはどういうこと?まさか長男の嫁が欠席なんてことないわよね?必ず出席してちょうだいね」
と電話を切られてしまいました。
夫が日程を伝えなかった、という一番の問題点はさておき、この場合はどのように対応するのがよかったのでしょうか。
姑の立場からすると、「夫の古希祝いを家族は気にかけていて当然」と考えています。
ですから、「聞いていない」という答えは、家族なのにまるで他人事のように聞こえ、お客さま気分でいる態度を疑問に感じてしまいます。
そして、いくら「聞いていない」と言ったところで、「じゃあ、いま伝えたからよろしく」と思われるだけです。
残念ながら、姑に対しての「聞いていません」は、何も知らない非常識な嫁と認定されてしまう、逆効果のひと言なのです。
この場合は、
○「そうでしたか‥‥本当に申し訳ないのですが、その日は××でうかがえないんです。また、日を改めてお伺いします」
と謝罪と自分の都合を伝え、
○「今後は直接教えていただけるとうれしいのですが‥‥」
と一歩引きながらもしっかりと釘をさすことで、姑の思いどおりにはいかない嫁であることを、さりげなく示しておきましょう。
「聞いていないから、無理です」と突っぱねるのではなく、残念な気持ちと自分の都合、今後はどうしてほしいかを伝えましょう。
本日のまとめ
仲よくなるためのコツ
・良い嫁を演じすぎない
・ほどよい距離感を保つ
・夫にあいだに入ってもらう
姑との関係を円滑にするコツ
・挨拶をしっかりする
・「さ・し・す・せ・そ」の法則を使う