一方的な話にストップをかける話し方
一方的に話をする人に対して、こちらもひと言言わせてもらいたい、というときがあります。
そのとき、どのような話し方で相手の話にストップをかけ、自分の意見を述べるようにすればいいのでしょうか。
×「ちょっと黙ってもらえませんか」
×「君の話は長いんだよ」
×「オレにも言いたいことがあるんだよ」
このような話し方は、相手にケンカを売っているような雰囲気が出てしまいます。
相手を怒らせてしまう話し方です。相手は感情的になって、話をストップさせるどころか、いっそうベラベラとまくし立てるように話してくるかもしれません。
○「すみませんが、私にも話をさせてもらえませんか」
○「あの、たしかにあなたの言うとおりですね。私は思うのですが~」
○「ちょっといいですか。手短に私が思うこと言いますから~」
「すみません」「あの」「ちょっといいですか」といったひと言で、相手の話に割り込んで、おだやかな調子でこのような話し方をするのがいいと思います。
もちろん自分自身も、相手に言いたいことを言わせないように一方的にしゃべるのはいけません。
会話とは、お互いの話のやり取りです。自分が話した分、相手の話も聞いてあげる、という態度で、相手に接しなければいけません。
また、人間関係は、話しあいによってお互いに相手の考えていることを十分に理解することで深まっていきます。
一方的な話し方では、コミュニケーションができません。
一方的に話す人の特徴
自己中心的
自己中心的な人は、誰でもいいから自分の話を聞いてほしいというマインドがあります。
相手が話しかけてくれても自分の話に置きかえてたくさん話してしまうことや、相手の意見を求めていない態度を全面に出して話を進めてしまいがちです。
相手に質問を投げかけて話すきっかけを与えることや、相手が話しているときはゆっくり聞くなど意識する必要があります。
相手が自分の話についてどのように感じたのかをその都度投げかけて、会話を発展させていくのが良いコミュニケーションです。
会話の合間には「ここまでのところで分からない点はありますか?」と質問をすることでさらにスムーズなコミュニケーションになります。
承認欲求が強い
このタイプの人は、自分の気持ちや好きなこと、興味があるものなどをあれこれ話したことにより、相手に深く自分を理解して欲しいと考えています。
これはアプローチや愛情表現の一つともいえますが、あまりにも承認欲求が強いと、まるで商品説明のように自分を説明しすぎてしまい、相手が冷めてしまいます。
自分を理解して欲しいという気持ちが強くなり過ぎると、会話のバランスを考えられなくなってしまいます。
プライドが高い
プライドが高い人は、裏を返すと自分に自信がない人であるともいえます。
自分がどう思われているかを気にして周りと比べて、良く思われたいがゆえに「私はこんなことができる」「私はこんなにすごい」というアピールをしてしまいます。
このタイプの人は、相手に自分がどう思われているかをとても気にします。一方、相手がどう思うかということを考えることは苦手です。
一方的に話していると感じたときの対処法
ゆっくり話すように心がける
早口で話すと、どんどん気持ちが高ぶり、自分でも気づかないうちに一方的な会話になってしまうことがあります。
こういった傾向が強いと自分で実感しているのなら、ゆっくり話すことを心がけてみましょう。
沈黙を恐れない
まだ関係を築いて間もない相手の場合、沈黙が起きるとかなり気まずいです。
これを恐れて話しすぎてしまう方もいるわけですが、沈黙を恐れすぎないようにしましょう。
そもそも沈黙が起きるというのはお互いのせいなので、自分ばかりが焦る必要はありません。
会話が途切れた瞬間に、お相手のほうからネタを提供してくれる可能性も高いです。
相手に質問をする
自分のことばかりを一方的に話していると、相手が話すタイミングを失ってしまいます。
これを改善するためには途中で質問を挟むのが効果的です。
自分のことについて話しすぎてしまったと感じたら、「どう思いますか?」、「○○さんの場合はどうですか?」というように質問をしてみましょう。
こうすることにより、ただ自分の話を聞いて欲しいわけではなく、相手のことも深く知りたいと感じているという気持ちが伝わりやすくなります。
本日のまとめ
一方的に話す人の特徴
・自己中心的
・承認欲求が強い
・プライドが高い
一方的に話していると感じたら
・ゆっくり話すように心がける
・沈黙を恐れない
・相手に質問をする